表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/272

涙とキス

「カイン、カインしっかりして下さい」

おっと、忘れてたよ

カインくんとやらを抱き締めて声を掛けている青髪ハンターさん。


「彼は毒か何かに犯されているのかな?」

質問してみる


こちらを振り返り答える青髪のハンター

「はい、クエスト帰りに毒蛇に噛まれてしまって…」


「なるほど、毒消しは持っていなかったのか?」

と聞いてみる。ハンターなら常識のはず。


「いえ、普通の状態異常なら私の水霊術で治せるので持ってなかったのです。でも猛毒の蛇だったので緩和するのが精一杯で…」


なるほど、ゲームなら持ってきときゃ良かったよ死んじゃったで済むが、現実だと洒落にならんな。


「分かりました。それでは、こちらの毒消しをお分けしよう」


「えっ?良いんですか?ありがとうございます」

パアッと笑顔になる青髪ハンター。うーん何か中性的な爽やかイケメンさんだね。


よく見ると赤髪のカインくんもイケメンだよ。

苦しくて表情が歪んでるけど…


俺は走って馬車に毒消しを取りに行き、直ぐに戻って毒消しを渡す。


それを受け取り、毒消しを飲ませようとするが気絶していて、上手く飲ませる事が出来ない。


すると青髪のハンターは意を決した様に頷き、なぜか熊王の方を見て「これは治療の為です」と言ってから自分で毒消しを口に含み、赤髪のカインくんにキスをした…うわあ


と思ったが男だらけの世界じゃなくても、こういう事ってあるだろうな、常にどちらかが美少女であることの方が珍しいケースだもんな


んぐんぐと音が鳴り、カインくんの喉仏が少し動いた。何とか飲み込めた様だ。その直後、カインくんの体が一瞬光り、顔色が良くなっていった。


「うん、これで、もう大丈夫だろう」

ゲームではねと思いながら言う俺


「本当ですか?」

と心配そうな顔でこちらを見る青髪ハンターさん


「ああ!」

ゲームならねと思いながら力強く笑顔とサムズアップで返す俺。もし、駄目だったらどうしよう?


「良かった…改めて御礼を言わせて下さい」

そう言ってカインくんを地面に下ろし


「ありがとうございました」

と何故か熊王に御礼を言う青髪ハンターさん


「う、うむ…」ちょっと困惑している熊王


「私はアベルと申します。あなた様のお名前を聞かせて頂いても宜しいですか?」

と熊王の手をとり上目遣いで言う青髪ハンターさん


熊王より10センチ位低いだろうか?そうは言っても175前後はありそうだが…


「あ、ああ…ファーダと言う」

ファーダ様と仰るのですね云々とか色々言ってるけど…まあ、一応ありがとうってさっき言われてるから良いって言えば良いんだけどね。


それからしばらくして、熊王が

「うむ、儂はもう十分に感謝の気持ちは伝わった」

と言って俺の方を見る、すると「あっ」と言って思い出したかの様に俺に近寄り


「すみません失礼しました。先ほどはありがとうございました」と俺に対して頭を下げた


「いや、大した事じゃない。それに貴殿方を助ける様に、あの子に頼まれたしな」

と言ってギルモを指差す


青髪ハンター改めアベルさんはギルモに近寄り抱き締めて頭を撫でながら


「ありがとう本当にありがとう」と言っていた。


アベルさんは嬉し泣きしていた、ギルモは顔を真っ赤にして照れていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ