表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/272

王様だーれだ

その1ヶ月があと1週間でくるのだ。


「なにをやっていたんですか?その王様と言うのは!」


俺はバンと机を叩き立ち上がる!


「そうか…あんたが王様だろ?あんたがもっと、しっかりしていれば!」


何となく気持ち悪くて鑑定していなかったが、王も王子と一緒に囚われているなら、この男しかいない!

俺はキャラも忘れて、マゾーカのランニングの肩の部分を使って首を締め上げる。


本人はアアーッと恍惚の表情を浮かべている。


「こんな時にまで興奮してるのか?この変態が」


と言うと「も、もっと」とか呟いてる。

そんな大人は修正してやる!と言って殴り付けようとして


「ケンシンさん、その人は王様ではありません」


と慌てて止めに入る王子


「え?」間に合わずにマゾーカさんを殴ってしまう


「それでは一体誰が?」


と言うと同時に俺に向かってアトラさんが五体投地をしてきた。


「申し訳ありません私です」


「キングバトラーって、バトラーの王って意味じゃなかったのか…」と呟いてしまうオレ


「やはり、鑑定か何かのスキルをお持ちでしたか…そうです、私が今回の事件を止める事が出来なかった愚王です」


と五体投地したまま沈痛な表情で言うアトラさん。


「待ってください!アトラさんは…アトラ王は悪くないんです!私達が捕まる前に既に、ここに幽閉されていたんですからっ」


王子が胸の前に両手を合わせ必死に訴えてくる。


オレもちょっと、いや、かなりやり過ぎたかも知れない…何か急に色々な事を聞いてしまったから


「私とした事が…申し訳ありませんでした」


と言ってイリュージョンのキャラに戻り、アトラさんに謝る。そして五体投地をやめてもらう様にお願いした…


いつもエレガントで服に汚れどころか、シワすら付けていないアトラさんが五体投地をすると言うのは相当な屈辱なはずだ。


ましてや王様ならば尚更


「いえ、本当の事ですから」


そう言って、立ち上がりながらパンパンと埃を払うアトラさん。


因みにマゾーカさんは喜んでいたので放置しておいた…後で一応は謝っておいたけどね。


少し落ち着いたところで再び作戦会議を再開した。


「アトラ王、失礼しました」


「いえ、今まで通り呼んで下さい。私はせめてもの罪滅ぼしとして皆さんの御世話をさせて頂きますよう執事として接して頂くように、お願いしています。ケンシンさんもそのつもりで接して頂けると助かります」


「分かりました。しかし、モトラッド王子と言うのはいくつなんですか?」


「今年で18になります」


「とても、そんな大きな子供さんがいるようには見えないですね?」


と言うと、倒れてピクピクしていたマゾーカさんが起き上がり笑いながら


「いや、そいつは元々は俺と冒険者仲間でなあ…そう見えてさんじゅ…ぐあっ」


とナイフが飛んできて額に刺さり、マゾーカさんは「アオッ」と言いながら床に転がって悶絶しだした


「フフフ、手が滑ってしまいました」とアトラさん


さっきまでの沈痛な表情は晴れて少し笑顔が戻ったアトラさん…もしかしたら、マゾーカさんは、わざと?


「それよりも申し訳ありません。内のバカ息子が…」


と言った後、考えこむように


「しかし、あの息子はそんな大それた事を出来る様な男では無いのです…恐らくはトーチ国の手の者が…」と呟くアトラさん。


「トーチ国?」と聞き返すオレ


「いえ、その話しは、またに…それよりもどうやって脱出するかですね」


王子!とアトラさんが話を促す


うむ、と頷き王子が再び立ち上がり皆を見回すと


「まず、キングトロールを倒します!」


と言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ