天災 町に降臨
アルベリクが地上に降り立って数時間
アルベリクは漆黒の翼をはばたかせてアレキスという町の上空を飛んでいた。
アルベリクは手っ取り早く合法的?に魂を手に入れるために荒れまくった町、ゲーテの領主と取引?をして頼まれたため現在こうしてアレキスという町を蹂躙している。
時は戻ること数時間前
アルベリクは町で行動する許可を貰うという名目で領主に面会していた。
「それで、町での行動を許可していただけますか?」
「どうしたものかのー」
『領主様?何か悩み事があるので?』
アルベリクは悪魔としての能力を使う
藤紫の瞳は青黒く輝き、伸びる影はいっそう濃くなる。
今アルベリクが使っている能力は精神干渉という悪魔の能力の基礎の基礎である。
「それは、隣のクソジジイ共が勢力を拡大させとる。早急に手を打たねばならんのだ」
『それは大変ですね、私目に任せてみませんか?必ずや問題を解決して差し上げましょう』
「それは誠か?」
『願いは叶う物ではなく、その手で叶える物・・・でしょう?』
「そなたに頼もう、隣のクソジジイを亡き者にしろ!」
『承りました』
「では、失礼します」
アルベリクはドアから出て姿を消した
「なんだったんじゃ?」
領主はアルベリクとの会話の内容を一切憶えてなかったという
そして今に至る
凍りついた川、ひび割れた地面、燃え盛る家々、逃げ惑う者、神に祈る者、泣き叫ぶ領主、これぞTHE地獄絵図だ。
アルベリクは真っ先に神に祈る人々を凪ぎ払って魂を回収した。
辺りは血の海となり焦げた肉片が所々浮かんでいる。
次に逃げ惑う人々の首を一人ずつ順番にもぎとり魂を回収した。
人々は周囲に大量の血を吹き出して地面に沈んでいった。
最後に領主の魂を生きたままゆっくりと引き抜いた。
領主は苦しみに顔を歪め苦しそうに呻きながら魂を引き抜かれて、人形のように地面に崩れ落ちた。
「136個か十二分に収穫できたけど仕事はキッチリやらなきゃな」
アルベリクは次の町へと飛び去った
以降の町では、領主に「ゲーテの配下になるか滅びるかどちらか選ばしてやる」と言い滅びるか反抗的な態度を取った領主の町を二つ廃墟にリフォームした。
そして夜が明け、ゲーテの領主は突然人形のように動かなくなった。
「願いは叶う物ではなく、その手で叶える物、その願いと同等又はそれ以上の対価を支払ってでしょう?」
アルベリクは回収した約450個の魂の内300個を天に還し残り約150個を吸収した。