私、勇者と出会う
今日も部活の影響で投稿が遅くなりましたが、明日はもっと遅くなってしまうと思います
せめて11時位には投稿できるように頑張ります
「...おはようございます」
ミラが目を覚ますと、既に日は昇っており、小鳥のさえずりが聞こえてくる...
...昨日のデジャヴですかね...?
なんだか段々、あの変な神様に腹が立ってきました...死ぬときくらい決めさせてほしいものです
昨日とは違った気分のミラは、いつも通り学校へ登校するための準備をしていた
そして、いつも通りフィーリアと合流して、学校へ向かっていた。
「...何だかおねーさまのテンションが分からないですわ...昨日はあんなに元気が無さそうだったのに、今日は打って変わって機嫌が悪そうですし...家の中で何かありましたか?」
「いやぁ...それがですね、また変な夢を見てしまいました。 昨日は驚いたんですけど、2度目は怖いのを通り越して、ムカついてきていまいまして...」
...正直気にしないようにしていたのに、すぐに2度目が来ると流石に...ウザいです
何が理由であったこともない「ハルト」? でしたっけ? に殺されなきゃいけないんですかねぇ...
「そういえばおねーさま。 その夢では誰に殺されてしまうと言われたのですか?」
「...えーっとですね...言って良い物なのか分からないので教えないでおきます」
フィーリアちゃんが全力をかけて助けた人が、私を殺すとか流石に教えられませんよ...
「そうですか...まぁ良いです。 私がおねーさまを守って...って思いましたが、それだと姉貴に会うことになっちゃいますわね...。 止めておきます」
...ちょっと残念ですが、それが良いと思います。 お姉ちゃんああ見えて、根に持つ人ですし、...何よりも「あぁ~ん」な事をしてしまったのは...これ以上は言いません...
そして、学校にいつも通り到着したのだが、クラスメートたちがいつも通りではなく何かの話をしている。
「今日、転校生が来るんだってー!」
「え!? そうなの? 男の子かな? 女の子かな?」
...転校生が来るのですか...。 確かにどんな人だか気になります...ん?
フィーリアが何故かうれしそうな顔をしている
何でそんな顔をしているのだか...
「どうしました? フィーリアちゃん?」
「あぁ、いえいえ! 何でもないですわ。 ただ、今噂になっている転校生は、私の友達でしてね」
あぁ、納得です。 確かに友達が転校してきたら嬉しいですものね。
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「はぁい! 皆さん席について下さいねー! 今日は新しい友達が仲間に加わります。」
クレア先生がドアの方を見て、手招きをしながら「ほれ、こっちこっち」と言っている
黒髪の男の子...。 年は12歳だと思います。 12歳仲間が増えました...。 黒髪って何だか懐かしく感じるものがあります...
「え、えーっと。 おはようございます? 初めまして。 ハルト=ナカイって言います...」
何ででしょう...とても懐かしい発音に感じます...
ミラは、好奇心から鑑定してみたくなった
ーー鑑定
ーハルト=ナカイー 男 16歳 人間 Lv5
職業:勇者
生命力:2000
攻撃:500
防御:500
移動速度:500
魔力:500
スキル:剣豪 光魔法の心得 身体強化魔法の心得 吸収
称号:転生者 歴代勇者の力を受け継ぐ者
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へぇ~...レベル5にしてはステータスが高いです...ね!? 職業が「勇者」って...。
...っ! そうでした! 私はこの「ハルト」に殺されると言うことですか!? 相手が勇者っていうので納得がいきましたよ!
魔王の最期は勇者に殺されて終了ですか...
「えーっと、彼の種族は親が幼い頃に亡くなり、分からないという事なので、それ以上詮索しないように。 ...空いている席は...っと、丁度いいや。 ミラさん!? 隣の席にハルト君に座って貰いますので、分からないことがありそうでしたら、教えてあげて下さいね!」
いやいやいやいや! 私にしか分かりませんが、未来に私を殺しに来る人間の手助けをしろって...
「どうしました? おねーさま?」
「ひゃうっ...。 いきなり声をかけないで下さい...」
「えぇ? いつも通りじゃないですか? 別に気にしなくても...もしかして、ハルト君が、気になりますの?」
えぇ! 違う意味でね!
「そ、そんなことはありませんが...」
「え、えと、宜しく」
「ぎゃああああああああっ! 何でもう隣にいるのぉ!? ビックリするじゃないですかぁぁぁぁ!?」
「な、何でそんなにビックリするの!?」
「やぁ! ハルト! 良く来たね! ここの学校は楽しいところだから安心しなよ!」
...あれ? 外なのに口調が...
「フィーリア...何で女装なんかしてんだ?」
「...色々あってねぇ。 あ、趣味ではないぞ!」
もう、趣味って言っちゃえばいいのに
クラスメートたちがフィーリアガ男だと初めて知った時であった。 色々なところから男子の落胆する声、カワイイ! ギャップ萌ー! という女子の声などが響いていた
「あーあ、バレちゃったー。 ハルトのせいでー。 おねーさまとか、クラスメートの人たちには今まで通り接したいと思いますので、お気になさらず...てか、気にしないで下さいお願いします」
「いや、気にするしかないでしょ!?」
という言葉がクラス中に響いた




