私、ステータスが壊れてることに気づく
今日は初めての授業の日です。
「はい!皆さんおはようございます!」
ーーおはようございます
よくある小さな声で挨拶をし、私の新しい日常が始まります。
「皆さんには今日はステータスを確認して貰い、そこから自分に合った将来の職業を見つけてください!」
そう言うのは私のクラスの担任の先生、クレア先生です。 聞くと、平民から先生になったようで、家名がないのだとか。 とっても若くて格好いい男の先生です。 それも自己紹介の時に、
「僕は16歳ですから、少しだけ年上なだけです。気軽に話しかけてきてくださいね!」と言っていました。 この世界は、実力で物を言わせる世界であり、このような優しく、実力もある先生は珍しいとのこと。
...私が先生を見て惚けていると、真横に座っているフィーリアがこちらを見て、
「おねーさま。クレア先生の事が好きなのですか?ふふふ」とからかわれてしまった。
「...妹のくせに。なんて言えませんね」
「ちょっ、ちょっと!聞こえていますわよ!うぅ」
フィーリアの頭に生えているアホ毛がしょんぼりしてしまった。可愛い奴め...
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「ではステータスの見方をお教えします。 よく見ていてくださいね」
ーーステータスオープン
クレア先生がそう唱えると、先生の目の前に何かが書いてある紙が浮かんできていた。
ークレアー 男 16歳 吸血鬼 Lv58
職業:教師
生命力:20000
攻撃:1500
防御:2000
移動速度:2500
魔力:8000
スキル:同族の誇り 不老 魔術の心得
「おおっ」という声が上がる
先生は国の中でも有数の強さを誇り、メルさんほどではありませんが、人間1000人分の戦闘力を持っているらしく、とてもではありませんが勝てる気がしません。
「さて!皆さんもステータスを見てみましょう!」
と、クレア先生が言うので、皆が見様見真似で呪文を唱えていきました。すると、周りからさっきよりも声が上がり、
「これが僕のステータスか!親父の家業を継げるぞ!」と喜ぶ者や、
「うぅ、私の魔力...平均よりも少ないよ...」と優れない顔をしている人もいました。
私もステータスを確認しなきゃっ!
ーーステータスオープン
ーミラ=シンルー 女 12歳 ??? Lv1
職業:魔王
生命力:1000000
攻撃:100
防御:25000
移動速度:50000
魔力:0(100000000)
スキル:創造神の加護 魔法神の加護 武神の加護 邪神の加護 邪眼 鑑定 同族の誇り 不老 女神 天命 成長限界突破
称号:封印されし者 女神の代行者 受け継いだ者 魔族を統べし者
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「...ぶっ」
思わず吹いてしまいました...何ですか!?このステータスは!?化け物じゃないですか!?
「おねーさま! どうしたのですか?...って何ですかこのステータス...魔王...様!?」
ホントだよ!それに、種族が分からないって...何なのですか...?
攻撃力は妥当だとしても、それ以外がぶっ壊れすぎていますっ!魔力に関しては0のあとの(100000000)って何なんですか!?そりゃお父さんが魔力を封印するのも納得できますよっ! ...それに加護って何!?それもまだレベル1なんですか!?
...鑑定? よく分からないスキルに使ってみましょうかね...。
ー鑑定ー
創造神の加護:世界に在る物全てを素粒子レベルで構築できる。
ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!? 人を作れることもできるって事ですよね!? あぁ、私も人外認定ですね...
私はまた貧血で倒れてしまっ...わないぞっ!
まだ鑑定で見ていない物もあるのです!
ー鑑定ー
邪神の加護:世界に在る物全てを素粒子レベルで破壊できる。
真逆のスキルもあったぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
もう驚くのに疲れちゃいました...。 さ、最後に1個だけ...鑑定してみますか...
ー鑑定ー
女神:戦闘時、今のステータスを100倍にする。また、天命と加護を併用すると、一時的に女神と同等の力を得る事ができる。女神状態は1分で切れるが、全てのステータスが「限界突破」と表示される。
...私は今度こそ貧血で倒れてしまった
ミラちゃんは最強なのです!まだレベル1なので成長しますよ~!