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第1話 罰ゲームについて
「一回のデートで百回好きって言わなきゃいけない? なにその罰ゲーム」
休日。
雑誌で見かけた昔ながらの街並みが人気の、こじゃれた通りをデート中。
昨日学校であった出来事を話したら、彼氏にあきれられた。
雨の中、一つの傘を使いながらだから、いつもより距離が近い。
「私もなんだか馬鹿っぽいって思ったよ。でもしょうがないじゃん、ビリでまけちゃったんだから」
「なんのゲームやってたの?」
「カード、ババ抜き」
彼氏は「あー」という顔をした。
納得の心境で慰めの言葉をかけてくる。
「昔からそういうの、弱かったもんな。それはしかたない。顔に出るし」
「そうなの、それにちゃんと何に言ったから内容報告しなくちゃいけないから、やったふりなんてできないし」