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俺、英雄になる?  作者: 黒猫
ニューゲーム開始
6/200

5 神級称号

これでベットがすっきりしたな。

寝る気にはならないけど。

さっきまで骸骨さんいたし。



他にあっためぼしいものにこんなのも合った。



名前:旅人の道標(トラベラーズマーカー)

種類:マジックアイテム

等級:幻想級

品質:最高

属性:空間

説明:刻印を刻んだ場所に転移できる。

手をつなげば複数人で転移可能。

グループ化すれば手をつながなくても範囲内のメンバーと転移可能。

魔力タンクとしても使用できる。



転移ですってお客さん。ワープですよワープ。

どこでも行けるそうですよ。(ウソ)


変なテンションになってしまった。

もうすごい等級のアイテムばっかりでテンションがおかしくなってしまうわ。

これも等級がかなり高い。幻想級って上から3番目だったっけ。

確か等級は6段階だったはず。


普通級 ノーマル レア度なし 一般品

希少級 レア

伝説級 レジェンド

幻想級 ファンタジア

創世級 ジェネシス

神級  ゴッズ


スフィアは神級だから一番上だな。

幻想級でもほとんど空想上のアイテムか国宝だ。

神級なんて物語にも出てこない。

一体いくらになるのか。売らないけど。


これだけのものがあるってことは他にもすごいものがあるのかと探してみたが、3つ以外はそこまでのものは無かった。

この3つが飛び抜けすぎていたらしい。

他に見つかったもので変わったものは、



名前:魔法のしゃもじ

種類:魔法道具、調理道具

等級:普通

品質:普通

属性:無

説明:魔力を込めると念動力でしゃもじを形作る。

大きさは自由自在。


名前:いい釣竿

種類:釣竿

等級:希少級

品質:普通

属性:なし

説明:いい釣竿。

大物も釣れる。


名前:扇風機

種類:魔法道具

等級:希少級

品質:粗悪

属性:無

説明:回転する翼で風を起こす道具。

魔力効率が悪い。直接風を起した方がいい。



あんまりいいものは無かった。

他にあったのは、

錆びた剣 ×1

粗悪な胸当て ×1

希少なスフィア いっぱい

各種金属・鉱物のインゴットや塊 いっぱい

湧き清水 いっぱい




うん。言いたいことは分かる。

いっぱいって何だってことだろ?知ってる。

でもいっぱいだったんだから、ショウガナイジャナイカー。


理由を言うと只の棚だと思っていたやつが据え付けタイプの魔法の倉庫(マジックウェアハウス)だったのだ。

マジックバックの上位版だ。ちなみに伝説級だ。

これくらいじゃもう驚かないぞ。

その中に素材類がうじゃうじゃ入っていた。

それに対して、衣類や武具がほぼ無い。というか朽ち果てていた。

かろうじて原型を留めていたのが錆びた剣×4と粗悪な胸当てだ。

今の手持ちの剣と服がボロボロだからまだマシか。

3つのアイテムが貴重過ぎたから落差が激しいが、こんなところだろう。

あ、湧き清水は部屋にあったよ。ただの水かと思っていたら清水だった。

魔力を持ったきれいな水で魔力回復効果がある水だ。貴重品だ。それが湧いていた。美味しかったです。



最後に残っているのが机だ。

勉強机みたいな簡素な机だ。

机には手記とインクとペンが残されていた。

他の場所は紙類だけでなく、布製品もボロボロになっていたのに不思議だ。

そう言えば英雄が寝ていたベットの布団も無事だった。服は朽ちていたのに。

保存の魔法的な何かがかけられているのだろうか?

残されていた手記は、研究手帳というか、メモ書きだった。

5000年前の文字で書かれていて、今の文字とは全く違っていた。

まるで暗号だ。

だがしかし、俺には全言語理解(フルリンガル)スキルがあるのだ!

普通に読めたよ。

意味薄とか言ってごめん。反省してる。



この手記が結構役立ちそうで、魔獣の手懐け方とか、特殊な植物の育て方とか、天空城への行き方とか、神級称号の条件とか色々と書いてあった。

天空城とか本当にあったんだな。今あるか分からないけど。

ただ、魔法関係のことには一切触れられてなかった。

意図的に書かなかったみたいだ。

その理由は書いてあった。

それによるとここと同じような場所が他にも3つあるらしい。

この部屋はサクセスルーム<壱>という場所で英雄さんの私室だったらしい。

<壱>は爆竜深淵迷宮の深層に正式な入り口があって、迷宮の隠しエリアとして、常に門戸を開いているらしい。

到達できれば誰でも隠しエリアには入れるがルームに入るには5つの試練を超えなければならない。

戦闘が2回と頭脳戦が2回と最後の問いかけだ。

俺はショートカットして最後の間に落ちてきたらしい。

特に戦闘は単独ではレベル120以上で超レア装備で身を固めておかないと超えられない試練だそうだ。

そこに落ちてたら、俺即死だな。うん。

何はともあれ俺はそれを回避したから、経験することはないな。

どんなものかちょっと気になるけど危ない橋は渡らないのだ。

英雄さんは転移で出入りしていたみたいだ。


他の3箇所に何があるかは具体的には書かれていなかったが、大まかには「武器庫」「魔道研究所」「儀式場」となっていた。

まあ何となく想像がつきそうだが、今は考えても仕方がないな。



ルームについての他には、神級称号なんてものがあるらしい。

そもそも称号というのは名声や名誉ある職業についてくるものだ。

称号がつくタイミングも様々で強力な魔物を倒したとか、騎士団長になったとか、受け継いだとかだ。

また称号には特殊な効果があるものがある。

騎士団長の場合は統率能力に補正がかかるとか言われている。どこまで効果があるのかはよく分かっていないらしい。

その称号にはいくつかの種類がある。


普通称号 ・・・ 称号効果なし

特級称号 ・・・ 低い称号効果あり

王級称号 ・・・ 高い称号効果あり


これらの称号の中でも称号効果が目に見えてあるのが神級称号であると手記にある。

神級称号は特殊な条件を満たせば、誰でも取得できる神に認められし者の称号らしい。

ここでいう特殊な条件を満たすというのが、中々に難題で殆ど認知されていないみたいだ。

今の時代でも少なくとも俺は聞いたことがない。

俺の知っている世界は小さいけどな。

ただ英雄さんが調べた条件を見ると普通にやってたら取得は無理そうなものばかりだ。

その1つがこれだ。


称号[無敵無双]

同等以上の相手に無傷で100連勝



「勝つ」というのは「殺す」ってことらしく、試合や訓練ではダメだったようだ。

殺す必要があるため、魔物相手に試したらしく条件を調べるのに相当苦労したらしい。

英雄さんは強くなりすぎていて取得できなかったそうだ。

仲間に守られながら遠距離から攻撃すれば簡単に取得できそうな条件に見えるが、仲間に守られている時点で「同等以上の相手」という条件から外れるようだ。

単独での遠距離攻撃での100連勝でもダメだったらしく、無傷で勝つことが難しい相手を無傷で殺すことが必要だったそうだ。

回避に特化させて訓練を施した低レベルの子供で試して漸く突き止めた条件らしい。

元々回避特化の仲間の一人が戦闘終了時に取得したことから条件が判明した偶然の産物のようだ。

ただレベルは訓練を施すだけでも上がってしまうため、中々条件を揃えることができず、実際に取得できたのは最初の1人を含めても3人しか出なかったとある。

取得が難しい神級称号だが、取得できればかなり心強いから後で俺も試してみよう。


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