王とは
「ファラオ!」
《違う!ファラレムだ!》
くそ!何てこった、ただでさえ忙しいのに…
「今、それどころじゃないんだ!あれを見ろ」
《分かっておる、まだ慌てる時間じゃない》
「はあ?」
《ピラミッドウイング!》
とファラオが叫ぶとファラレムの背中から三角形のバーニアが二つ出てきた。そのバーニアから火と共に煙が吹き出し、ゆっくりと上昇して行く。
《ファラレム出るぞ!》
ええ?そこはファラレム行きまーすじゃないの?
「無茶だ!いくらファラレムでも3倍以上はあるぞ」
《フッ…ピラミッドウイングは伊達じゃない!》
そこもファラレムは伊達じゃない!で良くないかとは思ったが、そんな事より
「良いのか?俺達を葬りさる絶好のチャンスなんだぞ」
そう、ファラオだけならファラレムで脱出する事も出来るはずだ。
《フッ…お前らだけなら良いがの、ここには余の臣民達が集まっておる、言ったであろう、国がなければ安心して眠れぬと!国とは即ち民じゃ!それを守らずして何が王か!》
と言うとロケットの様に急に加速して空へと上がるファラレム
ファラレムが阿修羅ドラゴンに突っ込んでいく、ドゴォッと言う音が鳴ると阿修羅ドラゴンを受け止めるファラレム。
「おお!」「やった!」「さすがファラレムなんともないぜ!」
等々、感嘆の声が会場中から聞こえる中
「いや、あれはまずいよ…」
声をした方を見るとマーリーが眼鏡を外してファラレムと阿修羅ドラゴンの方を見ている。
「どういう事だ?ゆっくり上昇している様に見えるぞ?」
「バーニアの火が少しずつ弱くなっている…もうすぐでエネルギーが切れるよ」
「何だって?」
《おい!ケンシン!聞こえるか?》
「なんだ?脳内に直接聞こえてくる」
《もうすぐファラレムのバーニアが消える》
「何だって?じゃあマーリーの言うとおり」
《だから、さっきの剣から火を出した技をファラレムに向かって放つのだ!》
「そんな事したら、ファラレムが…」
《時間がない、余を信じろ!》
「くそ!やってやる」
片手剣をファラレムに向けて
「ラストシューティング」と叫ぶ!
ドーンと音を立てて火柱がファラレムに向かって伸びていく、ファラレムに命中する直前
《ピラミッドフィールド!》
ファラレムを青白い三角形の光が覆う、その土台の部分に火計が当たるとファラレムごと阿修羅ドラゴンを押し上げていく
「おお!さすがファラレムなんともないぜ!」
思わず言ってしまう俺
《フッ…ここまで上昇すれば大丈夫であろう、後は頼んだぞアトラ王よ!》
まさか!?
《王とは臣民を照らす光である!ファラレム・エクスプロージョン!》
とファラオが叫ぶとファラレムが光輝き爆発した。




