side??? 断罪の時だ
☓☓☓☓☓
「……くふふっ」
暗い部屋の中俺は笑う。辺りを見合わせど全てが闇に包まれている。もうかれこれ2年と半年か。実家に住んでた頃……大事な家族を失ってからの部屋となに1つ変わらない。違うのは部屋の模様と、配置してる物と場所だけ。まぁ、家族を失ってから部屋を暗くしてたから、結局同じなんだが。
「ここまで長かった……」
ああ本当に長かった。ようやく心にぽっかり空いた穴が塞がる。2年と半年。色々考えた。アイツをドン底に突き落とす方法を。そしてそれを実行に移せるときが来た。しかも最高のコンディションで。俺は例の女について考える。
オレンジの髪に真紅の瞳、背は俺より頭1つ分以上高い。正直なんであんな最低最悪のクズ野郎にご執心なのか意味が分からない。
それにあの女、聞いた話だと今まで人に対して冷たい態度を取っていたらしい。尚更なんであんな奴に付き纏うんだ? まぁ関係ないけどな。アンタには悪いが、俺の手によって汚されてもらう。
「どういう気分なんだろうな。自殺に追いやった女子生徒の弟に大切な存在を汚されるのは」
まぁお前は、姉さん以上の苦痛を与えてやる。だが、計算外だったのは奴だ。アイツは俺が来るまでの1年間悪さも起こさずにおとなしくしていたらしい。信じられなかった。もっと尖ってると思ってた。奴を見た時表情は一切笑ってなかったが、時折あの女が絡むと表情が笑顔以外コロコロ変わるのを見てる。正直腹立たしかった。
俺は壁に画鋲で留めている1枚の写真を見る。そこには、この前隠し撮りをしたアイツの姿が写っていた。写真の中のアイツは他人を一切信じてないといった顔をしている。俺は立ち上がり後ろを振り返って、近くにあるテーブルの前へ行く。そしてその上に置いてあるナイフを手にする。薄暗がりの中、カーテンから差し込む月の明かりが刃に当たる。
俺は再度振り返り壁に画鋲で留めている写真の前へ行く。そして
――ザシュッ
俺はその写真にナイフを突き刺す。そしてその写真に穴が開く瞬間を見て気分が高揚する。
「――フフッ……ハハッハハハッハハハハッ」
俺は狂ったように笑う。それ程までに笑えたから。一頻り笑い終わると俺は目を思い切り開きながら
「さあっ……断罪の時だっ!!」
俺はそう告げるともう1度写真に写ってる男――蓮本龍に向けてナイフを突き刺す。




