黒猫との出会い
この世界にもし。
想像を超えた空間があるとしたら人は夢だと思うだろう
しかし、それが夢でではないと知った時
人はなにをするのだろう。
たくさんの人が行き交う池袋駅構内
いつもどうり学校をさぼった巡は池袋駅の本屋で雑誌を立ち読みしていた
「来週は土曜発売か…」
最後まで読み切り、雑誌を元の本棚に戻そうとしたが巡はあるものに目を奪われた
「ねこだ…」
ゆっくりと駅の構内を歩いている黒猫。口元には小さな包みを銜えていた
猫は人々をうまくかわしながら改札方面へと向かっていく。
少し気になった巡は猫の後をついていくことにした。
猫は包みを落としながらも階段をゆっくり下っている。
「だいじょうぶかな…」
無事に下まで降りた猫は回りを注意深く見渡し人気がなくなったのを確認すると
細い路地に入って行った。
「ちょっとついて行ってみるか」
薄暗い路地には全く人気がない。
猫は少し早足で路地を走っている
「なに、急いでんだろう…」
奥には人が一人やっと通れるような扉があった。
猫は何事もないように後ろ足で立ち、前足で扉を開けた。
そして猫はそのまま扉の奥に消えていった。
「こんなところに扉って…」
扉の向こう側は第3番道路。
(なんでいちいちこんなところ通るんだろう…)




