天使と悪魔が
一気に飲み干したあと、ビクンビクンと震えて、アアーッと恍惚の表情を浮かべて叫ぶ王子、タオルがおはだけして股間の辺りで止まっている…
「こ、これは!え、エリクサー!!」
「ええ、まあ、簡易ではありますが…」
「簡易?何の事だ?私が子供の頃、馬から落馬して大怪我をした時に飲んだ事があるから分かる、これは間違いなくエリクサー!」
そういや本当のエリクサーって基本出回ってなかったな。イベントで使うから、その時にしか手に入らなかった様な…
「流石は王子、誤魔化せませんでしたか…」フフフと笑って誤魔化す。
「う、うむ。しかし、これほど貴重な物を簡単に差し出すとは御主何者なのだ?」
「フフフ…ただの超手品師、いえ」
と言って赤いマントをアイテムボックスから取り出しバサバサ、パシャパシャ!ん?と羽織り、シルクハットを被り直す。
「イリュージョニスト!ケンシンッ」と名乗りを上げた。
「おお!」と感嘆の声を上げる王子
イケメンと勢いでカッコよく決まっているが、風呂場に裸でマントって変質者そのものだよな?
「まあ、詳しい話しは後にしましょう。では…」
と言って、マントをババッ、パシャとやって颯爽と去ろうとする俺、
いくらツチノコが付いてるとは言っても裸の美少女と風呂場で二人きりは色々とヤバいからな。
では、と言って去ろうとするとガシッと後ろから抱きつかれた。オレの太もも辺りに、さっきとは違って柔らかくないツチノコさんが…
「な、なんつもりですかな?」
振り返らずに帽子のつばに手をやり言うオレ。
「わ、私達を脱出させてくれないか?」
強く俺の体を抱き締めながら言う王子、ツチノコも強く押し付けられる!
「ええ、それは、まあ、とりあえず後にしましょう」
このまま、ここにいるのは精神衛生上よくない!
「今、答えを聞かせて欲しい」
真剣な声で言う王子、ツチノコさんも緊張して固くなっているのかも知れない
「分かりました。その為にわざわざここに来たのです。分かりましたから離してくれませんか?」
ツチノコさんをツチノコさんを…と言いたいオレ
「いや、離さない」
「な、何故ですか?話しは終わりましたよね?そ、それに何か当たっているのですよ」ツチノコさんが
「あ、当てておるのだ!こうすれば男は喜ぶと聞いた…今の私には何も、報酬を渡す物がない、ならば…」
一瞬、頭が真っ白になる。
俺の中で天使と悪魔が囁く、
天使(白い翼を生やした白いガウンを着た姿のオレ)
「ダメだよ!そんな、人の弱味につけこむ様な事!それに相手は男の子じゃないか!」
悪魔(黒い翼を生やした今の格好のオレ)
「フフフ、何を言ってるんですかねぇ天使とやらは…これは正当な報酬です。ましてや、この世界には児童ポルノ法もないんですよ!それに相手は男の子なんかじゃありません!男の娘です。男と男の娘はちがうんですよ!」
天使、ボムッと言う音と煙と共に2頭身へ変わる
「うん、それもそうですね」てへっと笑う
悪魔、こちらもボムッと2頭身キャラに変わる
「フフフ、では新しいステージへ参りましょう」
天使と悪魔の声が合わさる
「行きましょう!NEXTステージ!(ユニゾン)」
手をつないで二人でポワーと上昇して消えて行く天使と悪魔。
え?天使なんだったの?
ダメだこりゃ…と呆れて逆に冷静になれた。
冷静になって気づいたのだが、体が震えている?
これは、オレじゃなくて王子の震えか…振り替えって見てみると王子は目を瞑って震えている。
ツチノコが固くなっているのはエリクサーの影響だろう。
俺は覚悟を決めた




