第52章 精霊の衝突
言葉もなく、二人は飛び出した。
**ゲンキ**の**短剣**が閃き、**淡い精霊エネルギーの軌跡**を残しながらライジに向かって回転した。手首を鋭くひねり、**ライジ**の**槍**が渦を巻き、光の爆発とともに一撃を弾いた。彼は間髪入れずに**突き**の猛攻を繰り出し、そのたびに空気中に**細い波紋**を送った。
ゲンキは完全に退くことはできなかった――時間がない。彼の体は左右に**ぼやけ**、光る槍の穂先をかろうじてかわした。
ライジは槍を頭上で回転させ、**精霊エネルギー**が軸から**リボン**のように流れ落ちるのを見せてから、**叩き潰すような弧**を描いて振り下ろした。
ゲンキは短剣を引き戻し、両刃を体の前で交差させてその一撃を受け止めた。
ライジの右手が下に滑り――**槍は純粋なエネルギー**に溶解し、**液体**のように流れて今や自由になった手に集まった。
ゲンキの目が大きく見開かれた。**近すぎる**。彼は可能な限り後方へ飛び退き、ブーツで**石の破片**を蹴り上げた。
槍はライジの手に**再構築**され、彼がニヤリと笑うと、**怠惰に回転**した。
「どうした、坊主?もう後退しているのか?」
ゲンキは落ち着いて息を吸い、姿勢を低くし、目を鋭くした。
「始まったばかりだ。」
彼は飛び込み、**剣**を素早く連続して振り下ろした。ライジは熟練した容易さで防御し、衝突のたびに**精霊の光の火花**が散った。そして、予期せず、ゲンキの**剣**が槍と拮抗している間に、**短剣**が前方に突き出た。
ライジの眉がわずかに上がり、一瞬の驚きを示した。
「ふむ……悪くない。」
彼は片手で槍を放し、その場に漂わせたまま、前方を指した――その光る先端は、ゲンキの短剣と**きしみ合い**、優位をめぐる緊迫した押し合いとなった。
ゲンキはその瞬間を捉えた。彼は再び剣を振り、ライジに範囲外へ飛び退くことを強いた。
傍らでは、**イサネ**が目を大きく見開いて見ていた。レイカは彼女の表情に気づき、ニヤリと笑った。
「ここに長く住んでいると、こういう対決には慣れるものよ。」
リョウは彼らの後ろに腕を組み、視線を細めて――鋭い目つきで戦いを見守っていた。
ゲンキは戦術を変えた。彼は低く身をかがめ、剣を**逆手に持ち替え**、その平らな部分を前腕に固定した。短剣は地面に**カタン**と音を立てて落ちた。一瞬の素早い動作で、彼は槍の軸を自分の腕の上に滑らせ、**接近戦**に飛び込んだ。
ライジは槍を自分に呼び戻したが、速さが足りなかった。
ゲンキは剣を通常の握りに戻し、両手で柄を握った。彼はそれをライジの肩めがけて振り下ろした――
ライジはため息をついた。
「やはり手加減はできないようだな。悪くないぞ、坊主。」
純粋な精霊エネルギーの**双子の翼**が彼の背中から**眩しい閃光**とともに爆発的に展開した。それらは外側へ叩きつけられ、その**衝撃波**がゲンキを地面に滑らせた。
彼が体勢を立て直す前に、槍が彼の頭上にホバリングし、その先端は彼の頭を正確に狙っていた。
ゲンキは敗北を認め、息を吐いた。
「降参だ。」
彼が両手を上げると、武器の光が**薄れていった**。
ライジは頷き、自身の精霊エネルギーを溶解させた。
「上達したな。以前スパーリングをしていたら、これほど長くは持たなかっただろう。まったく悪くない。」
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## 拠点発見:宣戦布告の準備
別の場所では、**リカ**と**サナエ**が過去一週間、シンラの作戦拠点を徹底的に捜索し、ついにそれを見つけた。
**崩れかけた倉庫**が目の前にそびえ立っていた。**サンセットの信奉者**たちがその周囲を巡回しており、それぞれが様々な種類の**銃器**で武装していた。
サナエの視線が周辺をなめた。
「見つけたわね。他の皆に知らせて、全員で戻ってくるのが最善だと思う。」
リカの唇は**しぶしぶとした笑み**を浮かべた。
「分かったわ。でも、記録のために言っておくけど、私たちだけで倒せたはずよ。」
サナエの声には**わずかな面白み**が含まれていた。
「承知したわ。」




