戦いの後は抱擁
やり遂げた男の微笑みで
槍を突き上げたまま立っていたマゾーカさんだが、しばらくすると仰向けに倒れた…
ドーンと言う音が鳴る。
「おやおや、相変わらずですね」
俺の背後から声が聞こえる、アトラさん!
「貴方はいつも無茶ばかり…」
「へへっ…どうだ?久しぶりに俺の勇姿を見て?」
「ええ、やはり貴方と別れて良かったと思いました」
ええーあの二人付き合ってたの?そういや一緒に冒険してたとか言ってたなあ。
そう言いながらも
倒れているマゾーカさんに近づき座りんで、自分の膝の上にマゾーカさんの上半身を乗せ手を握るアトラさん。
「だって、毎回こんなに心配していたら私の身がもちませんからね…」
ふっと慈しむ様な寂しそうな笑顔を見せるアトラさん。
「へへっ違いねえぜ」と言って気持ち良さそうに目を閉じるマゾーカさん。
しばらくは放っておいたが、マゾーカさんが死にかけていた事を思いだしたのだろう
「すみません、ケンシンさん。まだ回復薬はありますか?」
「ええ、どうぞ」
と言って回復薬をアトラさんに投げる。ちょっと失礼かも知れないが、今の二人に近づく方が気が引ける気がするからだ。
「起きてるんでしょうマゾーカ」少し呆れて、じゃれ合う様に言うアトラさん。
それに対して片目だけ開けたマゾーカさんが
「昔みたいに口移しで飲ませてくれないのか?」
とからかう様に返す。
「なっ!バカな事を…ケンシンさんも見てるんですよ」と顔を赤くして言うアトラさん。
しかし、その後真剣な表情で
「それに今は、そんなにノンビリとしている場合じゃありませんから…」と付け加える。
「たしかにな」
そう言って、アトラさんから回復薬を奪うと一気に飲み干すマゾーカさん、みるみる傷が塞がっていく
アトラさんに、ありがとよっと言いながら立ち上がり、こちらに向かってくる。
「助かったぜケンシン!」
そう言って、笑顔で俺の方へ歩いて来る。
「いえいえ、こちらこそ助かりましたよ」
お互い様だなハッハッハーと言いながら肩を叩くマゾーカさん。ちょっと痛いよ。
そう言えば…
「さっきの技は凄かったですね!天技…と言うのですか?」と聞いてみる。
「え?お前、使えないのか?」
意外そうな顔をするマゾーカさん。
「ええ、私は天技と言う言葉自体も初めて聞きました」
本当だ、ゲーム・フロンティア時代には存在していなかった。
「まあ、世間一般に知れ渡っている話しじゃないからな…だが、マスターハンターかそれに近い者には常識だ!なんせ、マスターハンターになるには天技の習得が不可欠だからな」
「そうなんですか?」とマゾーカさんに聞き返す。
「なあに、お前程の腕なら直ぐに【その時】が訪れるさ」
「その時?」どういう意味だろう?
「ああ、天技を習得する時ってのは天からビビっと啓示ってやつが来るのさ。閃くってのかな」
マゾーカさんが自分の頭を指差しながら説明する
「なるほど…」
天啓ってやつか、それで使える様になるから天技って事ね。
「それより、お前にも以心伝心の案内を送らないとな」
バンバンっと俺の背中を叩きながら言うマゾーカさん、たまに会った時の親戚のオッサンかよ!
「え?ああ、そう言えば昨日そんな話しをしてましたね」と思い出すオレ
以心伝心のスキルと言うのはセットしているだけでは機能しない、グループチャットの様に案内をもらってグループに入らないとトーク出来ないのだ。
以心伝心のスキルをセットしていなかったのでステータスをオープンしてセットする。
ステータスオープン!
1月初旬まで、リアルが忙しくなるので、更新が遅くなる事もあるかも知れません。出来ればブクマ切らないで頂ければ…




