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聖霊弾

《な、なんだと?》


顔を両手で押さえたまま起き上がり、立ち上がるキングバトルモンキー


「だから、分かったのさ…お前の特別の理由がな!」


俺はビシッと指を相手に突き付けて言った…本当は片手剣をビシッにしようかと思ったが火計が出たら危ないのでやめた。


《でたらめを言うなあ!》


両手を頭の後ろに組んで股間を突き出して尻尾?で攻撃してくるキングバトルモンキー


なぜ両手を頭の後ろに組んでいるか?


俺はクイックを使い相手の攻撃をかわしつつ、カイン達の親父(オーガ)さんから貰った銃を取り出す。


この銃は中折れ式になっており、一発づつ弾を込めれる。分かりやすく言うと、天空の城が出てくる国民的アニメで主人公の男の子が使ってたタイプの銃に近い。


俺はその銃でキングバトルモンキーの頭を撃った。


ファンタジー世界の銃からは、消防士が使う消火栓の放水の様な強力な水が放出され、それがキングバトルモンキーの股間を直撃する、そう本当の股間を!


《み、見るなああぁ!》


そこには、水で仮面が飛ばされ、あらわになったキングバトルモンキーの短い尻尾があった。


「これが特別の正体だ!」


そう、このキングバトルモンキーは逆立ちして、弱点である股間に鉄仮面を付けて、弱点を相手に錯覚させていたのだ!


《くそっ!》


キングバトルモンキーは逆立ちを解除して、本来の立ち方に戻る、股間を下にして松ぼっくりの覆面をとり、本当の自分の顔をさらけ出す。


そこには、やたらと首の長い元のもみ上げの長いオッサン顔のキングバトルモンキーが姿を表した。


《よくも、オレの尻尾を公衆の面前で…許さん、絶対に許さんぞ!》


「なぜ、そんなに怒る?」


たしかに自分の戦術がバレてショックを受けるのは分かるが…


《俺達バトルモンキーは股間の尻尾が長いほどモテる、逆に短いと馬鹿にされるんだ!》


「なるほど」


《俺は、自分の尻尾が恥ずかしくて…ある日、人間の子供が落としたオモチャのお面で隠していたら逆立ちしていると勘違いされて初めて格好いいと言われたんだ!》


そんなことがあったのか…


《それから人間の鍛冶職人を脅して股間につける鉄仮面と自分の顔を隠す覆面を作らせて、キングの位置にまで登り詰めたんだ!》


悲しい様な下らない様な…


「それで?その鍛冶職人はどうなった?」


《ふん!俺の秘密を知った人間なぞ生かしておく訳がないだろう?》


「そうか、それを聞いて安心したよ…お前に同情しないで済んだ」


《何をバ…バ……?》


「バ、何だって?そろそろ口が聞けなくなった頃かな?お前にも俺の特別を教えてやろう」


俺はおもむろに銃から弾を排韮(取り出して)して眺める


「この銃の弾は特別製でね。中に聖霊術の力を込める事が出来るんだ。ここでは聖霊術は使えない様だが、予め弾に込めていた聖霊術は別だ」


そう、地下の別荘に軟禁されていた時にテスト済みだ


「そして、お前に撃ち込んだ聖霊弾はパラライズウォーターだ…短時間だが相手を麻痺させる事が出来る」


ドスン…とキングバトルモンキーが仰向けに倒れる


俺は奴に近づくと


「そして、倒れた相手を1、2発殴る程度は楽勝だな」

と言ったあと


大の字に倒れているキングバトルモンキーの股間のボール(コブ)を目掛けて片手剣でゴルフスイングを2発叩き込んだ。


「食らえ!チャー、シュー、メン!チャー、シュー、メンッ!」


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