君のハートを鷲掴み!
マーリーにエリクサーを渡す。少しだけ驚いていたが
「はあ、ありがとう」
とため息を付きながら言うとラプツェルにエリクサーを飲ませた。
ビクンビクンと体を震わせてカッと目を開くラプツェル
「ふおおぉ…あいつは何処だ!?」
目を血走らせながら超龍を探すラプツェル、その後事情を説明し何とか落ち着かせる事に成功する。
「すまなかった」
冷静になったラプツェルは俺達に謝る、良かった腹にパンチしたことは忘れてるみたいだね。
《もう良いか?死ぬ覚悟は出来たであろうな?》
マーリーとラプツェルを見ると二人共うなずいた。
「ああ、大丈夫だ、死ぬつもりはないがな!」
と言うと俺達三人は武器を抜きファラオに向き直る
ドムドムドムとマーリーがファラオゴーレムの顔、胸、股間に弾を打ち込むがキンキンキンと全て跳ね返される。
その隙に素早く動き出していたラプツェルがスライディングしながらゴーレムの足首を狙い切りつけて、そのまま滑り抜け背後に周り、後ろからも切りつけていた。
もちろん、俺も黙って見ていた訳じゃない!
「モード・操剣」と叫ぶと剣の柄の丸い輪をひねって掴み、ファラオの首の辺りに剣を投げつける!剣は飛んで行き、中からカラカラカラと鎖が出ていく、鎖鎌の様な状態だ。
剣部分はゴーレムの首に命中する、しかし本来なら相手の体に刺さるはずが「カンッ」と言う音を立てて跳ね返される…ミスリルとグリフォンの素材を使った剣が跳ね返されるだと?
しかし、それ位の事は想定内だ!
「モード・碇」と叫ぶと剣先が2つに割れて船の碇、ピッケルの様な形になる、鎖を巧みに操り相手の首と肩の間位に引っ掛ける!
しかし、これでは安定しているとは言えない、今から俺は鎖を巻き戻して、某巨人アニメの様に相手の首まで飛んでいく予定だからだ。
「君のハートを鷲掴み!」
ここで双剣 双頭の鷲のスキルが発動する!この台詞言わないといけない仕様なのは勘弁してほしいね…
戦闘中なので簡単に説明すると、取っ掛かりが有ろうが無かろうが物をがっちりと掴む半端ないスキルね!
鷲掴みで双剣は固定された、俺が「チェイン」と叫ぶと鎖は巻き戻り、俺の体を猛烈な勢いでファラオの首の位置まで引き寄せる。
カラカラカラカラ…ガッ
俺はファラオゴーレムの肩に飛び乗った、地上20メートル近くあるんじゃないか?確かお台場の某ロボットもその位だったから間違いない(と思う)
マンションで言うと5、6階の高さに相当するだろう。ここからスタンドを眺める、中々に壮大だな…あっ!山が見えるぞヤッホーって叫びたくなるなあ
《おい、いつまで乗っておる!》
と言うとゴーレムの首が動き俺の方を見る、体勢が崩れそうになる。
やべっ!俺は慌てて反対側の肩に飛び移りファラオの首の後ろに移動した。
よし!ここを剣で切れば倒せる筈だ!
と思い、双剣を元の剣状態に戻し
「グリフォン斬り!」
と、さっき思いついた技の名前を叫ぶとクイックを使い何回も斬りつけた
カンキンカンキンと音が鳴り攻撃が弾かれる…あれ?某巨人アニメなら、これで倒せるはずなんだけど…
《いつまで乗っておる!降りろ!蚊トンボ》
とファラオが叫ぶと、ゴーレムの右手が俺に迫ってくる!
ちょうど肩や首の辺りにいる蚊に向けて何も見ずにパンッて叩き潰すかの様に…俺はタイムを使い、スローモーション状態で相手の指の隙間を通り抜ける、その際に双剣で切りつけてみるが、やはり弾かれて効果がない!
あと「君のハートを鷲掴み」には希に魅了効果が発動するんだけど、今回は発動してないみたいだな。
そのまま、手の甲の部分へ移動し、ジャンプして離れるとラプツェルの近くに着地した。
どうだ?手応えは有ったか?
いや、全くと答える、そうか…と沈痛な面持ちのラプツェル…
堅くて全く攻撃が通らないとはな、これはヤバい…こういう相手には魔法を使って倒すしか無いんだろうが、この場所では聖霊術は使えない…まあ、使えたとしても聖霊術は攻撃にはあまり向いてないんだがな…まあ、今はそんな事どうでもいい
そうなると、あれを使ってみるか
「俺に考えがある!」




