私、授業でいろいろ知る ~その2~ そして、家でのゴタゴタ
今日は部活がなかったので、普通に投稿できました!
「...算数って何のためにあるのですかねぇ...。 この授業がなければ、私だって頭のいい部類ですのに...」
そう言いながら、頭を抱えるフィーリアがいた
でも、できなきゃ意味がないですからね...。 算数レベルで苦労していると、数学にランクアップした場合に、もはや何もできなくなります...
「これからもっと難しくなるので、頑張って計算能力を上げてくださいね!」
もはや顔が真っ青になるのを通り越して、ミラの隣で顔が真っ白にっているフィーリアがいた
クレア先生...フィーリアちゃんに追い打ちをかけないでください...
でも本当に、これから算数ができないときついですからね...
「おねーさま...私算数できるようになりますかね...」
えぇ...。 私に聞かないでください...
「きっ、きっと大丈夫っです! お姉ちゃんが頑張って教えますから! だから元気を出してください...ね?」
一気に顔が明るくなったフィーリアが、ミラのことを神様のような目で見ている
「ありがとうございます! やっぱりおねーさまは最高です!」
...うふふ...ちょっとうれしいです...って、この子もしかして、私を持ち上げて、私に全部任せて、このまま楽に過ごそうなんて言う訳じゃないですよね!?
ミラは、フィーリアを睨みつけてみた
「な、なんですか? わ、私に何かついていますか...?」
じー...
「えっとぉ~...。もしかしてばれちゃいましたか?」
...ミラは、「コクコク」とうなずいてみる
「...ッチ...勘のいいおねーさま...」
し、舌打ちしやがりましたねぇぇぇぇぇぇぇぇ!? この野郎...一生算数なんて教えてやらねぇ...予定です...
ミラは、顔に青筋を浮かべながら、フィーリアにちょ~~~~~っと長い話をすることに決めた
「...舌打ちするとは...いい度胸していやがりますねぇ...? お前に舌打ちされる義理はねぇんだよなぁ...」
「あ、あれ...ミラおねーさま...。 口調が変わっていますよ...?」
「えぇ!? なんだって!? お前になんやかんや言われる筋合いはねぇ...ってんですよ...」
「切り替え早っ...」
まだ終わってないですよ?
「こっちだって教える側なのに、教わる側がそんな態度とってどうするのですか? 私じゃなきゃ誰も教えてくれる人がいなくなりますよ?」
...まぁ言いたいことは言えたのでいいでしょう。 ...ストレス発散もできましたし...
「...はい、わかりましたわ。 でもおねーさま、この周りの視線はどうしますか...?」
...ふぇ?
周りの生徒たちと、クレア先生がこちらを見て、化け物を見るかのような目でミラを見て、少しずつざわついてきた
...そうでした、今は授業の時間でした...。 感情に任せて怒るのは久しぶりでしたが...恥ずかしいことをしてしまいました...
すると、ミラの顔が真っ赤に染まっていき、必死に顔を抑えている
「どっ、どうしたのですか!? ミラさんがあんなにキレているところを見るのは初めてですが...そもそもなぜそんな威圧を放てるのでしょうか...」
...私、威圧を出していましたかね...
「そうですよ! おねーさまあんなに強力な威圧を放つものですから、私...漏らしちゃうかと思いました...」
「...よくよく考えると、フィーリアさんもミラさんの威圧を直接喰らっているはずですが、なぜそんな平気でいられるのか...。 離れて喰らっている生徒や、僕でさえも気絶しそうでしたが...」
ミラはよく確認してみると、生徒の中には泡を吹いて気絶している人もいた
...そんな、私まだ力を制御しなきゃいけないものがあったなんて...。 あれ? スキルに「威圧」なんてあったっけ?
「あの...先生。 私、「威圧」なんてスキル持っていません...」
「え!? なんだって!? ってことは...ステータスの魔力の強さだけで威圧できてしまうことがありますが...そんなの初代魔王のマリウス様位しか...」
クレア先生はそんなことをぶつぶつ口にしながら、あごに手を添え、考え事をしている。
「ミラさん...あなたは一体どの位魔力を持っているのですか? ...と聞きたいところですが、人のステータスについて聞くのはタブーでしたね。 このことは詮索しません」
...そんなタブー初めて聞きました...。 って、じゃあ私が怒ると、制御が効かず、威圧しまくっちゃうってことですよね!? なるべくキレないようにしないと...
にしても、初代魔王様は私と同じ量の魔力を持っていたってことですか...何故か親近感が湧きます...
そんなこんなをしていると、授業終了の鐘が鳴ると同時に、気絶していた生徒たちが目を覚ました
...この学園の鐘には状態異常回復の魔法が付与してあるとは聞いていましたが...私の威圧って状態異常に分類されるほどのものなんですか...
こうして、今日一日の授業が終わり、家路につくミラとフィーリアは、こんな話をしていた
「そういえば、おねーさま。 今日はあんなに怒っていたのに、魔力が出てきませんでしたが...どうしたのですか?」
「ふっふっふ...魔力操作で魔力が出ないように調節していたのですよ...。 これで感情的になっても大丈夫だと思ったんですけど、また課題が増えましたね...」
「でも、一か月くらいでここまで成長できたおねーさまは凄いです!」
...照れちゃいますよ...
「ほ、ほら! 帰りますよっ!」
「あぁ! 待ってくださいまし!? おねーさま!」
こうして、城につくまで姉妹トークを楽しんだミラとフィーリアであった
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「...では、僕はこっちだから、また明日ね。」
家の敷地に入った瞬間に男の子に戻るのは何日経っても慣れないのでやめてほしいです...
「はい。 では、また明日会いましょう...さようなら」
「うん。 さよなら...って、ゲっ...姉貴だ...じゃ、じゃあまた明日ね!」
フィーリアは逃げるように城の裏口へ走っていった
はっや...あんな脚力あったのですね...
「ミラちゃんおかえりー...あれ? フィーちゃんがいたと思ったんだけど...まぁ気のせいですかね?」
...気のせいじゃないですよ...フィーリアちゃんは嫌がりそうですし、教えないでおきましょう
「ただいま。 お姉ちゃん」
「ほらほら! こんなところで油を売っていても面白くないでしょ? 早く中に入りましょ!」
ミラは、姉に袖を引っ張られながら、城の中へ入っていった
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「ミラ様、 お帰りなさいませ! お食事の準備はできております...が、今日はいつも以上に張り切って作っちゃいました!」
「あっ、ただいま。 イリスさん。 そこまで言うなら今日の夕飯は楽しみです!」
イリスさんの本気の料理...楽しみです! 先にお風呂に入ってから楽しみましょう!
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「...いつ見てもこの鏡に映る姿が、本当に私なのか気になります...」
...誰ですか? この整いまくった顔と、お人形さんみたいなスタイルの女の子は? って本当に思いますもん...
お湯に口をつけて、息を吐きだして「ブクブク」させるミラ
...そろそろ出ましょうかね。 料理が楽しみですし!
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「はい! 今日の夕飯は...ホワイトシチューです! 張り切りすぎて昨日から20時間位煮込んじゃいましたが、具材15時間煮込んだ後から入れたので丁度いい感じになっていると思います!」
...なんでそんなに頑張っちゃうのですかねぇ...体が壊れてしまわなければいいのですが...
「体だけは大事にしてくださいね?」
「はい! 私は大丈夫ですよ! さぁさぁ、召し上がってください!」
...本当に元気そうなのが怖いです...
まぁ、一口行ってみましょうか...
「...いただきます」
「...「いただきます」って何ですか?」
「え? ...確かに、何故か自然にこの言葉が出てきました」
何でしょうか...ちょっとなじみのある言葉に思えてきましたが...
「...あ、すいません! 邪魔をしてしまって...」
「大丈夫ですよ。 それでは一口...」
パクっ...
な、なんじゃぁぁぁぁぁぁ?! 何でしょうか...この全身を包み込むかのような優しい味は...でもそこに少しだけ効いている辛みがあって...とにかく美味しいです!
「このシチューすっごく美味しいです!」
「そうですか! 良かったです!」
「え? じゃあ私も一口行ってみるわね?」
食にこだわりがないお姉ちゃんでも少しは美味いと思ってくれるでしょう!
「うん、すごく美味しいわ」
お、お姉ちゃんが美味しいって...それもすごく美味しいって...これは相当美味しいシチューですね!
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夕食を楽しんだミラは、就寝準備についていた
「...おやすみなさい。お姉ちゃん...イリスさん」
「あ、おやすみー」
「おやすみなさいませ。 ミラ様」
こうしてミラはベッドに就いた
また変な夢を見ないか怖いです...が、もう寝ましょう...
おやすみなさい...
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...ここは...。 デジャブですかね?
ーーまた会いましたね。 ミラさんにお伝えしたいことが増えましたので
「それより、昨日の私が死んじゃうのってどういうことですか?」
ーーそれは...教えられません。 ですが、今日は朗報です。
朗報って...
「その朗報って何ですか?」
ーーミラさんが死んでしまうのは変わりませんが、死んでしまった後に、どこかに転生させようかと思います。 覚えてはいないでしょうが、一度ミラさんは転生しているんですけど、記憶を消す手はずになっていましたので...。 でも、その次の転生では記憶を消しません。 ステータスは普通に戻りますがね。
「それって朗報なんですか? それに私が転生したことがあるって...」
ーー伝えることは伝えたので、それでは。 今度は天界で会いましょう。
「いやいやいやいやっ!待ってくださ...い...よ...」
また頭が痛くなってきました...
こうして、ミラはまた眠りについた
一日タイピングしまくったら、馬鹿みたいに文字を打つのが早くなりました。 やっぱりタイピングって慣れなんですね...




