四天王
「では、ルールはどうする?」
バトルロワイヤルになると俺達が不利だからな…機先を制して聞いておく。
さっきファラオは遊戯だと言った、ならばルールを決めると言う申し出には奴等も従うはずだ。
「勿論、一対一のバトルですダヨナア」
とモトラッドが返すと、グラサンがサムズアップして観客が歓声を上げると言う流れが繰り返される。
やったー!向こうから言ってくれたよ!
「だ、そうだぞ」
悟られない様に、余裕の表情で親指でモトラッドの方を指しながら言う。
カモンベイベーとか言う歌詞の今年流行った歌の振り付けみたいな手の形だ。
「フッ…良かろう」
腕を組んで答えるリーダー格のドラゴニュート
「でも、こっちは三人しかいないんだが?」
そうなんです!今のところは、だがな
「安心しろ、私は戦わない。もし他の三人を倒せたらだが、私一人で残った、お前達全員を相手にしてやる」
これまたラッキーですな!しかし、そこまで言うからには
「ほう、随分と自信があるようだな?」
と舌なめずりしながら聞くラプツェル。髪が長いから食べたいのかな?どっちがモンスターか、わからんな…
「当然だ。私は最強の竜種だからな!」
もちろん神の域にあるファラオは別としてだがと付け加えるのも忘れなかった。
《へっへっへ…三人共随分と上玉じゃねえか?たまらねえなあ…まずは俺から行かせてもらうぜ!》
そう言って舌なめずりしながら、フードを脱いで現れたのは、赤黒い角刈りの、もみ上げの長い小さいオッサンだった。
150センチも無いんじゃないかな?
短パンに赤いベストを着ている。短パンからは尻尾がはえてるので動物系のモンスターかな?
見るからに猿のモンスターの人化した姿だな。
「よし、まずは俺が行こう!」
と名乗り上げる俺だった
「えーアイツが一番弱そうじゃん?ズルいぞ、ぺてん師!」
「まあ、待て、ケンシンも自分でルールを言い出したから責任を感じているんだろう…それに最初と言うのは緊張するし、相手の手の内を探る為にも普段とは違う戦いかたを要求される難しいポジションだ」
あいつ絶対弱そうだから選んだんだよ~と悔しがるマーリーをフォローするラプツェル。
うん!マーリーが正しいよ!
さっきキングトロールと戦って分かったが命がけの戦いは恐いからね。しかも裸装備でS級と戦って勝てって、どんだけだよ!
ゲームなら何とかなるが現実の文字通りデスゲームでは洒落になりませんよ。
「そう言う事だ、なに直ぐに終わらせない様に気をつけるさ」
素早く手を上げて笑顔で行ってくるアピールしてマンホールのデカイやつみたいな白いリングに上がる。
《ふん!随分と舐められた物だな?キングトロール達を倒したからと言って調子に乗るなよ!アイツらは、お情けで七魔将に入れてもらっていたに過ぎねえ…我ら四人、四天王こそがファラオの親衛隊よ!》
出たよ四天王!と言うこと、こいつは四天王でも最弱と言ったところか?
「それで?お前は四天王でも使いっ走りと言ったところか?」
少しオブラートに包んで言ってみた、包んでるよな?
《クックック…良いだろう!後悔させてやルー!》
小さなオッサンはかがみこむと力を溜めだした
《ハアアアア》
小さなオッサンだった体がボコンボコンと音を立てて、筋肉が盛り上がっていく、やがて着ていた服が破れると三メートル近い巨体の猿が姿を現す。
巨猿はこらちを見てニヤリと笑い、更に力を溜める。
《ハアアアアアアッッー》
巨猿から金色の光があふれ、爆風の様な風が発生する!
俺は片手剣を装備して盾を構えて耐える。
光と風が収まると、そこには金色に輝くゴリラが立っていた。




