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俺、英雄になる?  作者: 黒猫
トリスタ編
117/200

115 要救助者発見

「くっ!」


こんな事になるなんて。

ブラッドタイガーから逃れることができたと思ったら、今度はオークの群れに襲われるなんて。


「お、お嬢様っ!グッ!このっ!!」

「お嬢!どけっ!こいつっ!」

「フゴフゴッッ!!」

「グコグコッッ!!」

「ブヒヒヒィィ!!」

「グガグガッッ!!」

「うるせぇー!!」

「ルーク!叫んでないで手を動かせ!」

「分かってるよっ!」

「フンッ!!」

「隊長っ!!」

「行けっ!!」

「はいっ!」


ヴァルチャー隊長が奮起して、複数のオーク達を吹き飛ばし、道をこじ開けた。

その隙間をナルとルークが抜けて来たけど、横から更に2匹のオークが割り込んできた。

しかも、他のオーク達よりも体が大きく装備もしっかりしている辺り上位種かもしれない。

離れたところで奮戦しているみんなの事を今の自分の状況を含めて、私は他人事のように感じていた。


私は諦めかけていた。

自分の力ではどうしようもない事が既にわかっていた。

弓は折れ、感電杖も効かない。

腕力で敵う筈も無く、スフィアも失った。

打つ手が無い。

あの様子ではナルとルークも間に合いそうに無い。


私の目の前には発情した巨大なオーク。


「フゴッフゴッブヒィィィ!!」

「くっ、イヤ!!イヤーー!!!」


「ぶっ飛ばせ!!」

「はい!!やー!!!」


ビリビリドッカーン!!


瞬間、私の視界は真っ白な光に包まれたのだった。



◇◆◇



俺たちがそこに辿り着いた時にはオーク達の群れに襲われている最中だった。

オークの数はかなり多く、126匹もいた。

その内の34匹は倒されていて、生きているやつでもまだ91匹いた。

今の間に1匹死んだらしい。

とは言えかなりの大集団だ。

ハイオーク、オークメイジ、オークリーダー、オークソードマン、オークアタッカー、オークガードと目白押しだった。

そして1匹だけオークジェネラルがいた。

恐らくはこいつがこの群れのボスだ。

あろうことか、カレリーナ様の近くにいる。

かなり遠いが視認出来た。


「ぶっ殺す!」

「おー!」

「ブルルルル!」

「はい!」



あろうことかあのブタ野郎、発情してやがった!

全力で叩き潰してやる。



「クロ!あっちだ!全力でぶっ飛ばせ!」



クロの全速力で急接近する。

そして、全力でぶっ飛ばす。

イチが。



ビリビリドッカーン!!



俺たちの中で最強の一撃がカレリーナ様を襲おうとしていたオークジェネラルにクリティカルヒットして稲光を引きながら吹っ飛んだ。

ざまあみろ。


「カレリーナ様!無事ですか!?」


俺は急いでカレリーナ様に声をかける。

見ると装備はボロボロで、衣服もビリビリと破れており、あられもない姿な天女がいた。

もう今日死んでもいい。


カレリーナ様も目を見開いて呆然としているようだった。

ハッと気付いた俺はマントを外して、カレリーナ様にかける。

そのままだと目の毒過ぎて、俺が死ぬ、目が幸せすぎて。


「あなたは・・・、どうして?」

「助けに来ました。あなたが危ないと聞きつけて。お礼もまだ貰ってないですしね。」


ぬおー!かっこ良くキメるつもりが余計なことをー!!なんで俺はこうなんだー!!?


「・・・。」


ほら!天使がちょっと引いてるしー!もうダメだ。死のう。


「ふふっ。そうね。お礼がまだでしたね。でもこれでお礼が増えてしまったわ。どうしましょう。」

「え、ええと、別にお礼は後回しでも。」

「そうはいかないわ。窮地を救ってくださったんだから、相応の謝意を示さなければ名折れね。」

「は、はぁ。」



ちゅっ



「へ?」

「ふふっ。残りはまた後でね///」



突然キスされた。

頬だったけど。

やわらかかった。

いいにおいがした。

あ、うん、えっと。


こんな時に気の利いた事の一つや二つ、言えたら良いんだけど、生憎そんな高等なスキルは持ってない。

混乱する頭をフル回転させ、高速思考!

出した結論は


「ざ、残敵掃討して来マス!」

「え?」



バッと立ち上がり、俺は生き残っているオークの掃討に加わった。

というか逃げた。

童貞には荷が重いよ!



俺が動き出す頃にはオーク達は混乱の一途を辿っていた。

クロが自慢の魔力角(マジックホーン)を閃かせてオークの群れに突撃を繰り返して串刺しにしていく。

片やシロが炎を帯びた魔力剣(マジックブレード)を左右に展開し、縦横無尽に切り刻む。

兵士とオークの間に炎の壁を作っていくことも忘れない万能っぷり。

ゼンも負けじとオークソードマンやオークアタッカーなどの上位種と斬り結ぶことすらせずに斬り伏せる。

雷の闘気を通したゼンの双剣は面白いようにオークたちを斬り伏せていく。

イチがハンマーを振るえば、稲光と轟音と共にオークが空に舞い、汚い雨を降らせていた。

オークの上位種ともなるとレベルも30を超えてくるが、相手にならない。

俺も手近なオークを手に持った長剣で斬り伏せて、遠くから狙撃しようとしていたアーチャーとメイジをエアショットで撃ち抜いていく。

上位種とは言えただ本能のままに武器を振り回すだけのオークに後れを取ることはない。

魔法でパワーもスピードもガードも強化しているため、真っ向勝負のパワーでも負けていない。

負ける要素が全く無い。

あっという間に残敵掃討は終わってしまった。どうしよう。

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