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プリズン《ダンジョン》ブレイク

王子の処刑を翌日に控えた朝、扉がガチャガチャと鳴る音で目を覚ます。


もちろん鍵をかけていた。このBLワールドでは全く油断出来ない。


マーリーがカメラを取り返しに来たのか、それともラプツェルが髪を食べようとして入ろうとしてるのか?


ドンドンドン


「開けて下さい!ケンシンさん緊急事態です!」


と言うアトラさんの声を聞いて慌てて扉を開ける。


「どうしました?」


「王子が王子が、連れていかれました」


「どこに?」


「死刑執行の為に地上に」


そんなはずは、だって


「死刑執行は明日じゃなかったのですか?」


とアトラさんに聞いた


「それが、事情が変わったとかで」


「くそ!護衛の3人は何をやっていたんですか?」


「迎えに来たのが、キングトロールだったので素手では歯がたたず…」


と悔しそうに言うアトラさん。


そういや、俺が武器を持ったままだったな


他のメンバーはアイテムボックスを持っていないから脱獄前に武器を持っているのがバレるとマズイと言うことになって


それが裏目に出てしまった…


俺とアトラさんは急いで外に出る。

先ほど王子を迎えに来たばかりだったからだろう、扉の鍵は開いていた。


外に出ると鎧を着たオーガ達に囲まれている、変態ハンター3人の姿があった。

全員傷だらけで倒れているが致命傷では無いようだ。

しかし、ダメージが深いのだろう起き上がれずにうめき声を上げている。


約一名あえぎ声を上げているが…


「気をつけて下さい奴らは普通のオーガではありません知能も戦闘力も高いハイオーガです!」


とアトラさん


たしかに、この数では厄介な相手ではあるな…一人で相手どるならな!


いちいち回復薬を飲ませてる暇はない、毒消しと違って直接飲ませないと、いけない訳でもなし!


「時間がない!行きますよ」


と言って俺は回復薬の入った瓶を3人に投げつける


「いたっ」「 ぐっ」「 はおっ」


とマーリー、ラプツェル、変態の各々に回復薬の瓶が当たり、割れた薬剤が皮膚から浸透する。


劇的に3人の傷がふさがり、回復していく。


俺は変態ハンター3人に向かって言った。


「さっさと立って下さい!プリズン《ダンジョン》ブレイクの時間です」


3人が立ち上がるのを確認して、各々に武器を投げた。


マーリーにはボウガンと矢のセットを


ラプツェルには木の杖を


マゾーカさんにはブロンズランスを


「時間が無いので先行します!」


俺は帽子が取れない様に手で押さえると一瞬だけクイックを使って跳躍し、マントをはためかせながら、ハイオーガの群れを飛び越え、そのままエレベーターに向かって走りさった。


変態達視点


「マテー!」


一瞬の出来事に唖然としていたハイオーガ達だが、我に帰り何匹かのハイオーガがケンシンを追う為に走り出した。


ドスドスドスドス


そのハイオーガの足に鎧の隙間にボウガンの矢が突き刺さる!倒れこむオーガ達。


ボウガンを垂直に構え、メガネをクイッとするマーリー

「やれやれ…アイツに美味しい所を持っていかれましたね」と笑いながら言う。


「なあに、直ぐに追いつけば良いだけだ」


と言ってランスの傘状になっている鍔の部分と盾を打ち合わせガンガンガンと音を鳴らすと、オーガ達の注意が強制的にマゾーカに集まる。


ブロンズランスの槍真名スキル【銅ラの合図】だ


「フッ…そういう事だ、そしてアイツの髪の毛を味わう!」


と言いながら、銀色の長髪をかきあげ、杖を太刀の様に握り腰を落とし、いつでも突ける様に武器を手元に引き、構えるラプツェル。


「お前達の相手は俺達だ!さっさとかかってこんかあああっ!」


と大音声で叫ぶマゾーカ!ハイオーガ達は一瞬怯んだ、その瞬間にマーリーのボウガンがヘッドショットで何匹かのハイオーガの命を奪う!


それを見て正気に戻ったハイオーガ達は、叫びながらマゾーカ達に一斉に襲いかかる。


銅ラの合図と共に戦いの幕は上がった。


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