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私、魔物を倒す

「ただいま戻りました」


 魔王城へ着いた私


「あっ、お帰りなさいませ、ミラ様」


 ...イリスさんが出迎えてくれました。こんなこと昔はなかったので凄く嬉しいです。


「あっ、ミ、ミラ様が微笑んだ...」


 ...イリスさん...お願いですから、メルさんが私を見る目で私を見ないでください...貴方の価値観が下がってしまいますぅ...


「あっ、お帰りなさい!ミラちゃん!」


 噂をすればですね。いつまでも獲物を見るような目で私を見てくるお姉ちゃんです。


「ただいま戻りました。 あと、聞きたいことがあるのですが、フィーリアちゃんって何故お城へは入ってこないのですか?」


 疑問に思っていたことです。フィーリアちゃんってお城へ入らないとなると何処に寝泊まりしているのでしょうか...


「あぁ!フィーリアちゃんは裏口から入って、フィーリアちゃんしか入れない部屋に居るのよ! それも、2年前、一日だけフィーリアちゃんと寝たことがあったんだけど、その次の日からその部屋で寝泊まりしているようで...ちょっと心配なの」


 もしかしてお姉ちゃん...フィーリアちゃんを襲ったんじゃ!?


「い、いやいや!()()襲ってないよ!勘違いしないでよぅ...まさか私が...れちゃうなんて...」


 あれ?最後の方が聞き取れなかったのですが...。って、なんで心が読めるの!?そういえば前にもこんなことがあったような気が... まぁフィーリアちゃんが元気なら良いのですが。


「あっ、そうそう。一度、魔王城の地下に行ってもらいますよ!12歳になったら、そこで魔物を倒して、魔王の血を呼び起こすシンル家の決まりがあるの!」


 そんな決まりがあるのですね。...でも、私は魔物を見たことも無いですし、ちょっぴり怖いです...


「あっ、私も着いていくから安心して!最深部に行かなければ私もミラちゃんを守れるからね!」


 じゃあ大丈夫ですね。安心しました。けど、その言い口だと、最深部に何があるのか気になります。何があるのでしょう?


「さ、最深部は何があっても絶対に行っちゃ行けないからね!振りじゃないからねっ!」


 肝に銘じておきましょう。というか、心を散々読んでくるのは少しだけウザイです...


「ひゃうっ...お姉ちゃんにウザイだなんて...シクシク」


 とか言いながら心を読んでくるのですね...


 そんなこんながあり、魔王城の地下へ行きました。


 ~~~~~~~~~~


 ここが「地下迷宮」...とてつもなく広いです...。


「凄いでしょ?ここには魔物がいるけど、皆魔族とは違って自我が無いから倒しても経験値になるだけだからじゃんじゃん倒しましょう!」


 いや、一体だけ倒すのでは無かったのでは...?


「あっ、そうでしたね...忘れてました! ...てへぺろ!」


 止めてください、お姉ちゃんへの価値観が下がってしまいます。...もう既に遅いですけど


「そ、そんなぁ...って居ましたよ。魔物です!」


 早速出てきました。...あれ?普通最初に倒す魔物といったら「スライム」や「ゴブリン」じゃないのですか...?あれはどこからどう見ても...竜ですよね!?


ーーグルルルル...


 あ、あんなの倒せないかも知れないです...


 鑑定してみましょう...


 ー鑑定ー


 ストーンドラゴン 雄 255 Lv255


 生命力30000

 攻撃2500

 防御9000

 移動速度100

 魔力2500


 スキル:同族の誇り 土魔法の心得 アイアンボディ


 ~~~~~~~~~~


 いっ、いやいやいやいや!勝てませんよ!?何か倒せそうなスキルってないかな...ちょっと私のステータスを確認してみますか...


ーーステータスオープン


ーミラ=シンルー 女 12歳 ??? Lv1


 職業:魔王 


 生命力:1000000

 攻撃:100

 防御:25000

 移動速度:50000

 魔力:0(100000000)


 スキル:創造神の加護 魔法神の加護 武神の加護 邪神の加護 邪眼 鑑定 同族の誇り 不老 女神 天命 成長限界突破


 称号:封印されし者 女神の代行者 受け継いだ者 魔族を統べし者


~~~~~~~~~~


 ...案外ダメージ受けないかも知れませんね。希望が出てきました!


「!?なんかとんでもなく偏ったステータスだね...凄く強いし...。 あ、そうだ!良い経験値が入りそうな奴だから、お姉ちゃんのスキルを一時的に貸してあげよう!」


ーー個体名メル=シンルから「成長速度10倍」、「獲得経験値10倍」を譲渡されました。


 なっなんですか?今の声は...さらっととんでもないことを言っていましたけど...


「そのスキルを使えば、通常の100倍の成長ができるのよ!」


 一番規格外なのは目の前のドラゴンじゃなくて、メルお姉ちゃんでした...


 では、早速倒して見ましょうか!


 にしても、私の最大火力の魔力は怒らない使えないし...そもそも頭が痛くなるかも知れませんし、あまり使いたくありません...。


 あっ、「邪神の加護」を使って、目の前のドラゴンを素粒子レベルで分解しちゃうの...は...経験値が入らなそうですね...。


 「創造神の加護」で魔剣を作って、武神の加護で倒す? い、いや、明日の筋肉痛が辛そうです...。


ーーグルルルル...


 いっ、いや、もう少し待ってくださいねっ!


 あっ、「天命」を使って、「お前は私の手によって倒される」って使ってみましょうか。


ーー天命...


「貴方は私の手により、倒されます」


ーーグルァァァァアアアッ!


 うわっ...効いていないようですよっ!?どういう事ですか!?明らかに襲い掛かってきてますよね!?


 ま、不味いです...このままだと...んっ!


 恐怖で目を閉じると、私の手が勝手に動き、ドラゴンの目に突き刺さっていました...。そして、極めつけには勝手に「武神の加護」が発動し

、首元にある逆鱗を破壊することができました。


 「武神の加護」は戦闘時、動きを最適化してくれるという代物で、持っているだけで剣神にもなれるというチートスキルでした。


「はぁっ、はぁっ...何とか倒せました...」


ーーストーンドラゴンを撃破しました。経験値5000000×100を獲得しました。合計500000000の経験値を獲得しました。これにより、レベルが85上がりました。


 いやっ、いきなりレベルが上がりすぎて怖いです...


「ミラちゃん凄いです!私でも倒せないかも知れないストーンドラゴンを倒しちゃうなんて...てあれ?ミラちゃん、顔色が...」


 恐らくレベルがいきなり上がりすぎた副作用でしょうけど、そのまま私は気を失いました。




今回は気絶して終了しましたが、ここまで病弱だとミラちゃんすぐに死んじゃいそうですね...

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