第11話 魔法少女はそのままで。(2)
◆4月7日 午後5時49分◆
私の意表をついた登場に驚きこそしていたものの、それ以降のノワは動じる素振りも見せず、これほどまでに接近を許し、文字通りマウントを取られているという状況にも拘わらず、意に介さずといった様子で平然としていた。
その理由は恐らく、私が既に魔法を使えず、雨ほど戦闘能力が高くないことを全部知り得ており、私が脅威に値しない存在であると認識されているのだと推察できた。
『リインの分身に紛れて、僕に接近していたのか……。でも、どういうつもり? もう、キミが出る幕は無いと思うけど?』
「ちょっと実験と検証をしてみようかと」
私は緑色の小瓶の蓋を口で開けると、その中身を自分の足元――つまり、ノワの背中に振り撒いた。
『実験と検証? 何をするかと思えば。さっき、僕が教えたことを忘れたの? そんなことをすれば、この木は栄養を得て……』
「そう。これはあなたが私に教えてくれた」
もう一本の透明な小瓶を取り出し、今度はそれを空気中に振り撒くと、程無くして魔蒔化の木は光を帯びながら、ざわざわと揺れ動き始めた。
『……っ!? な……に……? か……体、が……!?』
「エゾヒの背中にポーションをかけた後、シャイニーライトキックをお見舞いしたことが、魔蒔化の種を発芽させる要因になったのであれば、同じ効果を宿したポーションと聖水をかければ同じ結果になる――つまり、魔蒔化の木を成長させることになる。ここまでは必然であり、当然の結果」
ノワが苦悶の声を上げた直後、まるで引力に引き付けられたかのように片膝をつき、体勢を崩した。
「私には大した違いが判らなかったけど、あーちゃんはあなたの動きを見て『さっきより、遅い』って言ってた。それが事実なら何かしらの要因があるし、その原因は私にも一目で判った」
私は二本目の聖水をポーチから取り出し、同様に蓋を開ける。
『その小瓶は魔法の力を封じ込めたものだとするなら、この木には効かないはずだ……! それなのになぜ……!?』
「魔法が効かないのは、結果的にそうなっているように見えるだけ。この木は“魔法を打ち消す木”じゃなく“魔法の力を吸い取る木”。そう言ったのはノワ、あなたでしょ?」
私は右の手のひらを器にして、聖水の中身を空にすると、聖水の水は光りを帯びながらゆらゆらと宙に浮かび上がり、手のひらの真上で太陽のような閃光を放ちはじめた。
「この小瓶に封じてあるシャイニー・ライトという魔法は、邪を祓う力がある。だけど、それは効果の一つでしかない。そもそもこの魔法は、光の量子を魔法の力で創り出し、それを自在に操る魔法。光は魔法じゃないし、木が育つのに光は必要……だから、魔蒔化の木は光の影響を受ける」
右手に収束している光を魔蒔化の木に押し込むように触れると、それから程無くして、ノワの背中の木は再びざわめきながら成長をはじめ、私の背丈と同程度だった魔蒔化の木は、数秒にして私の身長の二倍ほどまで成長した。
「木は根から養分を吸い、葉で光を浴びて成長し、やがて花を開いて実を付ける。今までの経緯から見ても、魔蒔化の木と私達の知る木とでは栄養とするものが違うだけで、それ以外の概念は大方同じだから、成長過程に関しても、木と同じ経緯を辿ると私は推測した。そう仮定した場合、十分な量の水と栄養、そして光を当てれば魔蒔化の木は育ち、大きくなることになる。当然、大きくなれば重さが増し、その土台に掛かる荷重は増え、それを背負っているあなたの動きは鈍くなるってわけ」
『ま、さか……。わざと成長させて、このまま僕を……?』
アニメや漫画でよく見かける“吸収能力があるが故に吸収しすぎて自滅してしまう”というパターンを思惑通りに成功させたことで、優越感に満たされた私は、四つん這いになりながら再び動揺の色を浮かべるノワを見下ろしながら、満足げに鼻で笑った。
「ご明察。光や栄養だけを与えても、木は成長出来ずに枯れてしまう。だから、水分も必要だった。あーちゃんに水球を落としてもらったのは、分身を作ったり攪乱するためだけじゃなく、この木に十分な水を与えることが目的だったってわけ」
二日前、芽衣がシャイニー・パクトを拾ったというあの場所で、子猫の墓の上にそびえ立った大木を目撃した私は、目の前で何が起きているのかをすぐに理解することが出来なかったのだが、直感的に感じたことは“それが普通ではない”ということであり、“普通ではない”ことに関して私には思い当たる節があった。
それは、あの場所でポーションをかけた煮干しをクマゴローに与えていたことであり、少量のポーションが地面に零れたことで地中に埋まっていた何かの種に栄養を与え、それがポーションによって急激に成長したと考えれば一応の説明はついた。
しかしながら、早朝にエゾヒに投げつけたポーションが掛かったであろう草むらを確認した際、付近の草は少しだけ成長していたものの、大木の成長速度に比べればそれほど大きく育ちはしていなかた。
ほとんど同じ状況であるはずの二つに、なぜこれほどまでの違いが出たのかと、私の中で疑問が浮かび上がり、私はそれについて考え、そして結論を得た。
大木が急成長した理由は恐らく、前日に降った雨によって地面が十分に湿り、日の光と雨を交互に浴びたことであり、それに対して草むらは、三日前から晴天続きのため、地面に十分な水分は残っておらず、成長に開きが出た――つまり、十分な量の水と光をバランスよく与えることこそが、ポーションの効果を最大限に引き出す要因だと仮定できた。
『こんな、ことで……!』
今もなお、魔蒔化の木はゆっくり、そして確実に成長を続けている中、遠巻きに見ていた雨が、ゆっくりとこちらに向けて歩みを進める。
「魔蒔化の種を生み出してみれば? といっても、アンタはさっきみたいに動けなくなるでしょうし、動きさえ止められれば、新しい種をいくら生み出しても、アンタが動けない間に私が全部切り捨てるけど」
先ほどまでの上から目線の小生意気キャラはどこへやらといった様子で、ノワは四つん這いのまま沈黙していた。
私はこれが最後の一押しとばかりに、最後の聖水をポーチから取り出した。
「じゃあ、これが最後。これで、あなたの動きは完全に――」
『――させないっ!!』
突然ノワが動いたことで、その背に立っていた私の足元は当然ながら大きく揺らぎ、バランスを崩す。
それによって私の手からは小瓶がスルリとこぼれ落ち、慌てふためきながらも掴み取って小瓶は事なきを得たものの、私の体はバランスを保てずに足が滑り、私の体は自由を失ったままノワの背中から振り落とされることになった。
真っ逆さまの状態で落下する最中、駆け寄る雨と視線が合い、私は咄嗟に小瓶を空中に放り投げる。
(これは最後の一本……! 無駄にするわけにはいかない……っ!!)
私の動きを視界に捉えていた雨は、すかさず投げられた小瓶の落下軌道に向かって方向転換し、空中でのキャッチを試みる。
「間に合えーーーっ!!」
雨の伸ばした右手はギリギリというところで小瓶に届き、それは目論見どおり雨の手中になんとか納まった。
「やっ――」
私が安堵したその瞬間、雨の体は巨大な何かが衝突したかのように、真横に大きく吹き飛ばされ、私の視界から一瞬にして姿を消した。
「なにが起こった?」という私問は声は喉の奥へと飲み込まれ、落下によって地面に衝突した私の意識はそこで途絶えた。
………
「うぅ……あ……」
頭部に走る痛みによって、強制的に意識を取り戻して片目を開くと、真っ先に視界に入ってきたのは、私を覗きこんでいる異形の怪物の顔であり、頭頂部を引っ張られる痛みと全身を打ちつけたことによる痛みによって、私の人生史上ダントツ一位の最悪の目覚めとなった。
『まったく……キミは僕の邪魔ばかりする』
「はな……せ……ぅがぁ!?」
私の頭髪は鋭い爪に絡め取られながら引っ張り上げられ、口に入っている砂利すら吐き出すことが叶わぬまま、首根っこを掴まれた状態で高々と持ち上げられていた。
それだけでなく、首に巻きついている何重もの枝は、拘束を解こうともがけばもがくほど食い込み、私の首をキツく締め付けるようにしながら気道を狭めてゆく。
『暴れないほうが利口だよ』
私の首を締め上げていたものがノワの左腕の枝であることは察していたものの、肘くらいまでだった枝部分は左肩まで広がり、そこから伸びる枝は何倍にも膨れ上がり、例えるなら、先ほどまでアオダイショウだったものがアナコンダくらいまでに成長していたため、私は自分の目を疑った。
首はまるで自由が利かないため、眼球を極限まで動かして状況を観察していると、先程まで私の背丈を大きく越していた魔蒔化の木は、なぜか私と同じ背丈ほどまで縮んでいることと、ノワの左腕から伸びている枝の一本が、背中にある魔蒔化の木に巻きつけられていることに気付いた。
そこで私は、あの一瞬で何が起こってたのかをようやく理解した。
「じ、ぶん、で……じぶ、ん……を……?」
『おや? さすがに気付いたみたいだね。ご明察……だったっけ? 左腕が少し重くなったけど、背中はだいぶ軽くなったよ』
(私に見えない位置から枝を背中の木に巻きつけ、悟られないように会話で注意を逸らし、少しずつ自分の左腕で背中の魔法の力を吸い取り、木の肥大化を左腕に分散させていた。そして恐らく、一度目に聖水をかけた時点でそれは行われていた。そうでなければ、私を振り落としたすぐ直後に、あーちゃんを攻撃できたことに説明がつかない……。完全に私の誤算だった)
「……っ! そう……だ……!」
万全の状態であれば何とかなっているのかもしれないが、あれだけの戦闘を繰り広げたあとの疲弊状態から、無防備な状態で不意打ちを受けたとなれば、致命傷を避けられているとは到底思えず、私はその姿を確認しようと必死に眼球を動かすも、見えた範囲に目的の人物の姿は確認できなかった。
「は、なせ……! あー、ちゃん……」
『うるさいから、ちょっと黙っててくれる?』
「うぐっ!?」
『今ここでキミの息の根を止めることは簡単だけど、それは勿体無い。悪いけど、キミにはまだまだ役に立ってもらうよ。僕の新しい体としてね?』
首に巻きつけられた枝が喉を強く締め上げることによって、私は声を奪われ、私の体は子供が人形を持ち運ぶ時のように扱われながら、ノワによって運搬されることになった。
ノワが一歩、また一歩と歩を進めるたびに、乗り物酔いに似た吐き気が込みあがるも、首は締め上げられているため、吐き出そうにも出る場所はなく、少しでも楽になろうと体を動かそうとしても身動きは取れず、私には不快感に抗う術はひとつも無く、拷問のように耐え忍ぶことしかできなかった。
『人間の意識は、僕にとって不必要で邪魔なもの。でも、魔蒔化で精神破壊をするには時間がかかりすぎる。それならいっそ、体の中にある精神を別の方法で壊してしまえばいい。なにも魔蒔化の作用を待つ必要は無い』
ノワがピタリと歩みを止めたことで振動が収まったかと思うと、私の体はモノのように持ち上げられ、印籠を見せつけるかのように掲げられた。
『こうすれば、手っ取り早くキミの精神を壊すことが出来る』
「……っ!? あー……ちゃ、ん……?」
私の視界に飛び込んできたのは、うつ伏せのまま地面に倒れる雨の姿だった。
頭部は流血によって地面を赤に染め上げ、口元には吐血と思しき血痕が垂れ流されていたが、なんとか呼吸をしていることは私の目でも確認できた。
『まだ息があるみたいだね。歴戦を潜り抜けてきただけあって、さすがに頑丈でしぶとい。でも、これで終わりだよ。キミには特等席で観てもらう。キミの大切なものが壊れる瞬間を』
ノワが倒れる雨に近づこうとすると、手を大きく広げながらその進攻を阻む人影が現れ、ノワの前に立ちはだかった。
『何のつもりだい?』
「め……い?」
『邪魔だよ。そこをどいて』
「嫌ですの。どきませんの」
『せっかく盛り上がってきてるのに、外野が水を差さないでくれる?』
「確かに、今の私は春希さんや雨さんと違って、魔法も使えないただの人間ですの」
「め、い、ヤ、メ……!」
私の喉は言葉を発することすらも困難な状態にまで陥っており、喉を鳴らすようにしながら、一文字ずつ区切って音を発し、なんとか言葉にする。
私の言葉が伝わったのか、芽衣は私に視線を向けたものの、その首を横に振った。
「私はずっと、春希さんと一緒に戦っていますの……!」
絞り出されたその言葉には、研がれた槍のような鋭さと、絶対に曲がることのない意志のようなものが存在しており、そこに怒りや憎しみといった感情は微塵もないばかりか、私の目に視える芽衣の感情の胞子は、意外にも“悲しみ”の色をしていた。
『……一つ聞きたいんだけど。キミはどうして、僕を哀れむような目で見ているんだい?』
芽衣を力ずくで排除することはノワにとっては簡単なことであり、斯くいう私もノワがそうすると思って焦燥に駆られていたのだが、意外というべきか、ノワは芽衣の行動に興味を持ったらしく、会話することを選んだ。
「それは、あなたが辛そうに見えるからですの」
『僕が……辛そう?』
「あなたは嘘をついていますの。これは一体、何のための戦いなんですの?」
芽衣がそう問い返すと、その途端、ノワの様子に明らかな変化が現れた。
『た……ただの人間が! 知ったふうな口を利くな!!』
図星を指されたのか、はたまた演技なのか、ノワは吠えるような怒声を上げた。
その直後、芽衣の肩を押し退けるように、雨がその背後から現れた。
しかし、側頭部から血を流しながら体を引きずるその姿は、健全な状態と呼ぶには程遠い有様だった。
「ぁ、あー……!」
その名を叫ぼうにも私の声は音にすらならず、そのもどかしさが私に更なる焦りを覚えさせた。
「チー……アンタ……芽衣のこと、どう思ってる……?」
雨がなぜ今なってそんなこと聞いたのかと、私はすぐに疑問に思ったし、その意図もわからなかった。
だが、きっとその問いには理由があるのだと直感的に悟った私は、真剣に考えはじめた。
(経緯はどうあれ、芽衣は私のことを友達想いだと言ってくれた。私を認めてくれたような気がして、嬉しかった。だから、たぶん私は芽衣に感謝している)
「思い返し、て。この子がチーに、してきた、こと」
(芽衣はいつも私を心配してくれる。私が間違えたときは、叱ってくれたりもした。嘘をついて突き放しても、私を嫌ったりしないどころか、私を助けてくれたりもした。私が挫けそうな時、一番近くで支えてくれたのは芽衣だ)
「それは……誰のためだった……?」
(誰のため? 芽衣が自分でそれを望んでいた? いや、違う。芽衣は自分のために動いたことなんて、一度だって無い。はじめて出会った時、場の険悪な空気を悟って、真っ先に私を擁護したときも、雨が連れ去られた後、私を心配して自宅に招いてくれたことも、雨を救うために物資調達や作戦の相談を率先してやってくれたときも、白煙の中から私を助け出すよう三人で計画したことも、後々のために自分のポーションを飲まなかったことも、全部私のためにしたことだった)
「思い出して、みて。チーが……流れ星に願った、本当の願いを」
当時の私が願ったのは、魔法少女になることでもなければ、まして憧れの人物になることなどでもなく、もっと単純な願いであったことを思い出し、私は自分が冒し続けてきた過ちにようやく気付いた。
「ぁ、あ……ぃ……あ……!」
動くことも叶わず、言葉すら声にはならず、想いを伝えたい相手にさえ、想いのひと欠片すら伝えられないもどかしさと苦しさと辛さによって、私の視界は湖面が波打つように揺らいだ。
そんな私の目に、赤く染まった右手の人差し指をノワに向けている雨の姿が映った。
「……わかってる。これは、チーの想いだ。受け取りな」
『……っ!? それは!?』
雨がノワの頭上に向けて放り投げたそれは、私が雨に託した最後の聖水だった。
「レイン・バレット!」
指先から放たれた赤色の弾丸が聖水の小瓶を撃ち抜き、穴の開いた小瓶は空中で砕け、小瓶に収められていた液体が飛散した。
それを防ごうとノワが咄嗟に右腕を構えると、その瞬間を見計らったかのように、近くの草むらから小さな人影が飛び出してきた。
「うりゃあーー!!!」
『なっ……!?』
ハーマイオニーの拳がノワの左腕に一撃を加えた瞬間、ノワは体勢を崩し、聖水はその左腕に降り注ぐ。
それによって動揺したノワは、私を拘束していた枝を緩め、私の体は空中に放り出されることになった。
「芽、い……っ!」
「春希さんっ!?」
空中を落下しながら、芽衣に向かって目一杯に手を伸ばすと、芽衣は私の腕を掴んで引っぱり、その全身で私の体を受け止めた。
擦れてはいるものの、枝の拘束を解かれたことで自分の声を発することが出来るようになった私は、早速とばかりに声を上げる。
「聞いて、芽衣……!」
「は、はいですの!?」
私は顔を上げ、芽衣の顔をまっすぐ直視する。
「私と……友達になって……!」
私が意を決して想いを告げると、芽衣はキョトンとした表情を見せたあと、数秒の間沈黙し、最後にニッコリ微笑んで答えた。
「何をいまさら。私は出会った時から、春希さんの友達ですの」
その瞬間、私の中で何か変化が起きるのを感じた。
言葉で表現するのは難しいが、敢えて例えるとするのなら、肌を刺すような冬の寒さが消え、春の訪れを感じさせる暖かさと香りがした、と表現するのが近かった。
「は、春希さん!? す、すごく光ってますの!?」
腰に備えられたポーチが突如としてピンク色に発光していたため、慌てながらそれを取り出すと、ここ数年の間、うんともすんとも言わなかったシャイニー・パクトが、まるで心臓の鼓動のようにゆっくりとした明滅を繰り返していた。
何かに促されるようにシャイニー・パクトを開くと、その直後、私の全身は眩い光を放ち始めた。
「これって……」
その光は、私と芽衣を飲み込むように強さを増してゆき、やがて周辺一帯を眩い光で包み込んだ。
………
「まあ……!」
数秒ほど後、光が収束して瞼を見開くと、目の前に立っていた芽衣は、いつもとは比較にならないほど瞳を輝かせながら、目を泳がせながらも、舐めるような視線を私に送っていた。
恐る恐る視線を下に向けると、ハーマイオニーの青い衣装と交換していたはずの衣装は、なぜかピンクへと色を変え、装飾やデザインは全て違うものへと変化し、髪はビビットなピンク色へとカラーリングされ、右手にはいつの間にやら、手にしっかり馴染む見慣れた杖が握られていた。
「マジか……」
どうしてそうなったかの理由はまったく定かではないものの、事実を目の当たりにした私の思考は、幾度考えようとその結論に行き着く。
「シャイニー・レムに……変身した……だと……?」




