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浪漫と代償

「ああ、任せた」と返すオレ


フッ…一度は言ってみたい、言われてみたいセリフのNo.1だろう。


しかし、そうは言っても全員のモンスターがマゾーカに集中してる訳ではない。

残ったモンスター達を倒しつつ、俺達三人はエレベーターへと乗り込み地上階へのスイッチを押す。


エレベーターに乗り込むと流石に不味いと思ったのだろう、何匹かのモンスターがマゾーカから俺達にターゲットを変えてきたが、マーリーの射撃によって数を減らされ、エレベーターの近くまでたどり着いたモンスターは俺とラプツェルが迎撃してエレベーターの中へは入らせない!まるでゾンビ映画のワンシーンの様だった。


やがてエレベーターの扉が完全に閉まりきろうとした所でサイクロプスが顔を挟んで来た。


昔、東京の電車で駆け込みをしてきた、酔っ払いのオッサン(よく走れたなと思う)が顔を挟まれて駅員が数人がかりで助けていたのを思い出す…その酔っ払いのオッサンは結局、乗車できてしまったが、サイクロプスはオッサンじゃないし、俺は駅員と違って優しくない。


俺はアイテムボックスから大砲を取り出す。ゲーム・フロンティアでは、大砲で殴ったりガードしたり、普通に砲撃(何故か砲弾は減らない)と言った戦い方をする武器だ。しかし、普通に攻撃しても俺の持っている銅の大砲ではサイクロプス程のモンスターにはダメージを殆ど与えられないだろう…そう普通に攻撃したらだ!


この至近距離で弱点である目に対して、しかも1クエストに一回しか使えないSPを全て消費する技なら別だ!


大砲と、それを肩に抱えた俺の体が光り輝く


チュウウウウンと電気が集中する音がする…大砲なのに電気?とか言ってはいけない!何か精神力か魔力か何かをあれしてなにしたとかサブテキストに書いてたが一切気にしない!今は集中する時だ!


何かを察したのだろうサイクロプスが顔を引きはがそうと暴れまわるが大型重機械用エレベーターだけあってビクともしない。


「手遅れだ…お客様駆け込み乗車はご遠慮ください!喰らえ集電砲レールガン


轟音と共に虹色の光りがサイクロプスを貫く、通称浪漫砲とも言われる由縁だ!


「フッ…お前には地獄の片道切符がお似合いだ」


と言い終わると同時にエレベーターの扉がゆっくりとしまった。



「おい…」と少し青ざめた顔をしているラプツェル


Pasha Pasha と角度を変えて俺の写真をとっているマーリー


ハッ…またやってしまった!また女神様にネタにされる!


こいつらにも見られてしまった…ラプツェルが青ざめた顔をして引いてるし、マーリーはノリノリで写真撮影をしてるな、俺のSAN値が一気に…


「凄い威力だな?何か呪文の様な物を唱えていたが、今のは天技なのか?」とラプツェル


減らない?


「いや、あれは…」


と言いかけて思い出した。たしか集電砲のサブテキストには大砲を愛するハンターと鍛治師が長年の研鑽を経て開発した究極の浪漫技術と書いてあった…もしかして?


「もしかして、この世界ではさっきの技を使える人は居ないのか?」


「居ないも何も大砲なんて一発ずつしか撃てないし戦争とかで兵士が使うだけじゃないか?」


「いや、でも弾なんて込めなくても何発でも撃てるんじゃ…」


「何を言ってるんだ?弾を込めないでも撃てる技や鍛治技術なんて大砲に存在しないだろ?」


とマーリーが呆れたような顔をして言う。


もしかして、セーフ、セーフなのか?


「あ、ああ、あれは特別な呪文でな…浪漫、いや天技の為に必要だったのだよ」


フッ…と髪をかき上げながら目をつむって言うオレ。


目は口程に物を言うと言うからな、つむって余裕綽々の態度をとっておく


「そうなのか?」とラプツェル


「ああ、そうなのだよ」とオレ


「ふーん、何か怪しいけど、まあ、いいや。さっきの写真もとってあるし」


「見せてみろ、どれどれ…おお!良いな!大砲を発射した時の風圧で髪の毛が踊っていて。よい写真だな後で焼き回ししてくれ」


とラプツェル、俺も写真もらおうかな?おれ自身の写真には興味ないが浪漫砲を撃った後なら欲しいかも?


「いいよ!」


「こっちの撃ち終わった後のセリフつき動画はどう?」


何!動画と録れるのか?


『フッ…お前には』


その後俺は


「ああああああああああああっーーー!」と動画の音をかき消すために叫びつづけた。



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