終闘瞬華

２０００字ピッタリポエム第二弾。カタカナを多用していますが現代詩にはルールなんていらないよ。

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稲穂は金色に実り秋風にさわさわと揺れる夕暮れ時君と学校の帰り道自転車二人乗りして見た景色を忘れないとその時誓った赤トンボの群れ少し足早に西に沈んでいく夕陽カエルのオーケストラ今でもああ良かったなとああ良かったなと大切な金で売れないピクチャー二度と戻らないグリーンデイズあまりにも美しくてあまりにも鮮やかな記憶と未来への地図がリンクしていた人としてあるべき姿とはいかなるものか少し迷いながら戸惑いながらも過ぎ去っていく時間と風ざわめく心を凛と落ち着かせられないもどかしさを感じていたコンプレックス美しきカンパニュラの姿に恥を感じていたエイティーンとにかく何もかもが許せなくて感じるものがなんか偽物に思えて苦しかった生きている事の意味なんかまださっぱりで道筋を望遠鏡の遠眼鏡のように黄昏ていたくないから今選択の時わからなくて君と手を繋いだ……歌の世界でアポロンは感傷に浸り涙したそれが宝石になって君に贈れたならば君はアルテミスで美しき狩人なのにすっかり日暮れた街の中で彷徨っていた僕の心の行く先を照らす月が壊れそうに儚い夜少し寒いねと呟く君は幼女のようにブランコで遊んでいるそのあどけなさに何かわからないものが胸に込み上げて人を好きになる事の喜びと切なさに気付くこんな田舎では街の騒々しさが恋しくて君が門限があるから帰るねという後ろ姿を見送っては1人でいるのが死ぬほど寂しかったどうして近くにいるのに遠くに感じるのかなそんな寂しさを秋風がさらったこんな事が酷くデジャヴュするそしてそこには音楽があったはずなんだ素敵なラブソング昔見た映画の主題歌だった覚えているさメロディは消えてもメモリーは消えないからそんな歌が季節外れの口笛のテーマスニーカーもお役御免さあの白過ぎたスニーカーは秋に買ったんだ稲穂は金色に実り秋風にさわさわと揺れる夕暮れ時君と学校の帰り道自転車二人乗りして見た景色を忘れないとその時誓った赤トンボの群れ少し足早に西に沈んでいく夕陽カエルのオーケストラそんな秋が終わり冬を告げる時計台午後７時寒いからコンビニで肉まんを買って食べたあの時の月は綺麗だったなまるで引力が無くなって落ちてきそうなほど真ん丸な月に目を奪われる一人でこんな風流があるだろうか等と詩人気取りで牛乳を飲み干した冬がその牛乳の真ん中でグルグル回っていたのだなぁそして男の気持ちは結局男にしかわからない女の気持ちは結局女にしかわからないそんな結論に辿りついたのをこっそり呟いたら夜が明けただ望遠鏡のように遠眼鏡するのが嫌ではみ出していたかった未来に向かってかけた電話は音信不通で今もそんな馬鹿げた思想は持ってはいるのだけど若気の至りと片付けて頂きたくないから恥を忍んで語らせてもらうけど本日も眠れなくてシープの牧場はメランコリアシーフに盗まれたブレインのキー妨げられたスリープの行方は入眠時幻覚ドリームトロイメライに泣いているライアーライアー幻惑の幻惑の幻惑の終闘瞬華闘いは終わり華は瞬く消え去りそうな青春の終わりは見知らぬ間に終わっていて僕ら大人になる昔あこがれた今唾を吐きかけたい大人に君だけに僕の真実を曝そう君を愛してるとは自信をもって言えないけど君を守りたい落ち葉は掃き捨てられて邪魔者扱いそれも仕方ないだが僕は枯れ落ちないそんな気がしている恋をしていればきっといつかご褒美がもらえるさ秋風が震わせる大気は清々しくて泣いちゃいけないと思っても一人で佇んでる僕にはそれくらいしか出来ない無力さすべては自由意志革命を起こす事それは危険かもしれないけどここでじっとしていられないアンチテーゼは罪深く人を傷つける現代は革命の時代だからどうしようと迷っていたら乗り遅れてしまう言い訳は通用しないから強くあるために編み出した心のバリアは結局自分の鏡で何も変えられない事実そして年老いていく事実それが怖くていつまでやれるのかなと不安になる裏切られた事恨んじゃいないよ僕の世界は固い壁に覆われて何者も寄せ付けないから自分だけを信じていたあの頃を後悔なんてしちゃいないさ人は独りぼっちで寂しさを抱えて涙流しながら人としてステップアップしていく後退するな最前線で戦い己を磨くんだ金色の稲穂は刈り取られて郷愁を感じるカエルの鳴き声も聞こえない静寂の田園僕の生きてきた故郷愛を知ったのも孤独を知ったのもファーストキスをしたのもこの街今は何も聞こえないよ耳をふさいでいるんだいつかなんて曖昧な約束信じられないから自分は自分だって確信を持てるように自分で考え自分で行動するそれがエスケープだとしても昔みたいにスケープゴートにされたくないから辛い記憶もバイバイこの秋が終わって冬が来る時僕は倒れそうに疲弊したら少女の綺麗な手が差し伸べられるのを待ってる君が好きだ終闘瞬華闘いは終わり華は瞬く僕らのメロディをそれぞれの季節にそっと飾ろうこの世界で

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読了お疲れ様でした。何も上げられませんがありがとうございました。