天災、街に新築住宅を注文
アルベリクがアレキス含む3つの町を蹂躙した翌日
アルベリクはゲーテの隣の隣の隣町の不動産屋の応接間にいた。
ただソファーが二つ向かい合わせに置かれ間にテーブルがあるだけで一応間仕切りで区切られているもののそのすぐ向こうは作業台が置かれているThe作業部屋だ。
そして今アルベリクと向かい合って座っているのは、青いつなぎの下に赤いTシャツを着た髭面の男・・・
配管工業者と勘違いしそうだが彼は不動産業者だ。
「家ねー、こんな田舎だから土地も資材もあるけど、建てるとなると魔物のこともあって難しいだ」
「別に新築である必要はない。住める程度しっかりしていればいい」
「お兄さん、この田舎だ中古物件でそんな状態のいいものは無いだよ」
「なら、新しく建てるのと古い家を修理するのどちらが早い」
「どっちも似たようなもんだ」
どうしたものか・・・
片田舎でノンビリ過ごしつつ失踪事件を起こしてやろうと思ってたんだが。
いきなり問題発生だ
どうしたものか・・・
金はある。どこから仕入れた金かは企業秘密である。
時間もある。というか有り余っている。
そうだな~家をハンドメイドしてやろうか
「家は自分で建てる。土地はいくらで売ってくれるか?」
「土地はタダだけど、お兄さん大工かい?」
「いや」
「お兄さんやめた方がいいですだよ。いい大工紹介するから」
「じゃあ紹介してくれ・・・」
ハンドメイドハウスの夢・・・終了
「俺が護衛してやるから至急で家を建ててくれ」
「オイ、デイブ!仕事だ!こっちきてくれ」
「何なりか」
「お兄さんすいませんね。オイ、デイブお客様の前だシャキッとしろ!」
「はい、で家を建てればいいんですよね?」
「そうだ、至急で頼む金に糸目はつけない。それと作業中の安全を保障してやる」
「最後のはよくわかりませんが、予算は気にせず急いで建てればいいんですね?」
「その通りだ」
「でどこに建てますか?」
「どこでもかまわんが出来ればあまり人目のつかないところに頼む」
「それなら、昨日新地にした所がありましたね」
「あそこなら魔物も出ないだろう」
「そうですね、完成には1ヶ月かかります」
「とりあえず金貨3000枚あればいいか?」
アルベリクはテーブルの上に金貨が入った袋を出すを出す
「金貨3000枚!」
「足りないか?」
「いえ、大金が出てきたのでつい驚いてしまってすいません」
「いや、気にすることはない、足りなければいつでも言え。追加で払おう」
「では、完成するまで泊まる宿を手配します。こちらの宿をご利用ください」
赤い男から二枚の名刺を渡される。
一枚目には、「オリジル不動産 オリマー」多分この店の名前とこの男の名前だろう、もう一枚には、「アンダル町一の宿屋 レスティスの休憩所」と書かれ、その下に住所が書かれている。
「なにからなにまですまんな」
「いえ、これも仕事ですだ」
アルベリクは不動産屋を後にして、紹介された宿に向かう
作者:「お久し振りです」
アル:「別に全然書かなかったから怒ってるとかそうゆうのはないぞ?俺は大人だからな」
作者:「本当にすいませんでした!命と魂だけはご勘弁を」
アル:「そんなの考えていない。ウインドで忙しいんだろ?あっちに俺も出してくれるなら許してやろう」
作者:「ありがとうございます」