仕事辞める
3話連続投稿とか俺すごくね?
私ってもしかして天使なのかな???
ほれ、呼べよ……神様って。
北の山を下ってからすぐ街に戻った俺とリオンは運び屋ギルドにある部屋に戻ってひとまずログアウトした。
リオンは普通に自由行動ができるらしくてお小遣いとして10万渡しておいた。
久しぶりの街だって言ってたから好きに使っていいよと言っておいたから大丈夫かな。
「リンクオフ」
意識が現実に戻ってきたので、ヘッドギアを外してリビングに行く。
1階のリビングに行くと、父さんと母さんがソファに座って談笑してた。
「あら、琥珀。 今からご飯の支度するから少し待っててくれる?」
「うん、いつもありがとね。 母さん」
いつも家事をしてくれる母さんに感謝を伝えて、父さんの向かいの席に座る。
すると、父さんがやけにこっちを見てきてた。
「なに、いいことでもあった?」
「話しておこうかなってね」
「なにを?」
「数年前日本の株が大暴落したの覚えてるか?」
「あー……確か賃金が物価に対して死ぬほど低かったせいだよね」
「そう。 その時になんとなく買った株が大当たりしてな」
「おぉ〜良かったじゃん。 どのくらい当たったの? 数百万とか?」
父さんは1度顔を伏せて首を横に振った。
「もう仕事しなくてもやっていけそうなくらいではある」
「え……………まじ?」
「まじだ……それ知ったの今日でさ……今後どうしようか悩んでるんだよ」
「あれ、仕事とかはどうするの?」
「仕事も悩んでる……実際もうやらなくてもいい」
「じゃあやめちゃいなよ」
「やめちゃいなってお前そんな簡単にな……」
「だって父さん今までめっちゃ頑張ってたじゃん。 報われたんだよ。 息子の俺と最愛の妻に幸せに暮らせるように努力してるの俺知ってるよ。 お酒やタバコだってやめたって母さんに聞いたし、父さんはもう自分の好きなことしていいんだよ」
俺がそう言うと父さんは涙を流してた。
「母さん、琥珀はいい子だな」
「当たり前よ、私たちの子だから」
「それで琥珀に感謝を伝えたくてな」
ボケーッとしてたら急に感謝だなんて言うもんだからビックリしたよ。
「なんでまた?」
「株を買ってみればって言ったのは琥珀だしな。 あの言葉がなかったら今頃この話は無かったことになってるよ」
「別にいいよ。 気まぐれだったしさ……それで父さんは何がしたいの?」
「そうだなぁ……海外旅行でも行っちゃおっかな」
それから夜ご飯食べ終えるまで談話は続いた。
父さんはこれから仕事を辞める手続きをするから暫くは家にいるけど、そこからは両親で海外旅行に行くみたい。
海外旅行に行ってる最中は家事代行を呼んで家事はやってもらうらしい。
俺はそのまま学校生活をしっかり送ってもらって、その後どうしていくかはその時また親と相談していくつもりではある。
父さんは全然飲まなかったお酒を飲んでて幸せそうな顔をしてるし、母さんは今まで父さんのそばでずっと支えてきてたからこそ、父さんとこれから一緒に入れることを幸せそうに喋ってたよ。
2人ともすごいラブラブなのにあんまり仕事や家事で時間をちゃんと作れてなかったらしいし、俺が生まれてからなおさらって感じだったらしいから幸せそうにしてる2人を見るとこっちまで嬉しい気分になるよね。
今は2人だけにしてあげたいから散歩に行ってくるって母さんに伝えて夜の散歩に出た。
扉を開けて外に出ると、過ごしやすい気温と程よいそよ風が吹いてた。
こうして散歩に出ることなんて滅多にないけど、割と夜の散歩は好きな方だ。
夜は日中と比べて暑いわけでもないし、外出する人が少ないから静かだ。
もしゲームで詰まったりしたらこうして散歩に出るのもありだな。
それから30分くらい散歩をして家に戻った。
父さんは久しぶりのお酒で酔ってテーブルに突っ伏して寝てた。
母さんは後片付けをしてたから、戻ったことを一言告げて風呂に入って今日はそのまま寝ることにした。
次の日起きるともう朝の9時になっていた。
昨日は俺も気分が良くてぐっすり寝れた。
パパッと支度してすぐにFWにログインした。
目を開くと運び屋ギルドの俺の部屋だった。
「おぉ、主。 昨日は休めたか」
すぐ横にリオンがいたもんだからちょっと驚いた。
「うん……ゆっくり休めたよ。 ずっと隣で待ってたの?」
「いや主から渡された金で十分満喫してきたぞ。 しかし今の街は美味い飯がたらふくあって最初は何を食うか迷って迷って……全部がうまかったんじゃよ。 その後はこのギルドに帰ってきて暇だったからアマンダという女から依頼を受けて、主が帰ってくるまでやっとったな」
ーリオンから1,200,000マネー受け取りましたー
「結構やったんだね」
ワイはあんたのポイントが欲しいねん!
ほんまにお願いします。
全然5ポイントとかでいいからさ!
俺得やよ!