私、普通に朝起きる
勇者sideはこれからどんどん増やしていきます...が、本編はミラちゃんのお話なので量は少ないと思います。
途中から表現方法を変えました。 いきなり変えて申し訳ないですが、なるべく読みやすくなるようにします。
「うーん...やっぱり私はハルト君に殺されるのですか? 正直人が良いので殺してくる雰囲気すらなかったのですけど...」
そう考え混むミラには、どうしても「彼のような人間が私を殺す」というのは考えられなかったようだ。 しかも、12歳という歳のミラには殺される未来が来るというのは苦であった。
私だって精一杯生きる予定ですが...やっぱりハルト君に殺されるのは...私が望んだから
そんな未来が訪れるのでしょうか
そんな事を考えるミラだったが、勇者には全て見透かされている感じがしていた。
まるで女神と会ったときと同じようだった
「死ぬ未来かぁ...嫌ではありますが、その時はその時ですね。 今を楽しみましょう!」
そう言い放ったミラは、学校からの帰路へついた
...そして次の日
~~~~~~~~~~
「ふあぁぁ...」
朝目覚めたと同時に腕を大きく上げ、あくびをするミラ
「久しぶりに変な夢を視ませんでした!」
久しぶりに気持ちいい朝です! 今日は元気に学校に行けます!
ミラの朝はエネルギッシュであった
「おはよー。 お姉ちゃん」
「んぁ...おはよう...あー眠い...」
あれ? いつもと違って寝不足ですか?
「そうなの...ストレス溜まっちゃったからお酒飲んで寝たの。 ...全く元気が戻らなくて...」
...お酒はアルコールに弱いお姉ちゃんが飲んじゃ駄目なやつです
「だったら、これからは程々にしておくんですね...」
「そんなこと言っても...カシスオレンジ1杯だけよ...」
え? お酒の基準は分かりませんが、カシスオレンジで酔うって...原液じゃ無ければかなり弱いと思うんですが...
メルは相当アルコールな弱いようであった
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「それじゃ、行ってきます」
「あ...い、いってらっしゃい...」
「あ、ミラ様! いってらっしゃいませ!」
私は振り返り、笑顔で「行ってきます」と言いました
ここまで人生を前向きに考えられる事が来るなんて思っていませんでしたし、沢山の人と知り合うことができたのは全てお姉ちゃんと、その仲間達がハイラルト家から連れ出してくれたからですね...。
今、ハイラルト家はどうなっているんでしょうか?
◇◇◇
8時間前...
「クソっ...クソがっ...!」
畜生...あんな小娘一人のために俺様の足を切断しやがって...。 あのクソ女は絶対に許さんぞ...
と、語るのはガイア=ハイラルト。 ミラを奴隷として扱っていた人間の貴族である。
「何故この俺様がこんな...こんな不自由な生活をしなくてはならない!?」
何故だ...どうして...歩くこともできないんだぞ...
「あの小娘一人に何の価値があるというのだ...!」
ーーお前は...魔族を慕えていたのだ。 そして、それは魔王の素質がある魔族であった。
っ! だっ誰だ!? こっちは動こうにも動けねぇんだぞ!?
「おい! どこのどいつだ!? 出てきやがれ!」
ーーおいおい...そんな口悪く喋るな...。 気持ち悪さが増すぞ? ふふふっ...
「ふ、ふざけやがって...」
...俺様を殺そうとしてるなら、もう俺様は死んでいるはずだ。 こんな身動きの取れない人間なんて言い的でしかないからな...
ーーひとまず話を聞け。 ...お前は魔王の素質がある少女を監禁し、手懐けていた。 それはお前の家族の手柄だが、実際生き残ったのはお前だけだからな。 お前の功績である。
なんだと? 魔王だって? 確かにあの小娘は耳がエルフと同じであったが...
「おい、それはあの小娘が魔王だということか?」
ーーあぁ。 そうである。 だが、それを貴様は逃してしまった。 ...前回の人魔戦争では魔王を討つことができたが、実際には魔王が自害し、多民族に影響を及ばないようにされただけである。
「なに!? そんな話聞いたこと無いぞ!?」
どういう事だ!? 英雄グレンによって倒されたのでは無いのか!?
ーー英雄グレンは、魔王から交渉をかけられ、それに応じたのである。 「貴殿は...永久の平和を望むか?」という事を言われたらしい。 貴様は不思議に思ったことは無いのであるか?
「な、何をだ?」
俺様は生きていれば十分だったからな。 生きていれば大抵何でも手に入ったから...
ーー今、魔界には繁栄した町や都市がある。そこを討てば魔族なんてあっという間に堕とすことができるのであるが、英雄グレンが勝手につけた「双方の戦争、何があろうとこれを禁ずる」という宣言により、魔族を討つことができないのである。
...ほう。 そんな裏があったのか...だが、それがどうした? それにあの小娘に何の関係がある?
「それで、何が言いたいのだ?」
ーー今、魔王は12歳であり、戦闘力が向上中である。 その向上中に攻めると戦闘中に覚醒する恐れがある。 そこで、奴が27歳になる直前に潰す。 そこが魔族の成長限界の来るときである。
「ほぅ、それでなんだ?」
ーーそこまでに覚醒する事の無かった魔王など恐るるに足らず、簡単に討てることだろう。 奇襲をかけるのだ。 その役を貴様に銘じる予定なのである。
「は、ははは...そんなことができるとでも思っているのかッ!?」
今の俺様には足が無い。 それで何ができるというのだ?
すると、いきなり今まで聞こえてきていた声の本人が目の前に出てきた。
「貴様はどうやら今まで損な人生を送ってきたようだ。 私が救済を施そう...」
そう言いながら口角を上げ、妙に犬歯の伸びた歯を見せた。
なっ、何!? 貴様も魔族だと!?
「な、何故だ!? 何故魔族がここに居る!?」
「...哀れな人の子に救済を...彼に堕天使ルシファーの力を与えよ...ーー憑依...」
...な、なんだ? この体中から溢れ出す力...は...っ!
「ぎ、ぎゃああああっ!!! か、体が割ける...がぁぁぁぁっ!!!」
「くははははっ! その力に耐えることができる体になれば魔王を討つことができるであろう。 副作用で憎い相手のことしか考えられなくなるが、貴様の憎むべき相手は魔王だ。 丁度良いだろう」
く、クソが...何故こんな...痛みが引かねぇ...!
「10年後に貴様に会いに来る。 それまでにその力を使えるようにしろ。 ...あぁ、私の名はクレアという。 次に会うときはこの名前で会うことになる。 では、じゃあな」
クレアは壁に消えていった
「あっ、がぁぁぁぁっ...」
頭が...体がぁぁぁぁぁ...す、全てはこんなことになったあの小娘のせいだ...必ずやこの力を使い、奴を滅ぼしてくれるわ!
◇◇◇
「うーん...お姉ちゃんハイラルト家の後始末ってしたのでしょうか?」
していないならちょっと怖いです...
いつか殺しに来る可能性も無くは無いですし...どうしましょうか...
「...! ...さま!? おねーさま!?」
「ひゃっ!?」
「どうしたのですか!? おねーさまにしては珍しくぼーっとしていましたわ」
「あ、あぁ、おはようございます。 フィーリアちゃん...。 すいません、考え事をしていて...」
結構驚きましたね...実は男の子ということもあって声が大っきいです...
「そうでしたか、まぁ元気そうだから良いですわ」
「え? そ、そうかな...久しぶりに何も変な夢を見ていなかったから元気なのですよ」
「私の夢は変な夢」という事になりそうでしたし...
「そうでしたのね! じゃあ今日も張り切って行けますわね!」
私は「そうね」と軽く笑いながら学校への足を動かした
昨日投稿したと思ったら、されてなかった...。 遅れて申し訳ありません




