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未完結短編集  作者: .六条河原おにびんびn
プリンスの王子様 恋愛/腐女子ヒロイン
3/86

プリンスの王子様2

登場人物紹介


AAAA:腐女子。2ちゃんねらー。考えていることがいちいちゲスい。

BBBB:クソビッチ。リア充体質。


小鳥遊たかなし 貴也たかや:AAAAにやらしい妄想をされているが気付く由もない。バカ正直。


猫見ねこみ 美月みつき:未登場。AAAAより1学年上。猫耳のかぶりもの、マスクを常にしている。マスクキチ。


佐渡島さどしま 詠夢えむ:未登場。顔文字付きの会話が多い。アホの子。


白井田しろいだ 天詩てんし:未登場。AAAAの担任の先生。眼鏡枠。ゴッドスペルが着信音。


青黄梅おうきめ バーミリオン:未登場。異国人枠。信号機と話す。電波系。




 タカナシ君と別れ、薔薇百合学園が目の前にある国道で、目立った頭髪の人物がいた。欅通りの国道だ。緑を纏った欅が、真紅の長い髪と黒い毛が混じった頭髪をさらに引き立たせる。横から見ると瞳は青い。

「今日も、お疲れネ。まさるクン」

 彼は上を見上げ、そう言った。わたしは彼が誰に言っているのかと思い、視線を辿る。そこにあるのは錆びた信号機。鳥でもとまっていたのだろうか。わたしも暫く同じところを見つめる。

「君も、信号機と話せるのかネ?」

 彼がわたしの方に顔を向けた。あり得ないほど整った顔立ちに驚く。青い目の反対の目は黄色だ。

「僕ちんは信号機の生まれ変わりなのだヨ」

 無表情のまま彼はそう言う。わたしは彼の言っている内容に頬が引き攣った。笑いたいのだ。けれど笑ってはいけないような気がしてならない。どうすればいいのだ。




 

   →女は我慢!なんでも我慢するものさ


     女は度胸!笑ってみるものさ






 だめだ。耐えなければ。わたしは咳払いする振りをして誤魔化す。

「僕ちんの話を聞いてくれたのは、おまいが初めてネ」

 1人称といい、話し方といい、真剣そのものといい、笑わない要素がなかった。いくらなんでもシュールすぎる。

「この信号機はまさるクンというのだヨ。薔薇百合学園からも近いから、一番友達ネ」

 残念な美少年だ。このコメントに尽きる。




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