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天災、ヘドが出る真実に激情

作者:「もうすぐ終了でーす」

アル:「何!?俺はまだウインドで出てないぞ!」

作者:「アルさん、なんのためのタイトルの下のやつだと思ってるの?悪魔の諸行で何が悪いは続くよ?天災に救われた猫少女は終わるけど」

アル:「次のやつにレイラは出てくるのか?」

作者:「出る!」

アル:「なら善し!存分にやりたまえ」

アルベリク達は歩いていき洞窟の入り口からの直線上の突き当たりに着いた。


「うむ、この構造は多少賢いな」

「普通ですよ」

「いや、盗賊にしてはという冠詞が付くが」

「まあ右に行ってダメなら左に行けばいいのでは?」

「俺は二度手間は嫌いだ。センター、バック来い。」


アルベリクの前後にライトとレフトに似た猫が現れた。


「センターボスっぽいのはどっちだ?」

「猫に聞くんですか?」

「にゃおーん」


センターは右に歩き出した。 


「バックとシャドウで左を片付けろ」

「にゃーん」

「俺の癖に生意気な」


アルベリクの影からアルベリクが出てきて

そう吐き捨てて左に歩いていった。


「アルベリクさんが二人になった・・・」

「あれは俺の分身だ、影で作られている。だから俺の影が・・・」


アルベリクの影は無くなっていた。


「影が無くなってます。アンデッドですか?」

「もとから悪魔だ。似たような物だろ?さっ先を急ごう」


私達は再び歩き出した


「七人来る下がっていてくれ」


アルベリクはそう言うと盗賊に向かって走っていき的確に首を跳ねた


「悪いが目をつぶっていてくれるか?あまり見られたくないのでな」


そう言ったアルベリクの手には光る球体が握られていた。

アルベリクはそれに唇を付け吸いはじめた。

私は目をつぶるタイミングを失って見いってしまった。

かなり妖しく見えるその光景は私には何故か哀しく思えた。


「シャドウめ、好き勝手やりよって・・・」

「シャドウがどうかしたんですか?」

「シャドウが力を使いまくっている。おかげで消耗が激しい」

「私のためにすいません」

「ああ、別に構わない。だからそんな顔をするな、猫を泣かせたとあっては猫好きの名が廃る」

「魂を吸ったら力は回復するんですか?それなら私の」

「ダメだね、俺が許可しない。さっきも言っただろ?猫好きの名が廃るって。どうしても気がすまないなら俺のところに来い俺のことを知っている人間はできるだけ管理下に置いておきたいのでね」

「それは・・・」

「まあ、そんな話は後で充分間に合う今は先を急ごう」


アルベリク達は再び歩き出した


「やっと着いたみたいだな」


そこは天井が高くなっておりかなり広くなっていた。

そこに盗賊が十六人いた。

それぞれ武器を持っていて。

一番奥にそこそこ体格のいいいかにもリーダーな男が斧を持って立っていた。

その横に棒に張り付けられたかなり肥満気味の男の姿があった。


「お父さん!」

「やあ、レイラちゃんお金は持ってきたかな?ちゃんと持ってきたよね?でないと大事な大事なお父さんは頭と体がお別れすることになっちゃうよ?ねー肥満体型のパパからも言ってやってください。」

「うっ・・・レイラ金を渡してくれ・・・」

「お父さん!」

「そのまま続けろ」


アルベリクはボソッと呟いて姿を消した


「さあ、レイラちゃんお金をその辺にいる誰か誰でもいいから厳つい顔のオッサンに渡して」


レイラの手が鞄をまさぐるが金など端から用意していないから在るわけもない。


「あれ?レイラちゃんお金を置いてきちゃったのかな?いけない子だね~忘れ物はいけないことだってパパから教えて貰わなかったの?そんないけない子にはお仕置きしなきゃね。お前ら捕まえろ!」


周りの子分達は反応しない


「おいどうした?早く捕まえろ!」


男は斧を振り回して怒鳴る


「こいつらのことか?こいつらなら頭と体がお別れしちゃったよ」


虚空からアルベリクが姿を現し、その周りに十五個の頭部が転がった、反応しない子分達は砂のように崩れて消えた。


「はー、どうしたもんかなー」

「旦那俺は仕事はやった。だからとんずらさせていただくぜ。」


声を発したのはレイラの父であった。


レイラの父は縄脱けした。


「仕事?どういうことだ?」

「おい、話が違うぞ!お前は俺たちにお前の娘を売ると言ったじゃないか!」

「違う、俺は「俺の娘を誘き出す手伝いをしてやる。ホイホイきた俺の娘を売るなり犯るなり好きにすればいい」と言ったんだ。で俺が仕事を終えたら俺はとんずらしていいとあんたは言った。今レイラが捕まっていないのは俺のせいじゃないあんたが捕縛に失敗したんだ。ということで俺は逃げまーす」


レイラの父は肥満体型の割に速く走り部屋の入り口に向かうそこにシャドウが入ってきて肥満体型を捕まえる。


「このクズ人間共が!」


アルベリクが吼える


「全員喰ってやる。俺がゴミを片付けてやる。」


アルベリクから青黒いオーラが噴き出す。

それに呼応するように周囲の魔力が集結する。

アルベリクは盗賊のリーダーとの間合いを一気に詰めて

衝撃波で心臓を吹き飛ばす。

リーダーの左胸にポッカリと穴が開き血が滴る。


「グッフ・・・バケモノメ・・・」


リーダーは息絶えた。

アルベリクは魂を喰らう


「これで以来は達成だ」

「ハハハ、捕まえられるものなら捕まえてごらん?ほらこっちこっちどれい奴隷商さんたち」


レイラの顔が青ざめていく。


「悪いがお前の父親助けられそうにないすまなかった」


とアルベリクはレイラの耳元で呟いて高速でレイラの父に近付き頭部を吹き飛ばした。

次々入ってくる奴隷商の頭部を吹き飛ばし、胸を貫き、首を掻き切った。

洞窟の中は血にまみれ、人知を越えた災い・・・天災により行われた猟奇的な殺戮の後を残すのみとなった。

アルベリクは血にまみれた手を清潔な布で拭き取り水を出して洗い再び拭き取った。


「血はつくと取れないからな。」 


アルベリクは血にまみれた服の心配をしながら、レイラを抱えあげる。

レイラの目尻は涙で濡れており

とても血に濡れた洞窟を歩ける状態ではなかった。


「お前の父親を助けられなくてすまなかった」


レイラは未だに泣いており反応がない。


「とりあえず家まで送ろう」


アルベリクはレイラを抱えたまま飛び立つ


「センター、バック帰ってよし。ライト、レフト護衛頼む」


レイラを抱えたアルベリクは蒼月の照らす空の下を黒い翼で飛んでいく。

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