新たな世界に心が躍る
どうぞー
うわ……やっちまった。
ゲームの開始時間は午前10時なのに楽しみすぎて6時に起きちゃったよ。
まぁ、仕方ないか……暇だからキャラメイクした時のAIさんと話せたりしないかやってみよ。
VRヘルメットつけてゲームを開始する時は瞼を閉じながらこう言う。
「リンクオン」
すると、意識が遠のく。
目覚めたのはキャラクリエイトの時の黒い部屋。
「あれ、まだサービス開始してませんよ?」
部屋に入った瞬間に後ろから声をかけられた。
昨日のAIさんだ。
「いや、楽しみで早く起きちゃってね。 AIさんとお話でも出来ないかなって思って」
「ちょうど私も暇してたところなんですよ〜」
そこから結構な時間をAIさんと話してた。
AIさんの名前はないらしくてちょっと呼びにくかったら名前をつけてみた。
俺はネーミングセンスないけど頑張りました。
「サクヤ」
すると、AIさんは大喜びだった。
「そういえば、俺みたいにサクヤさんと話してる人とかいないの?」
「そうですね、皆様ゲームが楽しみでキャラクリエイトの時でも集中しておられるようでした」
「なんだか、悲しいね」
「いえ、私たちAIが作るこのゲームに夢中になって下さることはとても喜ばしいことなんですよ?」
そう言うサクヤさんの顔はとっても綺麗な笑顔だった。
「でもこうして私とお話をしてくださる方はハク様しかいませんよ?」
顔を傾けながら綺麗な顔でこっちを見られたら、何故かこっちが恥ずかしいな。
「のこり30分となってしまいましたね。そろそろ1度お戻りになられてください」
「うん、わかった。 すごい楽しい時間をありがとう」
「いいえ、私こそお名前と楽しい一時をありがとうございます。 お礼と言ってはなんですが、マップにマークされた所に最初行ってみてくださいませんか?」
「わかった」
「ありがとうございます。 それではまた会える日を」
そこで意識が遠のき、目を開けると自室の天井が見えた。
サクヤさんとのお喋り超楽しかったな〜。
あんなに可愛い人と話せるの初めてだよ。学校じゃあんまり交流持ってないし、家の外にあんまり出ないからな〜。
そんなことを思っているともうゲーム開始5分前になった。
「仮面はもう装備してある状態って言ってたから大丈夫として、基本はMPとAGIあげるけどたまにSTRも上げておきたいな。 幻術師のスキルがどれくらいMP喰うのかってところも検証必要だし……まずはサクヤさんが言ってたマークされた所に言ってみるか、うんそうしよう」
よし、ゲーム開始だ。
「リンクオン」
あざしたー