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君の名は

「そうだな…まず、あの木の所まで行け」


「ふふっ」思わず笑ってしまった


「なんだ?なぜわらう?」警戒するモヒカン副隊長


「いや、最後はこんな物かと思ってな…」


咄嗟に誤魔化す


「ハッ、そうだ。いくら強くても、お前みたいな奴はダメだ…そこに倒れてる奴と一緒だ」


服隊長が首でクイッと指した方向を見ると、ワンピースを着た長い髪の中年の女性が倒れていた。こちらからは顔が見えないが、女性にしてはガッシリとした逞しい体格をしている…


「そいつも、お前と一緒だあ~抵抗して手こずったが子供を人質にとると大人しく従ったぜえ」


「クズが!」モヒカン副隊長を睨みつける


「おっとー!子供を人質にとってるのを忘れるなよぉ」そう言って再びナイフを突きつけるモヒカン


「くっ」悔しいが今はこいつの言うとおりにしておこう。今はな


「よしよし、では、その木に腕を回してからこれを付けるんだ」


そう言って手錠を取り出して投げてきた。


木を抱き抱える様にして腕を回し、手錠を付ける。

うわあ、これ後ろから何かやるつもりだよ…


「へっへ、そうだあ、動くなよ絶対に動くなよ!」


それは振りですか?と聞きたくなったが我慢した


「ああ、俺は一切動かない」


「へっへっへっ、じゃあ遠慮なく」

カチャカチャと鎧か何かを脱いでいる音がする


そろそろ良いかな


「木霊術!ウッズ・マングローブ」


俺がそう叫ぶと木の枝が伸びて手袋の様な形になり

モヒカン野郎を拘束した。


「フン!」俺は手錠を引きちぎった


「ひ、ひい~」ジョロロオォォ


振り返ると、モヒカン野郎が木の枝に絡め取られた状態で放尿していた…誰得だこれ?


「さて」俺は武器を拾うとモヒカン野郎の前に立つ


「色々と聞きたい事もあるが、まず、その前に」


「わ、わかってます、わかってますよ。私のお尻は初めてがまだ、あります。良かったらどう、ボッ」


何かモヒカンが気持ち悪い事を言うから途中で殴っちゃったよ…まあ、死んではないだろう。


俺は、聖霊術でマングローブを操りながら気絶した黒鋼騎士達を縛り上げて一ヶ所に集めた。


少年はまだ眠ったままだ…あれだけの事があったのにとも思ったが…それだけショックが大きかったのだろう。


家の中のベッドにお姫様抱っこで連れていき寝かせておいた。


それから、俺は縛り上げていた黒鋼騎士達をビンタで起こし尋問する事にした。


「皆さん元気ですかー?」と叫ぶ


「元気な訳がねーだろ!」とリーゼント隊長が叫ぶ


他の連中もふざけるなーとか、もっと優しく縛ってとか色々言っている。


「まあ、そうだろうな」


と答える俺…ビンタしたら言ってみたくなっただけだからね。


「さて、そんな事はどうでも良い。お前達は何者だ?」


警備会社で働いていたマニュアル通りに名前から聞く


黙りこむ騎士達…ややあって隊長がポツリと


「俺達をどうする気だ?」


「別にどうも?考えてない。ただ色々と聞きたい事があるだけだ」


本当に考えてなかった。あの少年が復讐したいと言うなら、殺しても良いかも知れないがな…俺に出来るだろうか?


「なら、俺達を開放しろ!鎧は全部くれてやる!武器だけ返してもらえれば構わん」


そう言ってきた隊長。


「おいおい、お前達に決定権はないぞ?状況は分かるだろ?」


「くっ!じゃあ、どうするんだよ!」


隊長がうつ向いて「くっ!」とか言ってもなあ…確かに渋いハリウッド俳優系のイケメンではあるが、女騎士が良いなあ、だってノンケだもの。


「まあ、とりあえず、お前達が何者か教えもらおう」


「フッ…嫌だと言ったら?」


おお!渋いハリウッド系の俳優が言うと決まるなあ


ここは、俺もちょっと渋めの感じで返すか!


ボーンソードを手にとり隊長相手に突きつける


ここで決め台詞だ!


「消し炭にしてやろうか?」と言うと同時だった


剣先から一瞬にして、赤い炎が光線の様な形で真っ直ぐに放たれる。炎と言うよりは極大のエネルギー波の様だった。


不意をつかれた俺は仰向けに倒れていた。炎のエネルギー波は出たままだったので、必死で両手で剣を握りしめる。


時間としては10秒20秒だったのかも知れないが体感時間としては、10倍以上に感じた…勿論、タイムのスキルなんて使っていない!


どうにか耐えきって、エネルギー波が止んだのを察知すると、恐る恐るボーンソードを見た。


鍔の部分から先がほとんどなくなっていた…トホホ


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