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(自由に)書くことの豊かさ

良い子のみんな!覚えててくれたかな?私はせみころーんさんから最先端の座を奪い取ったエリプシだよ。今日は、初心に帰って古い前衛の話をしてみよう。


新年のご挨拶を忘れちゃってごめんなさい。


「(。・_・。;)<ぶーぶー」


このように、せみころーんさんの横やりが入るのならという条件付きで、レビューを行っても良いことになりました「(๑^◡^๑ …)」。日本の現代音楽の作曲家は、イギリスの現代音楽史には向かってきませんから大丈夫です。


「(∅)<ほんとかな」


ほんとですって!イギリスの現代音楽史は非常に難しいのです。イギリスは前衛書式になんの興味も関心もなかったと言われておりますが、エルガーが「ピッチカート・トレモロの発案者」だったり、細かいところでイギリス人も発案らしきものはちょびちょびと導入しているのです。


「(。・_・。;)<総じて古いでしょ」


確かに言われてしまえばそうです。古いのではなく、縦の和声の音色感が、どうしてもヨーロッパ大陸と全く異なるのです。


その音色感は、19世紀には目立たなかったのですが、20世紀になると「うわーイギリスだよー」という独特の寂れた色合いを醸すようになりました。


「(。・_・。;)<寂れてるでしょ」


寂れていても、音楽はかけてしまうのです。ショパンがあんなしょっぱいオーケストレーションを行っていても、音楽はかけます。


この「自由に書けてしまう」土壌は、今のイギリスの若手は何も守ってませんが、かつてのイギリスの作曲家は守ってたんです。


ハリソン・バートウィッスルのディスクが入りました。品番はBIS-2561でございます。


Trio


かつての20世紀のバートウィッスルよりも確実に音の運動は総じてゆっくりになり、丁重に音選びを行うようになったせいで、見晴らしが良くなったとおもう。跳躍音程はないものの、執拗にごたごたごたごたと動き回るため音列というより音階に聞こえる。イギリスの作曲家にとって、音列は音階の一種だったのではないか。


ダブルストップが丸出しになってぎしーってやってそこのピアノの和音がかーんっての、ちょっと私には難しいかな。そのあたり、他の作曲家だとぎしーではなくて「みゃー」なんだけど。


アメリカの作曲家は反復なしでさっさと進むが、バートウィッスルはしっかり「確保」していただけるためお客さんには親切に映るだろう。このあたりを、せみころーんさんは「(。・_・。;)<いまさら確保だなんて!」とかいって怒る。


Duet


バートウィッスルも日本文化に接してから、妙に間隔の空いた音のポツポツを好むようになってきた。これは成功例と言って良い。あのバートウィッスルの見ずらいごたごたごたごたが「ごた ごた ご た ご・・・・・た」になった。こういう作風の成熟もあるのか。


けれども、時間が進むと弦楽器はどうしてもメロディーを直截に歌うので、これほんとに現代音楽なのか、それともクラシック音楽なのかわからなくなる。


なんだかなあ。メロディーの歌わせ方がバーナード・スチーブンスそっくりになってきたなあ。イギリスの上級国民土壌に染まるとこうなっちゃうんだろうか。


Pulse Sampler


かつての「ごたごた」していた時期の典型例の作品だが、打楽器部分を完全に書き換えてしまったため、ついこのあいだの作品に聞こえるのが不思議。このオーボエパートはいまでもかなり難しく、日本人には厳しい。この妙な技巧性を尊ぶのがイギリスの音楽で、日本人の音楽家にこんなセンスはあまり見られない。


「(〱^o^)<おんぷいっぱいあるのに、すごくわかりやすい」


これは随所で反復と反復らしきものを刷り込ませているからである。初演時には超難曲だったはずのパートもオーボエの新種改良キーのおかげで誰でもふけるようになった。


結局これが一番楽しい曲だった。


Oboe Quartet


「(๑╹◡╹๑ …)<すらあっーしゅさんは嫌いなんだろうなあこの曲」と思いながら聴いた。各楽器の特徴を明示し、クラシック音楽のように提示と展開がただただ行われ続ける。彼の音楽は、提示と展開抜きには達成できないのだ。決して変奏ではないのである。


第2楽章のダブルストップはよく決まっていた。


第3楽章のほぼ沈黙を抜けると、なんと第4楽章は第1楽章の再解釈として迫るのだから、もうこれは現代音楽でもクラシック音楽でもないのだ。こうまで客にわかりやすく説明し、なおかつ独自の語法に育て上げる手腕は天下一品。そんなに難しくなかったので、東京のお客さんとかには好評で迎えられると思うんだけど、東京の演奏家はバートウィッスルを弾きなれていない。


途中から「秘密の劇場」ででてきた単純反復が執拗に行われるため、せみころーんさんは「(。・_・。;)<二回以上も同じこと言わなくていい!」とキレだす。でも私はこれ好きだけどなあ。


以上です。


バートウィッスルはどんなに年をとっても舞踊と劇場の人なんだよなあ。日本に劇場文化はほとんどないので受容が難しいのかもしれません。


バートウィッスルはうまい年のとり方をしたなあ、ウォーリネンよりも辛く決まってていいと思うんだけどなあ。


そういうとですね。


「(。・_・。;)&彡/(゜)(゜)<権威主義者!」


って怒られちゃうんです。

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