20.ビッチにも色々ありますが、なにか?
「授業終わり!
放課後!
エッチしたい!
生で!」
っと、思う存分本能をむき出しにして彼氏へと願望を告げる。
私は解き放たれた獣だ!
「せめて家帰ってから言え」
西舞鶴駅、電車への乗り換えへ歩きながら会話を楽しむ。
「ぶー、つーれーなーいー」
「はいはい」
最近、ストレートな物言いには慣れられてきているのか、反応が薄い。
うーむ、方向性を変える必要があるかもしれんね?
ともあれ、
「水泳の授業、私見てたでしょー」
ちょっと意地悪したくなったので言ってやる。
スクール水着の私に向けられる男子の視線。
クラスのおっぱい星人はモチロン、複数人から見られていたのは確かだ。
なんせ、一番の巨乳が体の都合で水泳に出れないので、私が一番なのだ。
ふふふ。
一番、良い響きね。
その中には当然しどー君の視線が合ったわけで。
「見てた」
あっさり自白しおった。
いつものしどー君らしいと言えばしどー君らしい。
「どうだったー。
ふふー」
「スクール水着小さくなかったか?
胸元がパンパンであふれそうだったわけだが?」
「毎日、揉まれてるからね、大きくもなるわよ」
しどー君が赤面する。
確かにちょっときつかった気がする。
垂れないようには気をつけねば……。
さておき、
「褒めてくれないの?」
「何というか輝いてて奇麗だった」
こういう臭いセリフも躊躇なく言うのがしどー君だ。
ビッチ喜ばせてどうする気なのだろうか、この彼氏は。
ふふふ。
言わせといてあれだがここまではテンプレ。
「それに僕の彼女だと思うと、鼻が高くてな。
体を知っているのも僕だけだし」
「恥ずかしいセリフぅ……」
予想外に追い打ちが来た。
感情がふにゃーっとなる。
幸せである。
「初音って結構、攻められると弱いよな……。
初心というか、純真というか……」
「そりゃ、処女でしたし、乙女だったわけよ?
処女ビッチでしたが、何か?」
そもそもにと続ける。
「ビッチというのは尻軽女という意味があるけど、ヤリマンに限定されないわけよ。
ビッチの中にヤリマンがある訳ね?
私に関しては、昔は男性と遊べればそうでよかった系のビッチ」
ビッチにも色々ある訳だ。
一緒くたにされても困る。
「今の私は性的にオープンなビッチなのよ。
……しどー君にだけだけど」
上目遣いを意識して笑みを向けてやった。
そしてむぎゅーっと抱き着き、女の武器である柔らかさで刺激してやる。
「こんな彼女は嫌い?」
「いや、大好きだぞ?」
ハッキリ言ってくれるしどー君が大好きだ。
「しどー君もエッチ……したいの?」
「……あぁ」
あ、ヤバい。
これ以上は抑えきれなくなる。
珍しいことだ、求められるのは。
こういう新鮮な反応が楽しめるのなら、エッチをたまには控えるのは有りかもしれない。
とはいえ、根がビッチの私が今後耐えれる気はしないわけだが。
特急電車が来た。
隣り合って座り、今か今かと到着駅を待つ。
手は繋いだままだが会話は無い。
一言でも発したら、私の情熱が漏れ出そうだったからだ。





