プロローグ
初の小説なので、ちょっとしたミスも大目に見て頂けたら幸いです。これからも少しずつ学生生活と部活の合間を見つけて投稿していきたいと思いますのでよろしくお願いします!
定期投稿はせずに、時間があるときに書いていきたいと思います。1週間に1本は必ず上げたいと思います。
「ほら、何やってんだよ。出来損ないは働くのが筋だろう?」
床に水をこぼした男が、床を拭く私を踏んづけてきています。
「あっ、いやっ、申し訳ございません...。ご主人様...」
私の名前はミラ。物心が付いた頃には世界一嫌いと言ってもいいほどの一家...ハイラルト家に引き取られていました。
「おい、流石にここまで何もできないとなると、貴様の親は相当の愚図だったのだろうなぁ。はっはっはっは!」
なんて事を言うのはハイラルト家長男の、ガイア様だ。本当なら口も聞きたくない程醜い容姿をしています。簡単に表現すると、そこら辺にいるオークとさほど変わらない容姿をしています。オークに両親を侮辱されるのは...最悪です...。
そんな彼のお世話をするのが私の役目で、これから死ぬまでこのような扱いを受ける事になると思っていました。
「にしても、お前は愚図のくせに容姿はとても...そうだ。服を脱げミラ。この俺様が可愛がってやるんだ、有難く思えよ?」
い、嫌だ。いつ見ても気持ち悪い容姿をしている男に私の体を体を汚されるのは...と言うよりも、こんな男に犯されるのはオークに犯されるのと一緒ですよ...絶対に嫌...!
「さっ、流石に私の体は...あっ、あの、その...」
ーーーバチンッーーー
なっ、殴られた...
「俺様の命令に逆らうだとッ!?お前にそんな権限何処にあるって言うんだ愚図!部をわきまえろ!」
そ、そんなことで殴らなくても...うぅ...
...痛い。痛いよ。ねぇ、どうしてこうなっちゃったのかな。私が何をしたんだろう。もう嫌だ...こんな生活...。こうなったらいっそ自殺してーーーーー
ドゴオォォォォォォオオオオン!!!!!
「!?...一体何なんだ!?何が起きている!?」
いや、私を見ながらそんなこと聞かれても...。いや、この家のどこがが爆撃された感じではないだろうか。屋敷の廊下から叫び声が聞こえるし...ってなんなんですか!?なんか謎の人たちが入ってきました...。あっ、一人だけ女の人がいるーーー
「お...お前らは誰なんだっ!どこの差し金だっ...。こっ、この俺様はガイア=ハイラルトなんだぞ!?」
「豚に用は無い。死ね」
「ぎゃああああああっ!!!!! おっ、俺様の足が...」
「おっと、その醜い腹を狙ったのだかな...少々腕が落ちたようだ...。これでは亡くなってしまった魔王様に顔向けできませんな」
「なっなに!?魔王だと?貴様達...魔族なのかっ!?何故こんな所に魔族が...って、ぎゃああああああっ!」
「よしよし、今度はちゃんと腹に当たった!」
可愛い仕草で喜ぶ美人の女の人がこんな破壊力を持つなんて...
つ...強い。強すぎる...。...不味い!こっちを見た...。
あぁ、私死んだ。確実に死んだ。せめて死ぬ前に本当のお父さんとお母さんに会いたかったな...。ほら、物凄い形相のブロンド髪の超美人の女の人がこっちに近づいて、って...いや、なんか泣いてない!?
「ミラ様ぁぁぁぁぁ!探しましたよっ...もう離しません!」
ぎゃああああああっ!なんか抱きついてきたぁぁぁぁ!
...って何で私の名前知ってるのかな?それにミラ様って...どういうことなんかな?
「えっ、いや、ど、どういうこと、ですか?」
「申し遅れました!私は魔王軍幹部、序列8番のメル=シンルと申します!そして、ミラ様の8歳上のお姉ちゃんです!」
へーお姉ちゃんですか。? ん? お姉ちゃん? お姉ちゃんって...え゛!?
「ほっ、本当ですか!?」
「そうですよ!お姉ちゃんですよ!だからもっと甘えてくれても...そうだった、興奮してる場合じゃなかった。今からミラ様にはひとまずお客様として魔王城まで来ていただきます」
いや、切り替えが早いですね...羨ましい限りです。 それに魔王城っていったい...
「えっ、なぜですか?」
「では少し試しましょうか!」
...あっ、メルさんから殺気が出てきた...怒らせるようなことしちゃったかな...。
ーーーばたばたっーーー
え、何でメルさんと私以外の人たち倒れちゃったの?
「今私は殺気を出しました。そして、その殺気に耐えることができるのは私よりも強い者のみ。まぁ単刀直入に言うと、ミラ様は魔族です。私よりも強い精神を持っています。そして私たち一家の中でも断トツの魔王の素質があります!」
そう告げられると私はそのまま貧血で倒れてしまった。
いやぁ、訳わかめ。と言いたい所がありますね。
補足ですが、ミラちゃんはとってもコミュ障で、優しい性格をしています。それにとんでもない美貌を持っているという...もはや聖女です。それなのに貧血で倒れてしまうほどに病弱...主人公を私の好みで作り上げてしまいました(笑)。