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リーブス

「ハハハ、またですか?兄上は冗談が好きだなあ」


抱きしめたあと、高い高いされながら言うメグリ王子


「違う!俺は本気だ!他の男には興味がない、弟(お前)しか愛せないっ」


俺が見るに、あれは本気の様に見える…目が笑ってない、冗談だとしたら大した役者だよ?


「ハハハ、やだなあ、兄弟は結婚出来ないんですよ!」


しかし、メグリ王子は相変わらず笑顔で対応してる。やだもお、みたいな感じだ。


「俺が国王になったら法律を改正してやる!」


男と男の結婚でも前の世界じゃ…そういや有ったな。でも、さすがに兄弟はヤバいだろ?


「ハハハ、残念ですが私はハイマツ国の後継者になってしまいましたから…法律を改正しても無駄ですよ」


「ぐおおっ!そうだった!何とかならないですか?アトラ王!」


「フフフ、こればかりはどうしようもありませんね…もう決まった事ですから」


苦笑いを浮かべながら謝るアトラ王


「くそー!こうなったら俺もハイマツ国の王子に!してくれ!」


とアトラ王にすがりつき頼みこもうとするファグリ王子


「バカ王子!」


と言う叫び声が入り口の方から聞こえると一瞬ビクッとなり、ファグリ王子の動きが止まる。



扉から1人の男が出てきた身長は俺と同じか少し低いぐらいだろうか?

緑色の魔導師が着る様な服を着た黒髪を三つ編み一つにし腰まで伸ばした青年が入ってきた。


「「リーブス!」」


「すみません、内のバカ王子が迷惑を御掛けして…」


と言って笑いながら、こちらへと近づいてくるリーブスと呼ばれた美青年…しゃべると幼い様な人なつっこい様な笑顔になる。


「リーブス、さっきのは悪魔でも冗談であってな…」


とファグリ王子が冷や汗を流しながら必死で弁解を始める。


リーブスは笑いながら無言でファグリ王子に近づくとゴンッ!とファグリ王子の顎にアッパーカットを決める、そのまま王子は天井に頭を突っ込んだまま沈黙した…


「ふう…これで、やっと静かになりましたね」

パンパンと手を叩き笑顔で言うリーブス


それにしても、凄い威力だな?190センチ以上ある筋肉ムキムキの大男を一見、優男に見える魔導師風の男が一撃で壁にぶちこむとは…タイムを使ってなかったとは言え全く動きが見えなかった…一体何者だ?


「お久しぶりです、アトラ王、そしてハイマツ第一王子メグリ様」


「フフフ…そう言えば昨日は見えませんでしたね?」


「ええ、私は戦後処理やら何やらに追われておりまして…それに私の様な者が祝勝の宴に参加しては皆様に御迷惑がかかりますので…」


「リーブス!それは言わない約束でしょう?」


真剣な顔をしてメグリ王子が叫ぶ。


「そうでしたね…メグリ王子、これは失礼しました」


と言って御辞儀をするリーブス。


「もう、その他人行儀な態度は止めてください!この場は非公式な場なのですから!」


とメグリ王子は更に言うが


「いえ、そう言う訳にも…」


と頑なに態度を変えないリーブス、て言うかファグリ王子を思いっきり殴っておいて今更な気もするけどね…


「ケンシンさん紹介します。私と第一王子ファグリの兄である、リーブスです!」


へ?



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