王剣
俺は右手を上にかざし高らかにさけんだ!
「虚空よりいでし黄金の煌めきよ、王剣よ!我が呼び掛けに応じ姿を顕せ!」
すると…
空が裂け次元の間から金色に輝く一振りの大剣が姿を現した。
「な、なんだ…!虚空から突然!?そして、この武器は…」
マーリーが驚く
「腐オオ、カッコつけやがってでゴザルよ!」
タコも驚く
この技は大げさだが、要は時空魔法でアイテム置き場から新しい大剣を取り出してるだけだ。
本来はアイテムボックスから取り出した方がスムーズで楽なのだが、大っぴらにアイテムボックスを見せびらかす訳には行かない(特にアトラさんに知られると何をやらされるか分からない)
時空魔法は新しく覚えた魔法だが実際にはガレージ一つ分の別にもうけられたスペースから物を入りたり取り出したり出来る程度だし、時間もほとんど操れない、瞬間移動も10メートル程度しか出来ない。
いや、この世界では扱える者がほとんどいないから十分に凄いのだが、元々俺が持っていたスキルが凄くてショボく感じてしまう。
「王剣、太陽剣」
「い、一体その剣は…な、なんでゴザルたこ」
この剣はファラオが乗っていたファラダムの素材をベースに作られた黄金の大剣、しいて言うなら
「フッ…ただの聖剣、いや王剣だ」
「よし!この武器なら、蛸の肉壁を突き破れる、じゃあ弱点を教えるよ」
そう言うと眼鏡を外し赤い目で蛸の方を見るマーリー
しかし
「必要ないし時間がない!色々と待たせてしまってるんでな」
「えっ?でも…」
「絶対王者の時間」
俺は時を止めた!そして、その状態で溜め切りのチャージに入る
「属性解放…」
この技は属性がついている大剣にしか出来ない技で、三秒間の溜め切りチャージ中に少しでも何かの衝撃を受ければ溜めがリセットされてしまう。
敵は勿論、味方が少し動いただけでもリセットされてしまうのだ!
それ故に正にロマン!
「しかし、この時を止めた時間なら関係ない!喰らえ!」
「究極太陽属性解放溜め切り《アルティミットソーラーレイ》」
絶対王者の時間が切れると共に極大の光属性のエネルギー波が放出される!
ズドオーンと雷が近くに落ちた様な音を何倍にもした音が、そして光の渦が本流が黒い大蛸に命中、と言うより光に飲み込まれる。
そして光が収まると、そこには静寂しか残されていなかった。
そこには何も残っていなかった…建物も生き物も、ただ黒い大きなシミだけが残っていた。




