私、変な夢を見る
この物語のストーリーが決まりました。
2つの作品に分けてお送りするお話となります。
この物語は大体100話行くかなー? 位で止めて、2作品目に入ります
「...流石に疲れました...。 こんなに精神が擦り切れるとは思いませんでした...」
ミラは、自分の部屋に戻り、窓から顔を出し、黄昏れている。 空が赤く染まり、優しい風がミラの髪を撫でていた
「休日...でしたが、殆ど何も出来ませんでしたね...」
初めての休日だったのに、勿体ないことをしてしまいました...。 次の休日は、もっと時間を有意義に使いましょう。
できれば、次の休日は「飯食って、寝る」がしたいです。
前までは「飯作って、徹夜」でしたからね...
...そろそろご飯を食べに行きますか! そういえば、ここのご飯って誰が作ってるんでしょうか? 凄く美味しいんですよね!
ミラは、この屋敷に来てからとってもグルメな事に気がつき、色々な料理を食べることで舌が肥えているのです。 そんなミラが、自分の食べている料理を作る料理人のことが気になる訳ですが...
それは今度の休日に調べましょう。 次の休日にやることが見つかりました!
ご飯~! 待っていて下さいね! 今日は何でしょうかね!
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「ふぅ...けっこう食べちゃいました...太っちゃうかも知れませんね...運動しなきゃ!」
「あら? ミラちゃんの独り言? 珍しい事があるものね! 明日は雪かしら?」
「メルお姉ちゃん...変なこと言わないで下さい。 私だって独り言は言いますよ?」
「いや、ここに初めて来たときは凄く警戒していて、話す事すら難しかったから、嬉しかったのよ!」
そういえばそうですね。 そんなときもありましたが、今は皆が優しくしてくれるので、居るだけで楽しいです...こんなに幸せな気分は初めてですね。
「ミラちゃんが微笑んだ...とっ、尊い...」
「アンタは腐女子か!?」
「ほら、こんなこと言ってツッコミを入れてくれるようにもなったし...ね?」
気づいたら言葉に出ちゃってるんですよ...警戒してたときとは違うので
この城に来てから、ミラは心の扉を徐々に開かせていき、少しずつ他人と心を通わせることが出来てきたのです。
「あっ、もうこんな時間...時間って経つのが早いわね。 そろそろお寝んねの時間でちゅよ~? ミ~ラちゃん?」
「からかわないで下さい。 12歳とはいえ、その位わかりますよっ!」
「ぶー...ミラちゃんの短期...」
「よっぽどお姉ちゃんの方がガキんちょですねぇ?! もう私は寝ますからねっ! おやすみなさい!」
ミラは少しムッとしながらも挨拶を交わして、足早に寝室へと足を運んだ
「おやすみなさい...」
そうメルの声が小さく聞こえるミラだった
「もうっ、お姉ちゃんったら...」
枕に頭を突っ伏しながら放った言葉は、すぐに塵のように消えていった
ここの家に来てから早一ヶ月。 それしか暮らしていないのにもう馴染んで来ています。 今では安心して就寝も出来ますし、ご飯も美味しいですし...悪いことは殆ど無いんですが...。 ただ、お姉ちゃんにからかわれても嬉しくないですよ...
...寝よ
ミラの意識は、そのまま闇へ引きずられていった
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「...ここは?」
ーーここは神界です。 あなたに私の天命を授けに来ました。
ミラの目の前に、顔がなぜが見えない女性の姿かあった
て、天命? 私のスキルにもそんなのがありましたが...って誰なんでしょうか?
「あなたは...誰なんでしょうか?」
ーーそれは教えられません。 ただ、世界の秩序を監視する者の一人です。
あ、神様ですね? 何となくわかります。
「で、天命でしたっけ? 何でしょうか? わざわざ夢の中で出てきてるんです。 何か事情があるのですよね?」
ーーはい、では早速本題に入ります。 ミラ=シンル、あなたは一度、「ハルト」という名前に聞き覚えがありますよね?
えっ? ...えーっと...!
「フィーリアちゃんの友達のことですね」
ーーそうです。 そして、あなたは...15年後、ハルトに殺されます。 この運命は変えることは出来ません。
...ナニイッテンダコイツ? そ、そんな見ず知らずの人に殺されるんですか? それに私は...腐っても魔王です...けど、魔力は使えませんが...
ーー殺されてしまう理由は...いずれ知るでしょう
いや、一番気になる終わり方しないでーっ! で、でも、殺されるって一体...
ーーそれでは、伝えることは伝えました。
えっ、ちょっと!? 待って下さいよ!?
んっ...! 何ですか...っ! 急にめまいが...
そのままミラは気を失った
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「うっ...頭が...痛い...」
そう言いながら、ミラは外を確認する。 もう日が昇っており、鳥のさえずりが聞こえてくる、いつもどうりだったら気持ちの良い朝を迎えた
酷い夢...こんなこと初めてです...
こうして、ミラの気分の乗らない一日が始まった...




