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マタタケ落とし

さて、どう料理したものか…俺は実際の猪は殺した事も戦った事もない。


だから、これはゲームのイノセキと戦った知識で狩るしかない。


片手剣や双剣で戦うなら、正面から突っ込まずに横か出来れば後ろから、複数回切りつけて弱らせてから倒すのが定石だろう。


大剣やハンマーなら細かい事を考えずに正面から頭の部分を狙って一気に倒す。


今回は最初だから…正面から頭を狙って一気に倒す!


え?と思った人もいるかも知れない。確かにリスクは高いが、考えても欲しい。相手は一頭ではなく三頭も居るのだ。


確かに後ろから襲いかかって時間を掛ければ一頭は割りと楽に倒せるかも知れない…しかし、時間を掛ければ他のイノセキが集まってくる可能性が高い。


三頭もまとめて戦うのは、もっとリスクが高い…こんな事ならタイムのスキルぐらい付けとけば良かったな。


スキルと言えば、さっきからスキルを変えようとしても変えられない…ゲーム・フロンティアも基本的に一回のクエストが終わるまではスキルを変更出来なかったので、それに準拠したのだろう。


くそ!でも、そう言うの嫌いじゃない…チートがあんまり過ぎるのは好きじゃないからな!

俺はゲームにスリルと冒険を求める、程よくスリルがないと面白くない。


もちろん最後に俺が勝たないと、そう感じられないだろうが…


そんな事を考えてると俺が登っている木の近くに一匹のイノセキが近寄ってきた…木の根元に生えているマタタケを狙って来たのだ。


まずは計算通り!


マタタケは松茸の様な形をしたキノコだが、猫のマタタビの様に 相手を陶酔させる効果がある。


とは言うものの、その効果は短時間だ、しかもイノセキ一匹に対して少しばかりのマタタケでは効果は一瞬でしかない、その一瞬が好機だ!


「フガ、フガァ」とマタタケに近づいてくるイノセキ、嬉しそうだ。


「フガ、フアァァ」近づいてマタタケを貪ると顔を上げ恍惚とした表情を浮かべ涎をたらす。


今だ!


俺は音を立てずに太めの木の枝から飛び降りる、しかし、距離は地上から五メートル程度だ。

このまま飛び降りて素手で攻撃しても、腰も入ってない状態では、そこまで威力のある攻撃は出来ない。


俺はくるくると2回転して、その回転のスピードを勢いを、踵に乗せて猪赤の頭に向けて打ち下ろす!


「空中2回転マタタケ落とし!」


ゴッと言う鈍く響く大きな音がなると、猪赤の頭は陥没し力なく打ち倒れた。

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