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不思議な、熱の…

作者: 紅蓮

 腕の中の不思議な、熱の、愛しいかたまり。


「キミはどこから来たの?」

 って聞いても答えてくれるわけじゃないけれど、

 それでも聞かずにはいられない、不思議。


 腕の中の不思議な、熱の、愛しいかたまり。


 私の顔を見ながら笑うキミ。

 いたずらを見付かって、慌てて止めるキミ。

 転んで、泣きながら私に縋り付いて来るキミ。

 抱っこをせがんで、私の服を掴みながらピョンピョンするキミ。

 まだ言葉を話せないキミ。

 まだ歩かないキミ。


 まだまだ人間として不完全なキミは一体どんな風に成長して行くのだろう?


「何のために生まれて来たの?」

 って聞いても誰にも答えられないけれども、

 それでも思わずにはいられない。

 

 私のところへ生まれて来てくれて、ありがとうって。


 腕の中の不思議な、熱の、愛しいかたまり。

 大切で、不思議な、熱の、愛しいかたまり。


 優しくて思い遣りのある子に育って欲しいな。





 母より子へ、愛と祈りを込めて。

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