私、武神を召喚する
テストが終わったのでこれから投稿します。
2日おきに投稿はさすがに無理でした...申し訳ございません。
「はい! これは防具だよ。 それと...竹刀だね」
ミラはハルトから剣道で使うと思われる防具と竹刀を渡された
「ありがとうございます...でも防具って必要なんですか? 人間の騎士団とかは生身で訓練すると聞いていたのですが...」
これは暇なとき、神様たちと会った図書室で見つけた本に書いてあったことです。
べつに「全能神の加護」を使えば一瞬でわかっちゃいます...が、それだと正直面白くないので却下です。
「え? あー...そうだね...確かここの世界の剣士なんかは斬る目的で剣筋を磨いてるらしいよ。 木刀とかで斬られても死ぬほどは痛く無いからね。 でも、剣道にはこの世界の剣術には無い「突き技」があるんだ」
「「突き技」ですか?」
「そうだよ。 突き技っていうのはそのままの意味で相手を突くという技なんだけど、これがやられたら痛いんだ...。 場合によっては悶絶するよ。 だから防具を着てやる武術なんだ」
はぇ~...なるほど。 確かに着けておくだけでも安全性が向上しますね
「まぁこの世界の剣術でも失敗すれば怪我はするだろうけどさ。 まぁ、そこは安全確保ということで」
「わかりました。 では、早速教えて下さい!」
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「...ぬんっ!」
ミラが竹刀を振った瞬間、ミラの口から女の子らしからぬ声が出た
「!? ミラさん...その「ぬんっ!」って声やめて...なんか怖いよ...それに可愛くない」
「え? 私そんな声出てましたか? 全く意識してませんでした...」
あれ? 本当にそんなこと言ってましたか? ...記憶に無いですね...
「ま、まぁとにかくだよ! 素振りは見せて貰ったよ! ...でも実は僕、剣道の指導方法を知らないんだ...」
「え? ハルト君は剣道できないんですか?」
「申し訳ないけど...そういうことになる」
えぇ!? じゃあどうやって教わるって言うんですか?
...まさか考えてないとかは...無いですよね?
そうミラが思った瞬間、無意識に威圧を発動したため、辺りにとんでもない寒気がした
「うぅ...寒っ...とんでもない寒気が...。 ...あぁ、僕は指導できないけど、ミラさんの「武神の加護」を使ったらどうだい?」
「ふぇ? 「武神の加護」ですか? ...そういえばちゃんと鑑定してませんでしたね。 この際鑑定してみますか...。 ハルト君も見ますか?」
「え!? 何!? 見せてくれるの!? いやぁありがたいね! それじゃあ拝見させて貰うよ」
...なんでそんなに喜んでいるんですか...?
ま、まぁとにかくです!
ーー鑑定
武神の加護:戦闘時、自身の身体能力を限界まで引き上げ、状況によって最適化された武術で敵を殲滅する武神の力。 尚、戦闘は勝利へ傾く
うん! いつも通り化け物ですね!
「...最後の「戦闘は勝利へ傾く」って怖すぎるよ...こんなの勝てるわけ無いじゃないか..ミラさんの敵に回らなくて良かったよ...」
「え? 敵に回る場合があったんですか? いやぁ...残念ですねぇ...」
ミラはまた辺りにとんでもない威圧を放出した
「お、落ち着いてよ! 初めて会ったときは「勇者」と「魔王」だったからだよ! 今もだけど...。 申し訳ないけど、ミラさんに会うまでは対立するものだと思っていたんだ...」
まぁ、そりゃ「勇者」と「魔王」は相反する存在ですからね。 私たちの代までは「勇者」と「魔王」は対立し、「人間」と「亜人」は対立していましたからね。
「その答えが普通ですね...。 今では「勇者」と「魔王」が仲が良いんですから不思議なものですよ」
私だって対立するものだと思っていましたよ。
「勇者」に殺される運命だというんだから...。 ここまで仲が良くなるなんて驚きましたよ。
「それもそうだよね。 不思議な世界になったものだね」
「全くです。 それに「勇者」がこんなに友好的なんて知っているのは私だけですし。 あのフィーリアちゃんですらハルト君が「勇者」だと知らなかったんですもの」
今後は「勇者」は友好的だったと語り継ごうかな...
「そっか...もとは僕もミラさんに助けられたんだもんね。 その節はどうもありがとうございます」
「いえいえ、スキル使ってしまえばすぐでしたからね...」
「それでも...いや、このままだと埒があかないね...この話は終わり!」
いやいやいや、話を切らすのかーい!
「もともと「武神の加護」を使うって言う話だったのに...ここまで話が広がるとは思わないから!」
「そりゃどーもすいませんでしたー。 わかりましたよ、「武神の加護」を使えば良いんでしょう?」
ミラはほっぺに空気を溜めてハルトを睨んでいた
「いや...そういう訳じゃあなかったんだけど...まぁいいや、さぁ! 加護を使ってみよう!」
「はいはい...」
ーー「武神の加護」を使用しますか?
...はい!
そうミラが答えた瞬間、辺りが光で満ちた
「うわっ! 何だこれ!?」
「んっ...眩しいです...!」
光が収まり、そこには...素っ裸の少年がいた
「ん? あれ? ここはどこだ?」
「「!?」」
「あれ-? おかしいな...お風呂に入っていたんだけど...って! なんでミラちゃんがいるの!? あと...誰?」
「え...あー...ハルトって言います。 以後お見知りおきを...」
「了解! 覚えとくよ! ...で、なんでここに僕は居るの?」
「それは...ミラさんに聞いて...」
えっ!? 私に回すんですか?! 話していたのはハルト君でしょう!?
「え? なんでなの?」
「あーもう! わかりましたよ! 武神の加護を使おうとしたら君が出てきたんです! ...それも素っ裸で...」
「え? 素っ裸...ぶっ...」
少年は吹き出した
「ちょっ...一回戻りたいからスキル切って! 早く!」
「えっあっはい!」
ーー「武神の加護」を切りますか?
はい!
すると少年の姿がなくなった
「...消えましたね...」
「...そうだね...」
「というか、加護を切ったらあの少年が消えたと言うことは...あの小っこいのが武神ですか!?」
ーー小っこいとはなんだよ! 酷いじゃないか! 勝手に呼び出しておいて...
一度ミラが図書室で聞いた声と同じ声が聞こえた
「あれ? 空耳かな? なんだか僕の頭に直接語りかけてくる変なのがいるんだけど...」
ーーそれ僕だよ! 変なので悪かったね!
「へぇ~多分武神さんだよね? そりゃ悪かったね」
ーーまぁわかればよろしい! そろそろ加護使って良いよー
「ふぇ? あ、はい」
ーー「武神の加護」を使いますか?
はい
すると、また辺りに光が満ちた
「ふぅ...ただいま」
「「...お帰りなさい?」」
「...で、なんで僕を呼び出したんだっけ?」
「剣の加護の力を借りたくて...」
「あぁ、了解! ちょっと待っててね!」
ーー???から「剣姫」のスキルを一時的に譲渡されました。 制限時間は10分です。
仕事早っ! それも「剣姫」って何ですかね...
ーー鑑定
剣姫:女性に生まれる剣の才能。 今までに5名確認されている。 主な戦闘方法は、敵を身軽さで凌駕し、不意を突くなど
...こりゃ化け物だ! 何でこう私を化け物にしようとするのですかね...
「それがあれば10分は剣に関して最強になれるよ。 そこの「勇者」以外ならね!」
「えっ!? 僕が勇者ってわかるんだ! ...でも僕が剣を使えるの?」
「それは自分で確かめてみてね! ヒントは聖剣だよ! それじゃ、僕はもう帰って寝るからじゃあね!」
「「え? あ、はい。 ありがとうございました」」
ーー武神の加護が強制的に解除されました
解除できるなら素っ裸のときも自分で帰れば良かったのに...
「行っちゃったね...じゃあそのスキルが切れる前に素振りしてみなよ!」
「そうですね! じゃあ素振りしてみますか!」
ミラは息を整え、竹刀を振りかざした
「ぬんっ!」
すると、竹刀からとんでもない風が炸裂した
「!? 何だこれ!? すっごいな!」
「...あぁ...また私が化け物に近づいた...」
そして、よく見ると目の前にあった木が縦に真っ二つになっていた。
「...木が縦に真っ二つになってる...それも竹刀自体は触れてないのに...」
「はい! 化け物認定ありがとうございます!」
なんでこんなヤバいスキルを譲渡してくれちゃうの!?
やっぱり神様ってやだ...
そう思うミラだった
土曜日投稿しようと思っていたんですが、部活があって、浜で練習したんですよ。 お陰で腸腰筋が終了しました。 そして投稿できずに寝落ちしてしまいました。 言い訳ですね、申し訳ありません。




