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黒鋼騎士

「いやいやー離してー!お母さーん」と悲鳴が


続いて「大人しくろ」と言う怒鳴り声とボコッと言う殴り付ける様な音が聞こえてきた。


いかんいかん、こんな事をやってる場合ではない!


俺は逆立ちで柵を掴んでいる腕を曲げ力を溜めると声のする方へと腕の力だけで飛んだ。


シュタッと賊たちの前へと着地する。


目の前には殴り付けられて気を失っている少女、いや少年?分からないが可愛い子が頬を腫らして気絶していた。腫れた頬には涙の後が見える…


一瞬、俺の中でプツンと何かが弾ける!


「おまんら許さんぜよ!」


普段使わない田舎の言葉が出てしまった。


「はあ?なんだ、お前?許さなかったら、どうするんだよ?」


黒い鎧を着た思ったより身なりのいい連中だ。

その割りにはやつれたと言うか、そう言う感じもするな。


「隊長!こいつは上玉ですぜ!」


「ああ、確かにな下着姿だしな!たまらんぜ」


え?何かさっきまでの怒りが一気に冷めた…この人達、そう言う集団なの?


「言っておくが俺は男だぞ!」


確かに、今の俺は180センチぐらい有るとはいえ、黒髪の長髪で色白の美形だからな、ちょっと見、美人に見えるのかも知れない


「ああ?当たり前だろ?んな事わかってるよ!」


隊長と呼ばれた男が答える。


俺よりデカいな、190センチは有るだろう。筋骨隆々とした茶髪のリーゼントで中ボス感が漂っている。


「ちょっと頭のおかしい奴みたいだが、こんだけの上玉だあ!全員でたっぷり可愛がって金持ちか商人にでも売りにつけるとしやしょう!」


こちらは逆に背が低い、金髪のモヒカンで誤魔化しているので俺と変わらない位に見えるが、170センチないぐらいだな。逆に小物感が漂っている。


なんか、あれだな、そう言う趣味の集まりか…まあ、そう言う趣味を否定はしないが、人に強要するのは良くないね。


イエス○○ノータッチですよ!


「おい、お前!武器を捨てて大人しく投降しろ、そうすれば命だけは助けてやる。しかも、たっぷり可愛がってやるぞ!はっははー」


ひゃっひゃっひゃとか、2番目はオレだーとか


隊長、自分は攻めは初めてでありますから、そちらの少年の方が良いです。


とか色々な声が聞こえてくる…頭が痛くなってきた。あと最後の奴は変態紳士失格だな。


「断る」当然です。私はノンケですから。


「ほう…だが、俺達は正規の兵士だったんだぞ!

あのモンスターの王、紅竜王竜宝の討伐隊に選ばれるほどのな!」


紅竜王竜宝?たしか最初に討伐する事になるモンスターの王だ…最初のモンスターの王なのに強すぎるとクレームが出まくって修正されたモンスターだ…


それでもパワーと攻撃力だけならトップクラスだったがな。


「俺達は正規の兵士で8人もいる!しかも、全員が黒鋼装備一式だ!それに対してお前は1人、しかも、そんな装備で大丈夫か?」


黒鋼装備か…下級クエストを終えて中級クエストになると作れる装備だ。特別な素材は要らず、金さえ貯めれば使えて、そこそこに強力だったな。


しかも、この人数差、普通なら勝ち目は無いだろう。普通ならね。


「やってみなければ分かるまいよ」お前達はな!


「フッなら仕方ない、貴様ら出来るだけ無傷で捕らえろ!」


他の連中に命令するリーゼント隊長


「オオオーッ」と男たちの雄叫びが響く


まずは油断してる内に頭を叩くか


「ハッ」


俺は3メートル程、跳躍するとリーゼント隊長に斬りかかった。流石に隊長格だけ有って、俺の動きに反応して盾で受け止める。


「フッそんな武器で、この盾や鎧を…うっ」


受け止めた後、腕を抑えうずくまる隊長。


俺はその隙を逃さず左手の盾で殴り付ける


「シールドバッシュ」気絶する隊長。


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