油断大敵
一体どういうこと?
普通の金髪イケメン眼鏡の執事にしか見えないが…
「さてさて、私は何方をもてなせば良いのですか?なんなら全員でも構いませんよ」
腕を組み眼鏡をクイッとやるキングキマイラ?
えっ!そうなの?ラッキー!と思ったが
「フッ…と言うことらしいが、どうする?」
と余裕の態度でキングキマイラの方を顎でしゃくる俺
「パス、タイプじゃない」とラプツェル
「兄さんは黒髪が特に好きだからね。まあ、お前もさっきの試合で疲れてて使い物になりそうにないしな…やれやれ、僕がやるしかないか」
「いや疲れてはないぞ」
そう、だから二人でやっても構わないんじゃ…
「ふん!無理しないで良いよ…それに足手まといはゴメンだからね」
さっきのラプツェルと比べると確かに…いや、俺片手剣使いって訳じゃねーし!メインは大剣だし!
あと、だからねじゃなくて、なんだからねだとツンデレぽい感じになるね?まさかね…でも本人がやる気になってるみたいだし休ませてもらおう。
「ホホウ…貴方1人と言うわけですか、正々堂々とした人達なのですね」
うんうんと感心した様に頷くキングキマイラ
「では、こちらも、改めて宜しくお願いします」
と手を差しのべて握手を求めてくるキングキマイラ改め金髪イケメン執事。随分と爽やかな感じだね?
一瞬、眼鏡をずらして相手を観察した後、マーリーも手を差しのべる。
「ああ、よろしく」
と手を差し出して両者は握手した…その瞬間だった
金髪イケメン執事の右腕が蛇の姿になり、マーリーの右腕を噛んだ!
ぐあぁと叫び声を上げながら、のたうち回るマーリー顔色が悪い…毒か?
「ハッハッハーハッハッハーハッハッハーハッヒー…く、苦しい、馬鹿がお馬鹿さんがっ!油断しましたね?」
目に涙を浮かべ左手で腹を抱え、口を吊り上げて笑う金髪イケメン執事、さっきまでの爽やかさは微塵もない下卑た笑みを浮かべ楽しそうにわらっている。
続けて蛇に変身した右腕が言う
《フフフ…本当に見た目通りのお坊っちゃまねぇ食べちゃいたいぐらい可愛いわあ》
さっきまで腹を抑えていた左腕がライオンへと変身して
《うおおぉ我慢ならん、もう変身なんかしてられん食っていいか?》
右腕を抑えてうずくまったまま、キングキマイラを睨み付けるマーリー
「くそくそ!よくも僕を騙したな!」
悔しそうに叫んでいる。
「ハッハッハー良いですねぇ、その悔しそうな顔がぁ、私の何よりの好物ですよぉ」
「私はね山羊の顔をしているから、よく舐められるんですよ…その油断した相手が神経性の毒をくらい怒り、動けなくなって絶望した顔を見るのが何よりの好物なんですよ」
顔を青くして、ピクピクと震え仰向けに転がるマーリー
「くそ!助けに行くぞラプツェル!」
俺は声を掛けて、飛び出そうとした。
「待て!」
「なぜだ?今助けなければマーリーが死んでしまうぞ!」
止めるラプツェルに俺は叫んだ!仕方ない、それならエリクサーだけでも…俺はアイテムボックスからエリクサーを取り出しマーリーに投げる!
「受けとれマーリー」フンッと投げたエリクサーの瓶は…ファラオの目から出たカッと言う閃光と共に砕けて散った。
《そやつの言うとおりだ!余の神聖な遊戯の邪魔をするなら、次は殺すぞ》
仕方ない「こうなったら、二人で突っ込むぞ」とラプツェルに耳打ちをする。
「いや、あいつはまだ死んでない。信じろ!」
と言って俺の肩を抑えるラプツェル…そんな事を言ったって…
「フフフ、どうやら動けなくなった様ですね。私はね草食動物だけに慎重なんですよ!もう大丈夫だ…」
もう我慢の限界じゃあ…いい加減にしてよ私は焦らすのは好きだけど焦らされるのは大嫌いなの!等と声が聞こえる。
良いでしょう貴方たち、と言いかけた金髪イケメン執事の顔と両手の蛇とライオンの顔に赤い光線が照射されていた
「油断したね…」とマーリーの声が聞こえる




