天災、猫少女のお宅訪問
作者:「ケモミミサイコー」
アル:「犬はあまり好きじゃない」
アルベリクは、レイラに問い詰められていた。
何とか誤魔化そうと考える。
言いがかりをつけるなと言えば済むだろうが・・・
猫ちゃんにそんな強引な態度は・・・取りたくない
いや否、取らない!
「だとしたら?」
「口止め料と思って助けて下さいませんか?」
猫ちゃんにねだられた・・・
猫ちゃんの頼みなら口止め料とか関係なく即答で引き受けちゃうよ
「助けよう」
「助けて下さるんですか?ありがとうございます。」
「まあ、とりあえず内容と事情を聞きたい場所を変えたいが・・・あいにく今日この町に来たばかりでよく知らない。どっか無いか?」
「そうですね・・・私の家に来てくれますか?」
猫ちゃんのお宅に上がれる・・・コロンビア
作者:「それ人としてどうかと思う・・・」
人じゃないし悪魔だし・・・
「じゃあ移動しようか名前何て言うの?」
「レイラ・キャミスです。よろしくお願いします。」
「俺はアルベリク・ダー・・・いやアルベリク・リンクスだ」
「アルベリクさんよろしくお願いします」
アルベリクはレイラに連れられて移動していく。
そしてレイラの家に着いた。
レイラの家は長屋の一室で路地裏にあった。
そんなに深いところではないが・・・
「どうしてこんなところに・・・」
「アルベリクさんはこの辺りで私みたいな人を見ましたか?」
「いや、見ていない」
「そうです、この町には獣人族が少ないんです。数が少なければ他との力量差は圧倒的になり、その差は差別意識を産む。つまりこの町では私達獣人族は問題に巻き込まれやすいのであえてこんな感じのいりくんだ場所に家を置くことで問題を未然に防いでるんです」
「種族差別ねー俺には理解できんな。」
「私にもよくわかりません。さあ、立ち話もなんですので入ってください」
「おじゃまします」
家と言うより部屋は一部屋しかなくそこにキッチンと寝室とリビングを詰め込んだ形になっている。
そして荒らされた後のように散らかっている
アルベリクは椅子に座る。
「お茶か何か出せれば良かったんですけど今この部屋には何もないんです。お金も食べ物も水も・・・」
「なぜそんなことに?」
「お父さんが仕事で失敗して・・・酒に溺れて・・・盗賊団から借金して・・・とうとう借金が返せなくなって・・・盗賊達が来て家にあった物全てとお父さんを持っていってしまいました」
「それで」
「それで、盗賊に夜までに借りた金全部を盗賊達のアジトに持ってかないとお父さんを殺すって言われて・・・」
「じゃあその盗賊を消せば良いね?」
「私・・・どうしたらいいか・・・」
錯乱状態だな、普段なら嬉しいんだけど今回は話が別だ
アルベリクは能力を使用する。
精神干渉能力は相手を不安定にするだけでなく。
相手の精神を安定させることにも使える
アルベリクの瞳が青黒く光る
『君は俺にお父さんを助け出してくださいと言うだけでいい。そうすれば俺がお父さんを連れて帰ってきてやる』
「でもそれじゃあ・・・」
『君は俺が人間じゃないって言ったね。その通り俺は人間じゃない。悪魔だ魔界を裏切って逃げ出した天才的なってつくけどね』
『僕の目的は一つより多く魂を吸収することだ。だから君が気に病む必要はない』
「お願いします。お父さんのことを」
レイラはその場に崩れ落ちた
「精神に負荷をかけすぎたな・・・」