旅立ち
昨晩ゆっくりと休んで疲れをとった俺達は、翌朝から家の掃除や片付けを行った。
その際に黒鋼騎士の襲撃により、壊された家や庭の修繕。あと…俺が火計で消滅させてしまった柵や納屋も建て直した。
柵はともかく、納屋は住んでいた動物や農具等も一緒に消えてしまったので簡単な物で良いと言う事になった。そもそも、これから長い旅に出ることになるので、この家は何年も留守にするかも知れないのだ。だから、そこまで補修する必要もなかった。
午前中に、その作業を終えた俺達は準備を整えて旅立つ事にした。
当面の目的は近くの町に行き、町の女神像に祈りを捧げて御告げを聞く事だ。ここで言う女神像はモンスターの王が守っている本物の女神像ではなく、町の人達や教会が信仰の為に立てた、特に何の変哲もない普通の銅像の様だ。
熊王いわく、詳しくは銅像で…と何かのCMみたいな事を言われたが、そんな簡単にポチッとやるみたいに言われてもな…
ここから一番近い、銅像がある様な大きな町はカマタマーレと言う所らしい。
近いと言っても、ギルモが言うには歩くと2日ぐらい、馬車でゆっくり行くと朝に出て夕方に着くぐらいはかかるらしい。そんなに簡単ではない。俺がギルモを担いで熊王と全力で走れば、今日中には着けるかも知れないが…
ギルモには悪いが、そこまで急ぐ必要は無いかなと思っている。急いては事を仕損じるとも言う。
熊王とも話したが、今のままの装備ではモンスターの王どころかA級モンスターにも苦戦してしまうだろう。
因みにモンスターにはハンターギルドが強さのランク付けをしていてS~Eまでのクラスがある。このランクは実際の強さだけでなく、毒を持っていたり、空を飛んだりと言った純粋な強さ以外も考えているので、ある程度の参考になる。
因みにイノセキはDクラス、モンスターの王はEXクラスになる。
え?エクストラ?いきなり、さっきのクラス付けを無視してるかも知れないが、誰も狩った事がない殆ど情報がない敵にランク付けしようがないからだろう(ゲームでは、そう言う設定だった)
何にせよ装備を整える必要がある。それにモンスターやモンスターの王たちの情報も集めなければならない。
まずは旅をしながら、ゆっくりとこの世界を知る所から始めてみよう。




