表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【詩】春夏秋冬

冬の色

作者: 中村尚裕

地に木枯らしが吹き渡り

空に垂れ込め雲厚く


命は深くその息を潜め

景色に漠と寂が挿す


気は澄み渡り色薄く

風は鋭く寒を帯び


舞い散り踊る

白一つ

小さく軽く

色を呼ぶ


過ぎるは薄片

続くは冷涼

地に滲みて跡

呼んでまた跡


地を覆い跡

なお振り積み白

地をなお冷まし

その色を置く


天を覆いて

宙に花咲き

風を彩り

地の色を埋め

景色染め抜き

なお宙に舞う


群れては白く

踊りて白く

舞い散り白く

地に降り白く


染めて冬色

覆いて冬色

覇して冬色

ただ冬の色


其を雪と呼ぶ

一つ色の中


赤が一輪、寒椿

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  自然について歌っているところ、見事に描いてるところが良いですね。  多くの方に自然のすばらしさを伝える。すげえーいい詩だと思いました。  大変失礼ながら、ぶっちゃけてしまいますと  …
[良い点] 詩に七五調を使うと、テンポが心地よく、文が安定しますね。日本語の言葉の美しさを感じます。 ラストの色彩のコントラストも鮮やかに、目に浮かびました。その風流さは、培われた和の心を大切になさ…
[良い点] 美しい詩ですね。舞い上がる雪が目に見えるようでした。 [一言] 企画より拝読させて頂きました。 静けさと力強い躍動感が同居しており、寒々しい静かな雰囲気から、吹き抜けるような圧倒的な『白…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ