第4話とある勇者の話
少し読みづらいかもです
俺は獅子虎龍矢、今の現状が飲み込めずに要る。周りを見ると黒いローブを着た人ばかりであった。とても薄暗い石の部屋にいる。
あれ?俺は家の玄関を開けて学校への道のりを歩いていたはず。
俺がそんな事を思っていると、一人俺の所に歩いて来た。
「すまない、少し混乱しているみたいだな」
その人は背が高く黒を基調とした服で背中にはマントがあった。顔を見ると頭の額に禍々しい角が生えていた。
俺は少しこわばってしまい体に力が入り動けなくなっていた。
「まぁ、無理もないよなこんな強面のおじさんがいるんだ、すまないが力を抜いてはくれないか?」
そのおじさんは頭を俺に下げてくれた。少し俺も安心したのか体がだんだんかるくなってきた。そしては俺はおじさんに、
「ここは?どこでしょうか?」
そんな当たり前みたいな事を言う。
「ここは、魔物の国『ローレンス王国』という」
聞いたこともない王国だった。俺たちの世界には王国なんて存在しない、だから俺はある結論にいたった。
「て、事はここは異世界ということですか?」
「まぁ、そうだな君たちにとっては異世界であろう」
おじさんはヒゲをさすりながら言う。
分からない。どうして俺は異世界にきてしまったのか?そして俺は日本に帰れるのか?
考えているとおじさんが話しかけてくる。
「儂はこの国の国王の、デビリステア・ローランこの国の三代目王である」
「えっと、国王!こ、こ、これはご機嫌う、う、るワシュウ」
やばいパニクってロレツが回らなかった。
「ワハハ、そんなかしこまる出ない。そて、お主の名はなんと言うのかね?」
「獅子虎 龍矢です」
「シシト・リュウヤじゃな」
「はい」
何となくの自己紹介は終わりデビリステアさんは「こっちについて来てくれ」と手をくいくいとし、俺はデビリステアさんの元に走る。
石の個室を抜け長い廊下を歩いてく。
廊下には所々鎧の甲冑があった。
窓の外を見ると外は夜だった。
数分歩いているとデビリステアさんが止まり、メイドさんが大きな扉を開ける。
メイドさんをみて見ると獣耳の子やまるで悪魔を想像させるような翼を持った人もいた。デビリステアさんは玉座に座りその隣の席に女の人が座る。
恐らくお妃さんだと思う。
お妃さんは俺から右に座り左の方に中学三年生くらいの女の子が座る。
するとデビリステアさんが、
「シシト殿そこにひざまづく感じで座ってもらえぬか?一様王室ということだから少しの間頼む」
と言うので俺は片足を膝につけもう片足に手を乗せまるで騎士のような感じだった。
「このものは、かの伝説の勇者であり!我々の国の繁栄と希望の象徴である!我々長年人間どもに悔しい思いをした!奴隷狩りに会い、騙され拷問の遊び道具とされて来た!だがしかし!このものはこの国を守り必ずや人間を滅ぼしてくれる!人間どもに攫われた我らの王女、リース・ローレンスの仇をとってくれるだろう!」
えーーー!まじで俺勇者なのまじなの、昔絵本で憧れてた勇者だったの俺。
「我が王国に喝采を!このシシト殿に喝采を!」
王室にいる騎士や貴族連中らは『おおー!』と喝采をあげた。
俺は確かに昔、死んでしまった母が呼んでくれた、『勇者と魔王』の絵本を読んで、正義が正しいと思った。王様の話してくれたこと、この世界の人間は腐っているのだと分かった。ならやる事は決まっている。この国を助けよう。それが俺にできる事だから。
「シシト殿、敵は人間である。君は同じ種族の物だから罪悪や躊躇いがあるかもしれぬがなにとぞ、本当になにとぞこの国の為に剣となりて繁栄をもたらしてはくれぬか?」
デビリステアさんそんなの決まってるじゃないですか、
「分かりました!この獅子虎!この国を救い、悪しき人をさばきましょう!」
その言葉に周りの皆が喝采をあげるもの泣きながら嬉しがる人たちがいた。
そして彼もこの国の剣として、魔物側の勇者になり、人間と戦い勝つと決めた。
彼の正義感は少し歪んでいると誰かが見ながら思っていた。