異議あり!
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誰だ?会場を揺さぶる様な異議を唱えるやつは?
すると空の雲の切れ目から光が差し、ゆっくりと白いドレスに黒髪眼鏡の女性が降りてきた…
「め、女神様?な、なぜ、ここに」と思わず言ってしまう俺
《ほう、誰かと思えば女神ゲーフではないか?》
女神様に気づいたファラオが声を掛ける、そういや知り合いみたいな事を言ってたな、女神様はファラオの頭と同じぐらいの位置まで降りてくると、空中で静止した。
頭が高いとか言われるから、ファラオに少し配慮したのかな?
《久しぶりね。面白そうな事をやってるから、ちょっと見にきたのよ》
「ハーハッハッ…やはり僕の歌は罪作りですナアッ!女神さえも呼び出してしまうほどネェ」
髪の毛をバサッとかきあげながら言うモトラッド
《そっちは微塵も興味は無いから勝手にやっててちょうだい》
心底、どうでも良いかんじだな…前の職場で、野球とか競馬の話で盛り上がるオッサン警備員を見る一流企業のOLを思い出すよ…
な、なんだってぇ?!とかなりショックを受け落ち込むモトラッド
《そんな事より、この勝負ちょっと待って》
《いかにお前はとて余の遊戯の邪魔をするのは許さんぞ!たしかに、お前の求めに応じて、この世界にてモンスターの王をやってはいるが別にお前の配下になった訳ではない!》
《そんなこと分かってるわ。だから私と賭けをしない?》
《賭け?》
《ええ、そう。今から私が用意する戦士と、そこにいる、あなたの部下と戦わせるの》
《ほう、面白い…何を賭けるのだ?》
《そうね。お互いの手駒そのものを、つまり勝った方が相手の部下を自分の物に出来ると言うことよ》
《ハッーハッハッハーハッハッ》
《何がおかしいのかしら?》
《いやいや、この超龍は最強の戦士だ!さっきの戦いを見ていたのであろう?この中で一番強い、そちらの銀髪長髪の剣士を圧倒するのを!人間など相手にならんぞ!》
たしかに、俺達の中では一番強い(まあ、俺の装備が大剣なら別だけど)ラプツェルが危うく瞬殺されかけたからな…
《誰が人間だと言ったの?》
《なに?》
《今から用意する戦士は貴方と同じモンスターの王になるはずだった者よ!》
《な、なんだと?う、うーむ…それでは流石に超龍とてきびし…》
「異議あり!」
声のした方を見ると裁判官よろしいですか?と言った感じで手を上げる長髪のイケメン武将がいた超龍である。
《超龍…》
「良いでは無いですかファラオ…私がファラオ以外に負ける等ありえません」
この人、またフラグを立てちゃったよ。
《しかしな…》
「この度は私の判断ミスのせいで七魔将を六匹も失ってしまいました…その代わりが必要です、モンスターの王候補程の者なら他の六匹の損失を補って余りうる事でしょう!」
《うーむ、分かった!頼んだぞ超龍!》
「ははっ」ひざまずき拱取の礼をとる超龍
《それで?相手の戦士は?》
《そうね…うん、もうすぐ着くわ》
と言って入り口と逆のバックスクリーンの方向を見る女神様
ドゴオン!と音がなり壁が吹き飛ばされる、辺りが砂煙におおわれ、それが晴れると。
巨大な熊が姿を表した、熊王である。
キョロキョロして回りを見渡し、俺の姿を確認すると
《おお!間に合ったようじゃな~」》と言った
《こっちよ!》
と女神様が言うと、りょーかいと熊の姿のまま敬礼をする熊王…でかいけど、なんだか可愛いな
《ふう…急いで来たから壁を壊してしまったわい、すまんな》
熊の姿のまま、ポリポリと頭をかく…いちいち可愛いな
《う、うむ!まあ良い…なかなかにかわ、いやカッコいいでは無いか!余は気に入ったぞ》
オモチャを前にした少年の様に弾んだ声を上げるファラオ、ロボットの中なので表情は分からないけど気に入ったみたいだね。
《そう?じゃあ契約成立ね?》
《うむ、ファラオに二言はない!》




