【innocent】1
※原文まま
※段落スペースなし
バトルロワイアルのパクりです。ただ学校単位に殺し合いしてます。公立高校同士が潰し合います。スケールでか過ぎて書き切れなかった。実は漫画が先で、いずれ漫画もうpします。大したデキでもないけど。
ちょっと腐向けなのは否めないな。主人公ツインテールのくせに男だし。女でもツインテール登場するし。
どうして俺等は殺されたのですか。
頬に触れたままの床は冷たかった。体温で暖まることはない。
霞んだ視界に更に靄が広がった。
虚ろな瞳が拡散していった。
その日は遠藤の誕生日だった。
購買での戦争をくぐり抜け、遠藤の大好きなメロンパンを買ってきた。
遠藤は明るい性格のやつで、下の兄弟が多いせいかしっかりしている。
確か7人兄弟の次男だとか。
遠藤と理科室の前の芝生で待ち合わせしていた。ドケチだなんだと言われている俺が他のパンと比べると少しばかり値のはるメロンパンを買っていったら、驚くだろうな。遠藤が驚く表情を思い浮かべにやにやしながら待ち合わせの場所に向かった。
生まれつき髪が白かった俺はいじめられていた。年を重ねるにつれ、周りの理解が深まったり、慣れてしまったり、染めているのだろうという理由からいじめられることもくなった。
いじめられていたとき、遠藤だけは俺を守ってくれた。同性愛者というわけではないけれど、確かな淡い想いを抱いていた。
遠藤が綺麗だと言ってくれた白い髪を俺は伸ばしている。
男である俺が髪をずるずる伸ばし続けていることに学校側はうるさく文句をつけてくる。
すでに肩を越すまでに伸びた髪を二本に縛っている。
「遠藤、待ったか?」
芝生の上で寝転がる遠藤に声をかけた。
「全然」
遠藤は笑って起き上がった。
「誕生日のプレゼントだ」
いざ渡すとなると恥ずかしくなってきて、言い方がぶっきらぼうになってしまう。
「お、まじか!ありがとうな!」
来年も、再来年も、絶対、忘れずに…
俺の上に影がかかる。屋上から、机が降ってくる。どうして?なんて疑問が浮かぶ間もなく。
さらなる影に押し倒される。
ガツンと鈍い音と、低く小さい悲鳴。
「え…んど…?」
俺に覆い被さっている遠藤。現状が飲み込めなかった。
「大丈夫…か?」
脂汗が遠藤の額から滴る。
「遠藤…」
頬にぱたぱたと濡れる。遠藤の頭から降ってくる。血だ。
遠藤の瞳の焦点が合わなくなってきている。
「遠藤…」
遠藤の体重が俺に圧しかかる。
「おい、逃げろ!」
クラスメイトの怒鳴り声。彼は村木だ。
いきなりの事態に混乱する。遠藤と村木を交互に見やる。
「早く!」
次に村木の声がした頃には、俺の腕は掴まれ、走らされていた。
ガガガガガ…
耳を塞ぎたくなるような断続的な銃声。
「村木…!」
「話は後だ!急げ」
村木に腕を引かれて俺は遠藤を残したまま校舎に引き摺り込まれていく。