好きなゲームの世界に転生したら男しかいなくて貞操を守る為に奮闘してます
異世界転生物ですが若干のBL要素を含みます。
気にならない程度だとは思います。
全年齢向けですのでご了承下さい。
俺は疲れていた…色々な事に
だから、こんな事になったのかな…
ホワイトルームと言われる場所で女神の説明を聞きながら、そんな事を思った。
俺の名前は上杉勝也、32才。
警備会社で働いている。
最近、一流企業のビルの警備責任者の仕事を任せられる様になり、張り切って働いていた。
部下を持つようになり、色々と気苦労もあったが、それなりにやりがいを感じていた。
22才の新人女性社員が入ってくるまでは…
その新入女性社員が入ってきた当初は、それなりに仲良くやっていたと思う。
ただ、1度、その女性社員が俺が別の用事で警備室を離れた時に戻ってくると居なくなっており
一緒に勤務していた年配の部下の人に聞くと、何も言わずに勝手に休憩しに行って30分以上戻って来ないと言う事だった。
俺は、その女性社員が戻ってくると厳しくしかりつけた。
何も言わずに勝手に30分も休憩するとは、どういうことだ?トイレに行ったりすることも有るだろうから、休憩に行くなとは言わないが、休憩するなら休憩すると、ちゃんと一言ぐらい言ってからにしろ…と
その次の日に仕事に来てみると新人女性社員は休んでいた…その後、上司に呼び出され「新人女性社員がお前にセクハラされたと訴えているが本当か?」と言われた…
その後、色々とあったが、その女性社員が前にいた会社に上司の知り合いがいたらしく、確認すると前の会社でも似たような事があり、男性上司がリストラされた事があるらしい…とは言え、俺の叱り方にも問題があったし、女性社員に対して彼氏とかいるの?と聞いた事もある…
連絡先を聞いたり、遊びに誘った訳ではないが、可愛いと言っただけでもセクハラになるのだ…上司である俺が、コンプライアンスに無頓着であった事、女性に対する対応に問題があったことは間違いなかった。
だが、女性社員は他にも有ること無いこと、と言うより無いことを言っていた様であった…
幸いな事に警備室には監視カメラが取り付けられており、俺がセクハラをしていない事が確認された。
だが、それが分かったのは既に処分が下された後だった…俺は異動になり、女性社員も会社を辞めさせられたと人伝に聞いた。
それから暫くしたある日、真夏の季節に駐車場の誘導警備に回された俺は、仕事帰りに体力的にも精神的にも疲れた状態で車を運転していて、峠道でガードレールに突っ込んで命を落としてしまったらしい。