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俺、英雄になる?  作者: 黒猫
ニューゲーム開始
61/200

60 ビリビリドッカーン

イチのサンドイッチを美味しく食べた後もまたシロの先導に従って付いていく。

暇なので、道すがら薬草を取ったり、無駄に鑑定をしてみたりしてみた。

毒草が多めなのが気になったが、目新しいものは見つからなかった。



またしばらく進むとゴツゴツした岩場が見えてきた。

あからさまな洞窟が見える。


「うーん、シロ、あれか?」

「にゃん。」

「こりゃやばいかもしれないなぁ。」

「洞窟が関係するんですか?」

「あの洞窟はたぶんワーム系の魔物が作ったものなんだ。自然洞って感じじゃないし、人の手が入っているはずもないし。で、ワームが作った穴ってワームが食料を調達したり、溜め込んだりするための穴だから、あそこにゴブリンやオークたちが入ったのなら、ワームに食われたか、逆にワームを食ったかってことになる。」

「ワームってあんな大きな洞窟を作るんですか?」

「ああ、餌を誘い込むためにはある程度大きくないといけないからね。」

「あんな大きな獲物を食べるってワームもデカイってことかな?」

「だろうね。もっと最悪なのはワームとゴブリンやオークが協力関係にあることかな。ゴブリンやオークがテイマースキルを持ってたりするとそういうこともある。稀だけどね。何にしてもここまで来たし、調べるだけ調べておこうか。」

「全部倒せばいいじゃん!」

「ま、まあ、慎重に進むしかないかな。2人は外にいて。狭い洞窟の中じゃ連携し難いし、外から見張ってて。」

「「は、はーい。」」

「シロ。行こう。」

「にゃ。」



付き添うつもりがとんだことになってしまった。

ここがオークの巣だったら、村の近くまで来ていたのは尖兵か。

それともあのオークたちだけだったのか。

さてさて何がでるかな?




奥に進むとオークの鳴き声が聞こえてきた。

ブヒブヒ言ってる。

理解はできないが、悲鳴のような感じがする。

奥にいたのは身長2mを超えるオークすらも丸呑みできそうなワームだった。



名前:ジャイアントワーム

レベル:18

種族:ワーム

属性:土

説明:巨大なワーム。

通称、丸呑みワーム。牛すら丸呑みする。

その体液はマヒ毒を含み、触れたものを動きを止めてからゆっくりと丸呑みし、生きたまま消化する。




オークはジャイアントワームの罠にかかり、生きたまま丸呑みされたようだ。

ゴブリンの姿は見えないがおそらく食われて、既に消化されてしまったのだろう。南無。

よく見ると洞窟の壁や地面がテカっている。

マヒ毒の体液だろう。

オークやゴブリンは裸足だから、マヒ毒がすぐに回って動けなくなって丸呑みか。

シロは俺の肩の上に乗っているから大丈夫だった。

というか入る前に飛び乗られたから、地面が危険であることに気付いていたのかもしれない。

しかし、どうしよう。

野放しもまずい気がするが、ワームは生命力が高いため、体内の魔石を破壊するかバラバラにしないと倒せない。

こいつの体液はいい素材になるから、燃やしたくない。

かといって細切れにする方法も無い。

カッター系の魔法があるらしいのだが、まだ使えないし、剣で切り刻むのも大変だ。

うーん。



「あ、やべ。」



悩んでいたら、ジャイアントワームに見つかってしまった。

どこにあるか分からない目でこっちを見た。気がする。

とりあえず逃げよう。



「うわっ!!!」



ワームが勢いよく突っ込んできた。

それほど速くは無いがデカイから怖い。


ドカーン!!ズドーン!!ドシーン!!ドーン!!ガラガラガラ

ドーン!!ズガーン!!ドガーン!!ガシャーン!!ガラガラガラ


ワームは自分で作った洞窟を破壊しながら追ってくる。

というか洞窟が崩れだした。

やべー!!!


スピードアップの強化魔法を掛けつつ洞窟を走って走る。

俺は風だ!!!!



「イヤッフー!!」



無駄にテンションを上げながら、洞窟から飛び出すと同時に大きな音を立てながらジャイアントワームも飛び出した。

洞窟は見る影も無い。



「ギャー!!」

「ゼン!イチ!敵だ!こいつを倒すぞ!!」


悲鳴を上げるゼン。

叫ぶ俺。

振りかぶるイチ。



え?



ガキーン!!!



俺とすれ違い様にイチが手にしたメイスを振りかぶり、ジャイアントワームに叩き付けた。

その衝撃でイチは吹き飛ばされてしまったが、ジャイアントワームの方も岩壁に叩き付けられてその動きを止めた。



え、マジで?



驚く俺。

顎が外れそうになっているゼン。

体勢を立て直して再突撃をしようとするイチ。


「ゼン兄!攻撃ーー!!」

「「お、おー!!」」


思わず俺も反応してしまった。

ゼンも体勢を整えて突撃を仕掛ける。


「ゼン!触角を狙え!!体液は避けろ!!マヒ毒だ!」

「「はい!」」


2人から返事があり、すぐさま俺は全員に強化魔法を掛ける。


「シロ!表面の体液を火で炙れ!」

「にゃーー!!!」


シロが無くと同時に薄い炎がジャイアントワームを包み、表皮を湿らせていた体液が乾く。


イチが体を叩く。


ドガーン!!!


強化したおかげか先ほどよりも物凄い音がなっている。


ゼンが触手を切り飛ばしたことでワームは手当たり次第に暴れまわるようになったが、動きは単調だ。


「ファイアボール!」


俺の放ったファイアボールがジャイアントワームに直撃し、よろけさせることに成功した。


「よし!」


イチにもう一段上のパワー強化魔法を掛ける。


「イチ!あそこに思いっきり振り下ろせ!!」

「はい!!!!」


俺がファイアボールをぶつけた場所に思いっきりメイスを振り下ろす。


「はぁーー!ご主人様のかたきーー!!!!」

「いや生きてるよーー!!?」

「はぁーー!!!」



チュドーン!!!!!!!



爆発したーー!!??

ジャイアントワームにイチの攻撃がヒットした瞬間、雷を帯びた爆炎が上がった。

ビリビリしてる。

何それ知らないよ!!?

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