↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
6/365

カザフスタンでデモかあ、やっぱり情報が入っちゃうと民主化したがるんですって。

きょうのね、カザフスタンのデモってのに語り部の人食いつき良かったんです。けれどもデモの話じゃありません。どーもーせみころーんさんですーとととてててて。ととてて。


カザフスタンというと、皆さんはどんな印象をお持ちですか?東京オリンピック選手団の入場を覚えている中学生や高校生は多いでしょう。


実は、カザフスタンは、2022年現在危機にひんしているのです。


カザフスタンは、片っ端から永住権を売り、なんと!朝鮮族に電波まで差し上げるという太っ腹な経営で知られました。とにかく、最初に「なにもない」のです。文化も芸術も学術も、旧ソ連から切り離されちゃって、後はお前ら勝手になと言われた国家です。


カザフスタンには超巨大スーパーか何かかと言えるほどの広大な大地と資源が残されました。


ですから、とにかく資源を売って国民の生活の質を上げることだけが第一でした。首都ヌルスルタンの設計も全部黒川紀章事務所におまかせしたため、超モダン建築がズラリ。もちろんこんなのを庶民が使うわけがありません。


最初のうちは資源を売って生活していたために、問題がありませんでした。


ところがです。


ナザルバエフ初代大統領は、男の子に恵まれませんでした。これが問題の始まりだったのです。


もちろん3人の女の子には教育を授けたのですが、長女が2020年に失脚してしまいます。これが長男だったら揉めることはありませんでした。男なら「うっせーぼけ!」と鉄拳制裁ですが、女ではこれができません。


次女や三女も、いつ消されないかビクビクする生活で、とてもではないが後継者にはなりえませんでした。そして、ついに、2022年1月5日をもってナザルバエフ初代大統領は政界からも追放されてしまいます。


こうなってしまえば後は無法地帯です。イスラム国よりもひどいんじゃないのか?とにかく、舵取りは誰がやるんだと。国民みんながわからないのです。やったことがないから。


30年もワンマン経営のバス会社だと思ってください。そんなの一代では絶対に無理でしょう。ここでフェミニズムやリベラリズムの学者は折れるのです。なぜなら一代で富を築いたグループの人と、学者とはコースからして違いますからね。


そのカザフスタンは、ナザルバエフ初代大統領時代には芸術には力を入れており、国民的ピアニストや国民的作曲家も、まともなレヴェルを輩出してきました。


もちろん他国に送り込むと言った手を使ってですが、クラウス・フーバーやヤンギー・フーバー=バクによって育てられた優秀な人物が一人だけいます。


その名をですね、ジャミリア・ジャジルベコヴァ(Jamilia Jazylbekova)といいます。


まず聴いてみましょう。


… Le refus de l’enfermement IV


フーバー門下としては標準的なレヴェルで、民族色は感じられない。ただし、各楽器はよく混ぜ合わされており、習得が伺える。


Melodie


やはり民族色は隠せないのか、野太い線が延々と横たわる。バロックオーボエらしいが、西洋音楽のメロディーには聞こえない。よく聞くとヴォーカリゼーションも使っている。確固たる語法があると見てよいだろう。ただし、どうしても繰り返しで形式を保ち一本調子なのは気になった。


Sfiorarsi


ロシアでも東ヨーロッパでもなく、極端にありえない冒頭から始まる。騒音効果なのらしいが、どこを切っても自然音のように聞こえる。Jazylbekovaにとっては遊牧民の接した自然こそ音楽そのものなのだろう。それを伺わせる特殊奏法の連続で、飽きさせず面白かった。迫力は感じられないが、中央アジア出身でなければこれは作れない音楽だろう。


どうしてもアジア系の作曲家は2度以上繰り返してしまうくせがあり、ドイツ人も家庭音楽の影響で反復に甘いのかなと思う。メロディーが複数の楽器に手渡されていくあたりが良かった。


S.O.G.


これはNeosからでたFolk Songのコレクションの中の一曲だが、これで「Folk」とは思えない。特殊唱法もでてきて、悪いとは思えなかったが、声帯に負担がかかるため再演は難しそうであった。


Contatto


普通の1960年代だが音選びは実に旋法的。教材として使えそう。


以上です。


デビュー当初は結構音の荒れる迫力のある作風だと思いましたが、近年は実に落ち着いたようです。


カザフスタンはこれ以後も、次々とヨーロッパに留学生を送り込んでいるのは知っていますが、国際的に活躍できた作曲家は彼女だけでした。やはり、楽譜も本もない環境から現代音楽の作曲家を目指すのは相当に難しかったのでしょうか。


ただし、ピアノは問題がないらしく複数人のピアニストを養成することに成功したようです。まだピアノのコンクールはやっているようですが、作曲はまだできません。


まだカザフスタンは日本の1960年代と一緒で西洋に追いつけ追い越せなのです。日本だって全共闘が荒れました。あの時代と一緒なのです。


なので、カザフスタンも政治闘争が収まれば次々と大きな個性を送り込むはずなのですが、まだそうなってないんです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。